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子育て中のママ必見!意外と知らない「骨の成長」のメカニズムとは?

 2016/11/28 育児
 
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子どもの成長に大切な「骨」ですが、骨はどのようにして成長して伸びていくのか?そう聞かれると「???」ということも多いのではないでしょうか?

子どもの身長は個々の子どもごとに大きく差が出ます。一見「遺伝の影響が大きい」と感じる方も多いかと思いますが、実はそれ以上に「遺伝要素以外」の影響がある、ということが徐々にわかってきています。そんな骨の成長のメカニズムを知れば、骨を成長させるための適切な対策が出来るので、お子さんの身長促進への手助けをすることができます。

そこで今回は、子どもの身長が伸びなくて悩んでいるママに向けて、骨の成長のメカニズムについてお伝えします。

 

どうして骨は成長する?

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出典:成長のための仕組み

子どもの骨には成長期だけに存在する骨端線(こつたんせん)と呼ばれる軟骨部分があります。身長の伸びに大きく関わる背骨と足の骨にも当然ですが存在しています。『骨端線が成長する=身長が伸びる』という構図をまずは覚えておいてください。

この骨端線は骨の両端にあって、骨が成長しやすいように柔らかい状態で伸びる準備をしています。ところが、子どもが成長期を終えて大人になると、柔らかい骨端線が硬くなって身長が止まってしまいます。お子さんの身長が止まる前に、骨の成長を助ける対策サポートを出来る限りしてあげることで、最終的な身長の上がり・下がりに影響がでてきます。

 

なぜ身長は伸びる?

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さきほどお伝えしように、『骨端線が成長する=身長が伸びる』の図式がありますが、身長が伸びるのに大きな役割を担っているのが「成長ホルモン」です。

成長ホルモンは脳下垂体と呼ばれる内分泌器官から分泌されて、血流に乗って子どもの身長を伸ばすように働きかけます。この成長ホルモンの中でも直接的に骨端線へ働きかけるのが「ソマトメジンC」と呼ばれるホルモンです。このソマトメジンCは脳下垂体から分泌された成長ホルモンが、肝臓で作られてから骨を伸ばすように働きかけます。

また、ソマトメジンCだけでは骨の成長は難しく、カルシウムやたんぱく質などの骨の原料となる栄養素も必要です。そのため、成長ホルモンが十分に分泌されていても、肝臓に異常がある場合や栄養不足が続いていると身長が伸びなくなります。

 

骨端線とは?成長線とは違う?

骨端線とは子どもの成長期だけにみられる軟骨で、他の骨の部位と違って柔らかくて伸びる特性を持っています。冒頭でお伝えしたレントゲン写真画像例を見ると分かりやすいですが、骨の先端にある軟骨が骨に変わっていく境目の部分が骨端線です。一般的には「成長線」とも呼ばれるものですので骨端線=成長線と理解しておいて良いでしょう。

 

骨端線と成長期との関係

骨端線がもっとも伸びる時期は、成長期の第二次成長期の段階です。成長期には第一次成長期と第二次成長期があり、前者は男女の性別ごとに違う変化が起こり、後者は子供から大人への心身の変化が起きます。身長がもっとも伸びる時期は後者の第二次成長期で、その期間は思春期と同じです。

第二次成長期の期間は一般的に男の子は11歳~16歳まで、女の子は10歳~15歳までと言われています。この第二次成長期をどう過ごすかによってお子さんの最終身長が決まるのでとても重要な期間です。その時期に大切にしないといけないポイントは以下の4つです。

1.栄養

骨の原料になるカルシウムやたんぱく質などの栄養素を不足しないようにしっかり摂取する必要があります。また、単品だけ摂っても体内に吸収されにくいので栄養バランスが大切です。

2.適度運動

適度な運動をすると成長ホルモンの分泌が促進するため、骨の細胞が増幅されて身長が伸びやすくなります。

3.睡眠

睡眠中は成長ホルモンがもっとも分泌されるため、十分な睡眠時間をとる必要があります。

4.ストレス

ストレスは睡眠障害や食欲不振、精神不安定などのトラブルを引き起こし、相乗的に成長ホルモンの分泌を阻害させる要因になります。

 

