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【母乳育児の教科書】母乳育児で知っておきたいメリット・デメリット総まとめ

 2016/08/15 妊娠 育児
 
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赤ちゃんを出産すると一度は悩む「母乳育児」。厚生労働省、WHO、お医者様、など母乳のメリットを推奨していることが多いために母乳育児で頑張ろう!でも出来るかな?大丈夫かな?と悩むことも多いかと思います。

メリットばかりが注目されやすい母乳育児ですがもちろん大変な側面もあります。

ここでは母乳育児のメリット・デメリットをはじめ、母乳育児にした際に知っておきたいことなどをお伝えいたします。

 

好きなところから読めます

なぜ?いま母乳育児が推奨されているのか?

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出典:厚生労働省「食事バランスガイド」

厚生労働省やWHOからの発表も後押しがあり「母乳育児」が広く推奨されています。

母乳は赤ちゃんの栄養補給として最適・最高の栄養バランスであり、栄養バランだけでなく、赤ちゃんとママのコミュニケーションづくりや、ママの産後ダイエットにも効果的など、各方面で良い影響が多いために推奨されているんです。

 

母乳育児のメリット

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母乳育児におけるママと赤ちゃん、それぞれのメリットについてまとめてみました。

 

赤ちゃんにとってのメリット

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豊富な栄養

母乳には赤ちゃんにとって最適な栄養が豊富に含まれている、という話は有名ですが、主に「たんぱく質」「カルシウム」「ビタミン」「ミネラル」「乳糖」「脂肪」などが含まれています。これらの栄養分が赤ちゃんの消化器官や肝臓・腎臓などに負担をかけないような構成になっているため、無理なく豊富な栄養を吸収することができます。また、他にも母乳を飲むことで赤ちゃんのお腹に「善玉菌」を増やしてくれる働きがあるので、お腹の調子も整えられ、且つ乳糖の影響で脳の発達も助けてくれるという作用も。

 

免疫の生成

母乳には子どもの免疫力を高めてくれる作用があります。免疫力を高めることは病気・感染症への抵抗力をつけることですので、風邪に負けない元気な赤ちゃんを育てていくには非常に重要な役割を果たしてくれます。

特に重要なのが「初乳」。

産後すぐにママのおっぱいから分泌される初乳は分泌型免疫グロブリン(SIgA)と呼ばれる免疫体が豊富に含まれており、初乳を飲んだ赤ッちゃんの腸粘膜に広がって細菌・ウィルス・アレルギーの原因となる異種たんぱくなどの侵入を防ぐ働きをしてくれます。

また、母乳で育った赤ちゃんは突然死(乳幼児突然死症候群【SIDS】)の発症率も低いと言われています。

 

あごの発達

母乳を飲んでもらうことは、あごや舌を活発に動かす必要があります。それは、あごを発達させるだけでなく、延いては脳の刺激を促す動きにも繋がるので赤ちゃんの発育に良い影響を与えてくれます。

他にも、あごの発達は食べ物を咀嚼する力や正しい歯並びにする基礎作りにも影響を与えてくれます。

肥満や生活習慣病の防止

母乳は赤ちゃんの肥満を抑えてくれやすいとはよく聞かれますが、厳密にはそのメカニズムはまだ未解明とされています。

なお、母乳はママの摂取した食事に大きく影響しますのでママが高カロリーの食事を大量に摂取していればその影響は母乳、そして母乳を飲む赤ちゃんにも影響します。よって一概に「母乳=肥満防止」とはならないことも。ただし、赤ちゃんの将来的な肥満体質予防には影響があるとされています。

日本でも岡山大学が2013年秋に、母乳と肥満の関係について研究結果を発表している。こちらは、厚生労働省が2001年から実施している「21世紀出生児縦断調査」に収集されたデータを用いて分析したものだ。

それによると、生後6~7カ月まで完全母乳で育った子どもは、粉ミルクだけで育った子どもよりも7歳の時点で太り過ぎになるリスクは15%、肥満になるリスクは45%も減少することがわかった。8歳の時点でも同様の結果となり、母乳育児が子どもの肥満予防に効果があるということが明らかになったという。肥満リスクは母親にあり! 生後4カ月の母乳育児で太らない子どもになる!?

