母乳育児中のママは些細なことでもすぐに不安になってしまうもの。特に1人目の出産、育児を経験しているママにとっては“すべてが初めての経験”ですから、日々迷いながら赤ちゃんと向き合っているのではないでしょうか?

中でも気になるのは「母乳」というママも多いと思います。

赤ちゃんの成長の栄養源ともなる大切な母乳。ですが粉ミルクと違って、母乳に含まれる栄養素や量は人それぞれ個人差がありますから、「自分のおっぱいは問題ないだろうか・・・」と心配になるものですよね?

そこで今回は、その中から「母乳そのものが栄養不足になることはあるのか?」についてまとめてみました。

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母乳が栄養不足になることはある?

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ママの食事内容が母乳に影響を与えることは分かっていますが、それによって母乳に含まれる「栄養」が大きく左右されるかどうか?は現時点でははっきり証明されておりません。ですが、ママの食事から母乳が作られる以上、少なからず影響はあると考えておくべきでしょう。

ママの食生活が乱れていれば母乳にも悪影響を及ぼすことは間違いありませんし、ママが深刻な栄養失調に陥ってしまえば母乳の質は低下し、量も減ってしまいます。結果として赤ちゃんが飲む母乳やそこで得られる栄養素には悪い影響が出ることが考えられますので、ママは普段から自分自身の食生活や生活習慣について意識しておく必要があります。

ママの食事は栄養バランスを意識して

総合的に成長度合いを見て、極端に欠如した数値が多くみて取れた際は母乳育児・母乳栄養になんらかのトラブルがあると判断してママの健康状態や普段の食事の栄養バランスなど、いま一度ふりかえるようにしてみて下さい。

カフェインやアレルギー食材の摂取には注意を

なお、授乳期間中は、カフェインの摂取を控えるよう推奨されています。カフェインには赤ちゃんの寝つきを悪くしたり、興奮させる作用があるからです。カフェインが含まれているコーヒーや緑茶などは出来るだけ控え、どうしても我慢出来ない場合は1日に1、2杯程度に留めるようにしてください。

また、特定の食品をママが摂取した後の授乳で赤ちゃんに心配な様子が見られたり、ママ自身が家族になんらかのアレルギーがある場合は注意が必要ですので、場合によっては医師に相談してみると良いでしょう。

日光浴でビタミンDの生成も

なお、現代社会において、潜在的に「ビタミンD欠乏症」も乳幼児が増えいえていることがわかっています。

ビタミンDが不足すると骨の変形や成長不全などが見られるようになり、これを「くる病」といいます。乳幼児はもともとO脚なのでこの「くる病」に気付きにくく、また、授乳期にビタミンDが不足していたとしても、離乳食でうまくカバー出来れば骨には異常が残らず、知らないうちに治っているというケースが多いのです。このビタミンDは食品からの摂取に加え、「紫外線」でも生成されることが分かっています。ですから、ビタミンDを補う為に「日光浴」が重要な意味を担ってくるのです。

ビタミンDは母乳だけでは補えないことが多いですから、適度な日光浴をすることがおすすめです。日光浴の割合としては両手と顔を1日15分程度日に当てるだけでも十分ですので参考にしてみて下さい。

【参考】母乳をしっかりと与えているか?の判断として

なお、母乳育児がうまくいっているかどうか?については、赤ちゃんの体重をはじめ、身長、頭囲なども含めて総合的に成長の様子を見て判断しましょう。たとえ赤ちゃんの体重増加率がイマイチでも、身長が伸びているなら母乳に栄養が足りていないと言い切ることは出来ません。総合的に見て明らかに成長推移が基準値以下が目立つようなら、母乳が上手くいっていないかもしれない、と考えるようにしてみてください。

赤ちゃんのその後の成長を考えてDHAの摂取を推奨する研究も

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母乳中のDHAが年々減少しているデータも

なお、母乳に含まれる栄養分で近年注目されるのが「DHA」。

DHAは、胎児にとっては脳の神経細胞の生成に、そして乳児にとっては脳の栄養と生育のために欠かせない栄養素。ところが、昨今は食生活の欧米化により魚を食べる機会が減少し、母乳内に含まれるDHAも減っているといわれています。

脳に含まれる脂肪酸のほとんどがDHAであり、とても重要な役割を果たす成分ですから、ママは出来るだけ意識してこのDHAが豊富に含まれている魚介類を食事に取り入れたいところです。

【参考】研究例として

順天堂大学における研究では、「人の一生で脳や目の機能は胎児期から乳児期にかけて急速に発達し、この時期に非常に重要な役割を担うのがDHAである」としています。例えば、妊娠後期から乳児期にかけての急激な成長に合わせ、人の脳内に存在するDHAは劇的に増加することが分かっており、これはDHAの重要性を示しています。

DHAは魚介類に多く含まれており、細胞膜の柔軟性を保ち、記憶や学習機能を司る「海馬」や、目の機能発達にとって重要な役割を果たします。赤ちゃんはこのDHAを自ら合成する機能が未熟ですから、ママが積極的に摂取する必要があるのです。

出典:3歳では遅い? スーパー教育ママは、4割が「授乳期」を重要視……ポイントは“DHA” | RBB TODAY

母乳の栄養不足よりも母乳不足に気を付けて

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母乳が栄養不足かどうか?ももちろん気になることではありますが、それ以上にママが気にして欲しいのが「母乳の量」

母乳が十分出ており、それを赤ちゃんがしっかり飲んでいるようならば、赤ちゃんが栄養不足に陥ってしまうことは考えにくいでしょう。ですが、母乳が不足してしまうと赤ちゃんの成長には悪影響を与えてしまいますし、空腹が満たされずに泣き止まない、常に不機嫌、乳首を吸いすぎて切れる・・・など、様々なトラブルを招いてしまいます。

完全母乳は目指したいところですが、もしも母乳の出が足りないようならそこにこだわり過ぎず、ミルクを足して混合に切り替えるなど、ママは臨機応変に対応していく必要があります。また、母乳の出がスムーズにあるようにおっぱいマッサージをしたり、食生活や生活習慣の見直しなども大切です。

まとめ

お伝えしてきたように、母乳育児では「母乳の栄養不足が~」ということ以上に「母乳をしっかり与えることができているか?」を考える様にしてみて下さい。中には、出ていると思っていたのに母乳が十分出ていなかったというママも少なくありません。

もちろん、母乳で赤ちゃんの空腹が満たされることがもちろん理想ではありますが、もしも母乳の出が芳しくないときは、ミルクを足したりしながらケースバイケースに対応してみてください。それがママのストレスを軽減することにも繋がりますし、赤ちゃんへも良い影響を与えてくれますから。

なお、「もっと母乳の出をよくしてみたい」とお考えであれば「AMOMA(アモーマ)の母乳ハーブティーが口コミでも評判の理由」の記事も合わせて参考にしてみて下さいね。