この4つの要素によってお子さんの最終身長の大きく影響しますので、しっかり押さえておきましょう。

 

骨端線の確認方法

医学的に骨端線は男の子が17~18歳、女の子は15~16歳くらいまで残っていると言われています。ただし、個人差があり男性で25歳、女性で22歳まで骨端線がまだ残っていて伸び続けた人もいないわけではありません。そのため、確実に骨端線が残っているか知りたい場合は、病院でレントゲンを撮って確認する必要があります。

手足など骨の先端にある軟骨が骨に変わる境目の線の部分があるか無いかを確認して、もしあれば身長が伸びる可能性が残っています。病院で骨端線を確認したいと伝えたらスムーズにレントゲンを撮ってくれますよ。

【関連記事】

成長期に“骨端線”を確認!子供の身長を伸ばすために出来ること。

 

骨端線が無かったら?

骨端線が閉じて無かった場合、基本的には身長は伸びません。骨端線付近には『骨芽細胞』と『破骨細胞』の2つがたくさん存在しており、破骨細胞は古い骨を壊す、骨芽細胞は新しい骨を作るという働きがあります。この2つの骨細胞によるサイクルによって骨が成長していきます。子どもは骨芽細胞のほうが活性化しているので身長は伸びやすいですが、大人になって活動が弱まり破骨細胞とのバランスが一定に保たれると骨端線が閉じて身長が止まります。

なお、骨端線が無い場合でも、どうしても身長を伸ばしたい・高くしたい!とお考えであれば以下のような方法もあります。

  • 猫背を直す
  • O脚、X脚を直す
  • ファッション(服の柄、靴、髪型など)

個人差はありますがそれぞれの方法で2~5cmほどの身長アップが期待できるでしょう。

ファッションの場合は着衣するもの次第なので、わかりやすく早くに身長の変化を感じることが出来るかと思いますが、「猫背」や「O脚、X脚」などは体のの根本ですので多少時間がかかります。厳密には身長を伸ばすのではなく、体の歪みによって本来あるべき高さが実現できていない状態なので体の歪み対策にもなりますし、無理な負荷を与えることなく身長促進への影響につながります。

ぜひそれぞれを試してみてください。

 

骨が成長する年齢はいつまで?

骨が成長する年齢は一般的に男の子は16歳まで、女の子は15歳までと言われています。それぞれの年齢に達すると骨端線の軟骨部分が硬くなってしまうため、骨が伸びなくなります。

 

骨の成長を促進するホルモンや、その働きは?

人の体内では成長や健康を維持するために、体内から様々なホルモンが分泌されています。その中でも骨の成長を促進させるホルモンは以下の3つです。

1.成長ホルモン

成長ホルモンは脳下垂体と呼ばれる内分泌器官から分泌されて、骨の端にある軟骨細胞を増殖させて骨を伸ばします骨の成長のほかに、代謝促進、骨の密度を増やす、筋肉を作る、血糖値の上昇、脂肪を減らす、などの健康維持に欠かせない重要な働きを持ちます。

 

2.甲状腺ホルモン

骨を成長させる働きのほかに、新陳代謝の促進作用、脳の成長させる働きがあります。

 

3.性ホルモン(男性ホルモン、女性ホルモン)

男性ホルモンと女性ホルモンは骨の成長に直接働きかけます。それぞれの性ホルモンは思春期にたくさん分泌される性質を持っているため、思春期の男女それぞれのタイミングで急激に身長が伸びます。

一方で、思春期の後半に身長を伸ばすのを止める働きを持っているため、思春期を終えると身長が伸びなくなります。なお、思春期の期間はどの子どももほぼ一緒なので、思春期が早く来た子どもは最終身長を低くなる傾向があります。

例えば、思春期が早く来たら他の子と比べて身長は早く伸びますが、身長が止まるのも早くなるため、結果的に他の子よりも身長が低くなる可能性があります。逆に他の子よりも身長が低くても思春期が遅く来るので、遅れた日数分の身長の伸びが加算されて、結果的に身長が高くなることもあります。

【参考出典】独立行政法人国立成育医療研究センター

 

 

骨の成長を助ける食べ物は?