他にも厚生労働省が行っている「21世紀新生児縦断調査」のデータをもとに、国立成育医療研究センターの藤原武男社会医学研究部部長らが行った、日本人を対象にした母乳と肥満についての調査報告(Latent protective effects of breastfeeding on late childhood overweight and obesity: A nationwide prospective study)によると

 

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(図)母乳飼哺育の程度によるBMI値の推移(A:男児 B:女児) Jwa SC et al. obsety. 2014 より

人工乳のみで育てられた子供と完全母乳・混合母乳で育てられた子供を比較した際、5歳を過ぎたあたりからBMI値が明らかに差が出始める(BMI値が高い=肥満傾向)のが確認されています。(図の緑色箇所)

肥満時は将来的に生活習慣病にかかりやすい傾向があるので、母乳育児は将来の肥満予防、生活つ習慣予防につながる可能性を示唆しています。

生れてすぐには効果が見えにくいかもしれませんが、子供の将来を考えたときには、より健康的な影響を与えてれる可能性は高いといえるでしょう。

 

乳幼児突然死症候群(SIDS)予防

原因はいまだ不明とされる乳幼児突然死症候群ですが、母乳で育た赤ちゃんの方が、ミルクで育った赤ちゃんよりも発症しにくいといわれています。

 

小児白血病のリスクを抑える

小児白血病は15歳以下の小児が発症する白血病で、詳しい原因はまだ解明されていない病気ですが、そんな小児白血病も、授乳を6か月以上つづけて育てた赤ちゃんとそうでない赤ちゃんを比べると、小児白血病のリスクが19.0%も低くなるとの研究結果が出ています。これは有力医学誌の小児科版のジャマ(JAMA)ペディアトリクスにイスラエルのハリファ大学からの分析結果として2015年に報告されました。

 

知能指数(IQ)と年収にも影響?

母乳が与えるもう一つの影響が知能と年収への影響。

「長く母乳で育てられた赤ちゃんは、そうでない赤ちゃんに比べ知能(IQ)が高く、教育を受けた期間も長かった」という調査結果もあります。

母乳が知能に影響を及ぼす理由としては、脳の発達に欠かせない栄養素であるDHAが母乳に含まているからとみられています。栄養素が人体に与える影響に関しては世界共通といえますので参考になる研究結果といえますが、年収に関しては「国柄」「親の収入」「普段の生活環境」などの影響もあるので、日本で同様に考えていいもののか?は難しいところでしょう。そのため、収入面に関してはあくまで参考程度に見ておくのよいかと思われます。

 

ママにとってのメリット

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産後の回復(子宮回復)

母乳をあげると「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。オキシトシンは母乳を出すホルモンとしても知られていますが「子宮収縮」を促す働きもあります。そのため、出産で妊婦さんとしての子宮となっていた状態から通常の子宮に戻していく際にも母乳育児は活躍してくれます。

詳しくは「授乳中にこそ『葉酸』が必要な6つの理由と摂取すべき栄養素や摂取量まとめ(「6.産後の子宮回復にも葉酸は活躍してくれる」の個所)でもお伝えしていますので、ご参考になさって下さいませ。

 

産後ダイエット

妊娠中にママの体に蓄えられた脂肪は、授乳を通じて母乳の乳脂肪へと変わっていきます。つまり、赤ちゃんに母乳を与えれば与えるほどにママの脂肪は減少していくということです。

なお、完全母乳(完母)での授乳であれば毎日500~700kcalを消費していくといわれており、これはジムで自転車運動や水泳をしたとき、もしくはロッククライミングやサッカーをしたときのカロリーに近い数字です。かなりハードな運動をしているのと同じです。

よって、母乳育児こそが産後ダイエットにおける一番の自然なダイエット法といっても良いでしょう。

 