骨の成長に良い影響を受ける生活環境をおくっていたとしても、骨の原料となる食べ物から摂取できる『栄養素』が不足していると効果的ではありません。

また、身長の高さを決めると言われている遺伝においても、影響はたったの25%ということが分かっているので、やはり食べ物の重要性は高いと言えます。

身長を伸ばすのに効果的な栄養素は?と聞かれるとカルシウムを思い浮かぶ人が多いと思います。カルシウムの働きは骨密度を高めて丈夫にしてくれる重要な役割を持っていますが、実は骨を伸ばすという働きはあまり関わっていないとされています。

本当の意味での骨を伸ばすのに必要な栄養素は「たんぱく質」と「亜鉛」です。たんぱく質は骨の成長に必要な栄養素で、亜鉛はたんぱく質を骨に合成させるために必要になります。たんぱく質と亜鉛はともに骨の成長に不可欠な栄養素ですので、積極的に摂取するようにしましょう。

<たんぱく質が豊富な食べ物>

  • ゼラチン(豚の角煮など)
  • いわし
  • かつおぶし
  • するめ
  • 高野豆腐
  • チーズ

たんぱく質を多く含む食べ物にはカルシウムも含まれていることが多いため、骨を効率的に成長させることができます。

たんぱく質を多く含む食べ物を大きくカテゴリ別にすると、肉類、魚介類、大豆製品、乳製品の4種類に分けられます。この4種類の積極的に毎日の食事に取り入れるようにして、たんぱく質が不足しないように心掛けてください。

<亜鉛が豊富に含まれる食べ物>

  • 牛肉
  • 牡蠣
  • 種実類(ナッツやゴマなど)
  • 小麦胚芽

亜鉛はWHO(世界保健機構)によると1日の必要量が15mgですが、対して日本人は10mg程度と不足ぎみになっている栄養素です。また、亜鉛は汗や尿などで体外へ排出されやすい栄養素でもあるため、積極的に摂取するようにしましょう。

ここまでたんぱく質と亜鉛を多く含む食べ物をご紹介しましたが、栄養バランスも大切です。なお、野菜や果物にはたんぱく質と亜鉛の吸収を助けてくれるビタミンが豊富に含まれていますので、できる限り日々摂取し続けていくように意識してみましょう。

 

【参考】身長の伸びの目安は?

<身長の伸びの目安>

年齢 女の子 男の子
1~2歳 10.3cm 10.3cm
2~3歳 8.0cm 8.0cm
3~4歳 7.1cm 7.1cm
4~5歳 6.7cm 6.6cm
5~6歳 6.3cm 6.1cm
6~7歳 5.9cm 5.8cm
7~8歳 5.5cm 5.7cm
8~9歳 5.3cm 5.3cm
9~10歳 5.6cm 5.0cm
10~11歳 7.3cm 5.0cm
11~12歳 7.4cm 5.6cm
12~13歳 4.2cm 8.6cm
13~14歳 2.2cm 8.7cm
14~15歳 1.1cm 4.5cm

出典: なぜ成長するの?成長のための仕組み

参考例として、平均的な身長の伸びについて記載しておきました。子どもの成長度合いと比較して順調に伸びていそう。少し物足りないかも、などの判断をされる際の参考にしてみて下さいね。

 

まとめ

今回は骨の成長のメカニズムと対策についてお伝えしました。

身長を伸ばす働きをを持つ成長ホルモンと、骨の原料となるたんぱく質、骨の合成を助けてくれる亜鉛は骨の成長に欠かせない栄養素です。そこへ骨の原料の吸収を高めてくれるビタミンをバランス良く摂取することで身長が伸びる条件が揃います。加えて十分な睡眠時間とストレスの無い生活環境が整うことによって、お子さんの身長を最大限まで伸ばしてあげることができます。

身長を伸ばすためにできる対策の大部分は、ママやご家族のサポートが重要になってきますので、ぜひお子さんの将来のために強力してあげて下さいね!

 

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