将来の高血圧リスクを下げる

母乳を与えたママはその後、高血圧になるリスクが低下する。これは西シドニー大学の研究チームが発表した統計データとして有名です。(原文参照元:Mailonline「Breastfeeding can reduce a woman’s chance of developing high blood pressure even DECADES later」より)

母乳が高血圧のリスクを下げる詳細な理由はまだ解明されてませんが、母乳を与えるさいに分泌されるホルモンが、ママの心臓血管系に良い影響を与えているのではないか?というのが現在有力な説とされています。

 

乳がん、卵巣がん、子宮がんリスクの軽減

雑誌『Journal of Clinical Nursing』の発表によると、6カ月以上授乳を続けるとママの乳がんリスクが軽減されるとされています。(原文元:Breastfeeding Longer Seems to Help Protect Against Breast Cancer – Breastcancer.org

他にも卵巣がん、子宮がんの発症率を下げるともいわれています。

 

金銭的にメリット

ミルクを購入しなくて良い分、お財布にやさしいのは嬉しいところ。

赤ちゃんにもよりますが、仮に粉ミルク1缶2000円として、月に2缶ほど使用したら4000円。加えて「哺乳瓶」や、水にこだわる人はペットボトルや浄水器などの費用も計算しなくてはなりません。そう考えると“月に4000円以上”の出費が。年間で考えたら50,000円~の計算になります。子育てに出費はつきものですので、出来る限り抑えられる出費は抑えておきたいところです。

また出費が無い分ごみも出ないですし、母乳の温度はそれ自体が赤ちゃんにとって最も最適な適温ですので、その手の調整をしなくて済むなど実用的でもありますね。

 

母子のふれあい

ミルクと比べ母乳は消化が早いとされています。その分、1日の授乳回数が増えるため必然的にママと赤ちゃんとのふれあいの回数が増えることになります。

 

母乳育児のデメリット

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母乳育児におけるデメリットと感じられる点をいくつかまとめてみました。

 

乳首が傷つく

母乳育児の最初のトラブルといえば乳首の痛み。授乳は最初の数週間~数ヶ月はママの乳首に痛みが生じることもあるので大変です。

およその目安として授乳開始から約2週間ほどで乳首が硬くなるといわれています。程度の差はあれ、その間は軽い痛み~血が出る(裂傷)などの症状が出てきます。

乳首の痛みトラブルへの対応としては「乳頭マッサージ」「左右の乳房を均等に吸わせる」「赤ちゃんの抱き方を変える」「授乳を終わらせるときに赤ちゃんの口元にママの指を添えてからゆっくりと抜く」「乳首を深く含ませる」などがあります。補完も授乳後に乳首ケア用のクリームを塗ってもいいでしょう。

 

外出すると授乳がしにくい

外出時は自宅とは異なり周りの目が気いなって気軽に授乳できないことも。最寄りで授乳スペースがある場所をあらかじめ確認しておくようにしましょう。また、授乳スペースが無い場合は「授乳ケープ」を用意しておくことも外出先の授乳対策の一つです。なお授乳ケープは初めての場合、嫌がる赤ちゃんも多いといわれますので、あらかじめ自宅で練習して慣らしておくのがおすすめです。

 

ビタミンK・ビタミンD不足の恐れ

母乳はビタミンDの含有量が少ないといわれています。ママが普段からビタミンDの豊富な食品(魚や卵黄、一部のキノコなど)を意識して摂取したり、太陽の紫外線を浴びることでも生成されますので適度に母子ともに散歩するなどしてビタミンDを生成していきましょう。

また、母乳はビタミンKも不足しがちといわれています。ビタミンKの含有量が多い「納豆」「緑黄色野菜」を意識してママが摂取することで母乳を通じて赤ちゃんにもビタミンKを届けることができますので、ママは意識して摂取しみてください。

 

変わりがいない(ストレス)

授乳はママ以外にはできないので、ママにかかる負担が増えてきます。肉体的にもそうですが、それ以上に精神的なストレスが負担になることもあるので、無理がかかり過ぎない様に周りの協力を得ることが大切です。

 

疲労・睡眠不足などママへの負担

もちろん肉体的な疲労もあります。夜中の授乳はもちろん、一日中の授乳ということだってあります。また、食事制限、薬の制限などもあるので体調管理がむずかいいことも。

 

母乳不足の可能性

母乳不足に悩むママも少なくありません。母乳が足りてない場合赤ちゃんの成長にも影響がでる場合があるので注意が必要です。

なお、母乳不足の見極めは「母乳が足りない!赤ちゃんからの母乳不足のサインを見逃さない4つのポイントと対策まとめ」の記事でもまとめていますので、よろしければご参考になさって下さい。また、母乳不足対策は「母乳をよく出す“15”の方法【母乳育児の新米ママ必見!】」の記事でもまとめてますので合わせてご参考になさって下さいませ。

 

飲酒不可

授乳中はアルコールの摂取がNGです。授乳中のアルコール摂取で起こりうる症状は低体重、発達障害、精神発達障害、知的障害、小頭症などの恐れが。

普段からお酒好き、長らくお酒を飲むことが習慣になっている方にとっては授乳期間中の飲酒制限が一番のハードルかもしれません。

 

授乳中のスマホNG


育児におけるスマホトラブルはここ最近の話のため、まだ聞きなれない方も多いかもしれませんが授乳中のスマホはNGとされています。

授乳中にながら作業でスマホをチェックすることもあるかもしれません。手元から落として万が一赤ちゃんに当たってしまってもいけないのはもちろんのこと、一番大切なのが母子の愛着関係。赤ちゃんはおっぱいを飲む時に、ママの顔・目・表情を見ます。視力が発達していない段階でもママの顔や表情はとらえています。

他にもこのようなことも。

お母さんの顔を見る時間が1日に11~12時間を超えると、お母さんの顔を好むようになるnews.ameba.jp

 

授乳中にママと赤ちゃんがお互いを見合うことは最初の大事なコミュニケーションです。このコミュニケーションがおろそかになってしまうと、後々親子の関係性、延いては周りの人間との関係づくりに影響が出てくる可能性もあるかもしれません。

そのため、授乳中はしっかりと赤ちゃんとのコミュニケーションを大切にしてみてください。

もちろんスマホ以外も同様で(本を読みながら、パソコンしながら、など)、ながら授乳にならない様に注意することが大切です。

 

黄疸が長引く可能性も

母乳のみ(完母)で育てた赤ちゃんは黄疸(肌が黄色っぽくなる症状)が長引きやすい傾向があります。自然と黄疸は消えていくのであまり気にしなくても良いですが、どうしても気になる場合は経過を見つつ、医者さんに診てもらうのが良いでしょう。

 

 

 

以上のメリット・デメリットを踏まえた上でどうするか?の判断していきましょう。

では引き続き母乳育児で行うことをお伝えしていきます。

 

完母でもミルクでも混合でもOK

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母乳育児は完全母乳(完母)でも母乳+ミルク(混合)でもどちらでも構いません。

完母が理想的とは言われていますが、ママの体質上どうしても母乳が出にくいこともあります。

 

母乳が出ないと「ママの頑張りが足りない」といった周りからの声も増えてくるかと思います。結果、母乳が出ないことでママ自身が自信を無くしたり、ネガティブになったりすることはよく聞かれる母乳育児におけるトラブルの一つ。ですが、ママがネガティブになってしまうと子供にも、周りの人たちにも影響していきます。

どうしても母乳が大変と感じた際は無理せずミルクも活用していきましょう。ママが元気でいることが一番に大切なことですから。

 

育児ノイローゼにならない様に

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育児ノイローゼになりそうです。 母乳があまり出なくなってきたのにミルク嫌がって暴れて飲みません。 Yahoo!知恵袋

母乳育児が順調にいかないと育児ノイローゼになってしまうことも。そうなると、周りの声もさることながら、赤ちゃんのちょっとした動き一つにも必要以上に敏感に反応してしまうようにも。無表情、過食、食欲の減退、不眠、などなど。身体的にも、精神的も深刻な問題に。

ただ、育児ノイローゼはママだけでなくママを支える周りとの問題、家族の問題となります。

ママ自身は抱え込み過ぎなようすぐに周りの助けをもとめ、周りも積極的にママをサポートするようにすることが大切です。

 

母乳育児と新生児の体重増加について

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母乳育児を行う際に、赤ちゃんの成長具合。健康状態を確認する為にも「体重の増加」に関してはぜひ知っておきたいところです。

 

体重増加の平均値

ミルクでの育児、母乳での育児で異なりますが、ミルクの場合、赤ちゃんが退院してからの体重計算として、1日に約30kgずる増加していれば問題は無いとされています。一方で母乳育児の場合はママの母乳量の問題や、赤ちゃんが母乳を上手く飲めていないなどの関係で30g増えていない場合もあります。

 

体重増加が悪い時は?

しばらくは様子をみましょう。赤ちゃんの機嫌がよかったり、身長や頭位が順調に増えているようなら大きな心配はありません。ママの母乳量も今後増えることもありますし、そのタイミングで一般的な値に帳尻を合わせていくことでしょう。一週間ごとに体重を測ってみて全く体重が増えていない、といった状態であれば小児科へ相談しにいくようにしてください。

 

授乳頻度は?

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授乳回数や頻度に関して

母乳は1日8~12回ほどといわれていますが、授乳の頻度を考えるときに授乳の時間(授乳間隔)もあわせて考える人も多いかと思います。「授乳は3時間おき」というのがよく聞く授乳間隔かもしれませんが、ミルクと母乳で感覚や回数に大きな差が出てきます。

  • ミルクは3時間以上間隔をあける
  • 母乳は欲しがったら何度でもあたえてOK

「母乳」と「ミルク」どちらで育てているかでこの違いはしっかりと分ける様にしましょう。

なお母乳育児の場合、“口をもごもごさせる”“口をちゅぱちゅぱさせる”“口の周りを触るとしゃぶろうとする”“抱っこした際、顔を近づけておっぱいを探そうとする仕草をする”などがみられるときも母乳を欲しがっているサインなので、これらのサインが見えたときは授乳を行う様にしましょう。

母乳は赤ちゃんにとっての最適な飲み物です。飲みやすく消化が良い上に、母乳は1回の授乳時に10~20cc程の分泌量なのでお腹いっぱいになりにくく、赤ちゃんからするとすぐにお腹がすくようになります。ママからすると常に授乳させている感覚になることもありますが、母乳育児を行う際、そういったことがある旨はあらかじめ理解しておくのが良いでしょう。

 

よくある13の母乳育児トラブルと解決法

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1.乳管閉塞

母乳が詰まったり母乳の流れが悪くなったりするのが「乳管閉塞」、日本人のおよそ25%がかかる症状といわれています。母乳が詰まっておっぱいに母乳が溜まりしこりが起こります。この状態が長く続くと乳腺炎(※)を発症させる原因にも。(※乳腺炎:乳腺が詰まることで炎症が起こり発熱や痛みが起こる症状。)

解決法

乳管閉塞はママの血行不順、赤ちゃんの飲み方や飲む回数などから起こることが多い症状です。ママの血行改善として、おふろにゆっくり浸かる、肩を回しておっぱい周りの血行を循環させるなどが大切です。また、おっぱいは赤ちゃんに吸ってもらうことで分泌が増します。授乳回数を増やして徐々に詰まりを軽減してくのが良いでしょう。

2.乳腺炎

乳管閉塞が悪化することでおこる「乳腺炎」。乳腺が詰まり、赤ちゃんもおっぱいを吸うのに疲れてしまうので、さらに詰まりが悪化してしまいます。見た目の症状としては乳房が赤く腫れる、痛みや発熱が起こるなど。

解決法

対処法としてたくさんの水分を摂取する、母乳マッサージなどが挙げられますが、ひどくなると大変な症状なので、このような症状が見られた場合は、すぐに出産されて産婦人科や乳腺外科で見てもらってください。

 

3.母乳が出すぎるときは?(母乳分泌過多症)

中には母乳が出すぎるママもいます(母乳分泌過多症)。ホルモンバランスや乳腺の発達具合が影響しているといわれており、乳腺炎を繰り返し引き起こすなどの原因にも。

解決法

母乳は多すぎるときは、授乳後にむやみに絞り過ぎない、徐々におっぱいを冷却させる(保冷剤をタオルにくるんで直接肌につけないようにする。)などがおすすめです。他も母乳の姿勢を変えてみる、母乳前に搾乳する、などもよいでしょう。

 

4.母乳が出ない、出が悪い

母乳が出ない・出が悪くなる、といった症状は母乳育児でも一番に話題となる症状ではないでしょうか?母乳不足は体重が順調に増えない、健康的な体に育たないなど、赤ちゃんの成長に影響をあたえてしまいます。

解決法

このような症状の原因としては睡眠不足、体の冷えや貧血、水分不足、ストレス、栄養バランスの偏り、赤ちゃんの飲み方の問題などが考えられます。

 

5.胸の張り

乳腺炎などの症状になる前段階で胸が張れてくる状態。胸の痛みや発熱が無い状態。

解決法

こまめにおっぱいマッサージをしたり、授乳回数を増やす、左右交互に両方のおっぱいを与える、抱き方を変える、などすることで徐々に張りを無くしていきましょう。

 

6.噛んでくる

主に生後4ヶ月目くらいから1歳くらいの間に多いが「赤ちゃんが噛む」という行動。噛んでくる理由は「歯が生えかけでむずがゆい」「おっぱいが出ない・まずい」「飲み遊び」「ママが授乳中に赤ちゃんを見ていない(スキンシップ不足)」などが挙げられます。

解決法

おっぱいを噛んでくる赤ちゃんへの対処法としては「鼻をつまむ(→息をするために口を開けてくれます。」「噛まれたら一時授乳を中断」「授乳中に赤ちゃんのことをしっかりと見てあげる」「」「遊び飲みしだしたら授乳を切り上げる」などが有名です。

 

7.母乳を飲んでくれるのに泣く

ある意味一番に頭を悩ませるかもしれません。授乳中に母乳を飲んでくれるにも関わらず泣いてしまう、という症状。お腹空いてない、母乳よりも気になることが、便秘中、母乳不足・出過ぎ、母乳が美味しくない、などの時に現れる症状とされています。

解決法

原因となる症状が様々ですので、赤ちゃんの様子を見ながら原因を探る必要があります。母乳の味はママが普段からバランスの良い食事をとれている?に影響しますので食生活の見直しを。母乳不足や出過ぎにな関しては上述したようにママの体調バランスによる影響があるので、その点確認してみましょう。お腹が空いてないか?は与えた母乳量、食事の回数を普段の平均回数や量から比較、食事以外のことに注意が向いているときは、おもらしをしていないか?の確認や、周りの環境での影響も考慮してみて下さい。

 

8.母乳をあげられないときは?

母乳が出ない、出るけどあげられない状況、そんな時に赤ちゃんがぐずついてしまうことも。

解決法

あらかじめ搾乳しておき対応したり、どうしても出ない、与えられないという場合はミルクで代用することも考慮に入れておきましょう。

 

9.指し乳のときは?

あかちゃんにおっぱいを吸われる授乳時に張っていく指し乳。普段は胸が張らず、母乳が出るまでの時間がかかる、搾乳しずらい、授乳量が少なめになるかも、などの心配を持たれる方も多い症状の一つ。

解決法

胸が張らなくとも授乳回数を増やすことで母乳量は増えてきます、また左右のおっぱいを交代交代に飲ませるなども効果的。母乳がすぐにできないときは、母乳を与える前にマッサージをして母乳分泌の刺激を与えておくのもおすすめです。

 

10.げっぷ、吐き戻し

母乳やミルクを飲ませたら、げっぷをさせるところまでが一連の流れ。げっぷをさせないと、吐きもしの原因となってしまいます。

解決法

授乳後すぐに横に寝かせるのではなく、まずはげっぷをさせるようにしましょう。赤ちゃんの背中を軽く“トントン”させる・まるく抱っこする、などが良いでしょう。時間にして5分ほど試してみてそれでもげっぷがでなかったらそのときは諦めましょう。やり過ぎは赤ちゃんにもよくありませんし、げっぷが出ないからといってママが焦ってストレスを感じてしまうと、それは赤ちゃんにも伝わり、やはりよくありません。

 

11.ちびちび飲み

赤ちゃんが泣いたときにすぐに授乳を繰り返すと、1回に授乳する量が少なくなります。授乳量が少ないので、すぐにお腹がすくようになりまた泣き始めるので授乳をする。このように1回の授乳量が少ない飲み方をちびちび飲みといいますが、赤ちゃんの胃袋は中にミルクがたくさん入ることで伸び縮みをして成長していく必要がありますが、一回の授乳量が少ないとそれができません。

解決法

1.泣く
2.オムツをとる
3.仰向けで、お腹や胸をやさしくマッサージ
4.うつ伏せにして、背中やおしりを楽しくマッサージ
5.オムツをはかせる
6.抱っこであやしたり、好きなおもちゃで遊ぶ
7.それでも泣いたら授乳パピマミ

赤ちゃんが泣いたときに、なんでもかんでも授乳をすれば良いわけではありません。泣いた理由を理解するのが大切です。おもに上記に挙げた7つの理由を考えて欲しいですが、他にも、思い通りにならない、眠い、ママにかまってもらいたい、おむつが嫌だ、などもあります。

寝ているのに突然起きてしまったら、嫌な夢を見たのか?眠る前にあった嫌なことを思い出してしまったのか?といったことも同様です。

赤ちゃんは非常にデリケートなので、泣く理由もいろいろと出てきますが、だっこしてあげたり、揺らしてあげたり、なにかおもちゃなどで興味をもたせてみたりなど、泣き止ませるために、何か原因なのか?を考えて、一つずつ原因を探っていってください。

 

12.足りているか不安?

母乳が不足していると赤ちゃんの成長に影響がでてくるため、母乳がふそくしていないか?心配する方も多いかと思います。

解決法

赤ちゃんの体重が定期的に必要な分増えていない、泣く回数が多い、乳腺炎などのトラブルがある、などの症状が見られた場合は、母乳が足りていない可能性があるので普段の行動や様子を改めて振り返ってみて下さい。

 

13.双子のときは?

双子を完母で育てるというのは少し珍しいケースのため、この悩みに対しも相談できる人が周りにいない、という方も多いでしょう。2人になる分、育てる際の必要事項や経験することも多くなります。睡眠不足など、体力的な面で大変になるケースがあるので、周りの協力が普段以上に大切になってきます。生れたときに赤ちゃんがNICUに入ってしまった場合は、母乳よりもミルクに慣れてしまうこともある子も。

解決法

私も男の子と女の子の双子を完母で育てました。
その子たちももう2歳4カ月、元気に育っています。
私も、双子を生後1か月から完全母乳で育てました^^べビカム
このように完全母乳で育てた方は多くいらっしゃいます。そのため母乳育児は十分に可能ではあるのですが、一人を育てるよりも倍の大変さがあるので体力的・精神的な負担が心配なところ。そのため、無理をし過ぎず、難しいと思ったらミルクに頼る、という考えは常に選択肢に入れておくのが良いでしょう。

母乳育児も大切ですが、母子ともに出来るだけ健康的に育児をしてくことも大切ですからね。

 

母乳のあげ方・飲ませ方は?

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母乳をしっかりと飲んでもらうためにも、あげ方・飲ませ方は大切です。赤ちゃんの体をまっすぐにして、授乳クッションなど使って、赤ちゃんの口の高さとママの胸の高さが同じになるように調整、赤ちゃんの顔がママの乳頭に対して正面を向くようにして乳輪部までしっかりと咥えさせるようにしてください。

咥え方が斜めからになると、おっぱいの出が悪くなったり、乳頭を傷つけてしまう恐れがあるので注意が必要です。

 

授乳姿勢は?

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出典:ママへのちょこっと耳寄り情報「赤ちゃんの抱き方をチェック!」

 

一般的に多いのが「横抱き」。それ以外に「縦抱き」「フットボール抱き」「添い乳」などがあります。授乳姿勢はいつも同じ姿勢だと乳腺炎になる恐れがあるので注意が必要です。また、授乳姿勢一つで赤ちゃんにとって飲みやすい・飲みにくいなどがあるので、いろいろ試して赤ちゃんに合った飲みやすい授乳姿勢を探していきましょう。

 

おっぱいマッサージの方法

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基本的に母乳の出が悪いときだけで大丈夫、出が良いときは無理に行う必要はありません。

まずはマッサージする手が清潔になるように洗ってください。そして授乳用のクッションやタオルなど必要なものを授乳場所に用意して準備しましょう。お湯でしぼった温めたタオルをおっぱいにあてて温めたり、簡単なマッサージをすることで母乳の出が良くなります。また、マッサージと合わせてこまめに水分をとるようにするのもおすすめです。

なお、無理にマッサージをし過ぎないように注意してください。気分が悪くなったり、お腹が張ってくるとき、乳頭に痛みや傷があるときなどはマッサージを止めて下さい。無理なマッサージ、マッサージのやり過ぎはよくありません。

 

母乳育児で大切な授乳中の食事の摂取法

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母乳育児中にどんな食事をするのがいいのか?ママ向け、赤ちゃん向けにそれぞれお伝えします。

 

【ママ向け】母乳育児中の食事レシピ

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母乳が良く出る食べ物なら「白米」「冬野菜」「根菜類」、飲み物なら「お水(水分)」「ノンカフェインの暖かい飲み物」「ハーブティー」「タンポポ茶・タンポポコーヒー」「甘酒(ノンアルコールタイプ)」、お菓子(おやつ)なら「和菓子」「赤ちゃん用のお菓子」「野菜チップス」「サツマイモ」「体を温める果物」などがおすすめ。また、母乳育児中のレシピは健康のバランスをとって偏りが無いことが大切で、主に和食中心の献立がおすすめです。

詳しくは「【授乳中のママ必見!】母乳がよく出る食べ物・飲み物11選をご紹介。」の記事でまとめてますのでご参考になさって下さいませ。

 

【赤ちゃん向け】母乳育児期 離乳食の進め方

赤ちゃんの離乳食ですが、食べる内容以上に「食べることの楽しさ」を伝えるのが大切です。同じものを食べさせたり、同じ食器でたべさせていたりすると赤ちゃんも食べることに飽きて、食べること自体を嫌がるようになってしまいます。そうならないように、無理強いはせず、赤ちゃんのペースに合わせて離乳食を進めていきましょう。

また、いままで「飲む」ことしか習慣が無かった赤ちゃんにとって「食べる」ことは全くの新しい経験です。いきなりでびっくりさせないように、まずはスプーンとミルク以外のものを知ってもらうところから始めましょう。果汁や麦茶をスプーンで与えてみる、徐々にそれに慣れてもらう、慣れてきたら流動状のもの→半固形食→固形食と徐々に形のあるものへ進めていく、このように順序立てて一つづつ経験させていくようにしてください。

 

いつまであげるべき?母乳育児と卒乳のタイミング

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赤ちゃんにもよりますが、WHOのガイドラインでは少なくとも4ヶ月以上、そして出来るだけ6ヶ月は母乳だけを与えましょうとあります。また、より長い目で見ると「2年かそれ以上、母乳を与えましょう。」とも。平均的には1歳半くらいが一般的な見方が多いかと思います。この辺りは赤ちゃんごと、各ご家庭ごとになるので、周りから「まだ飲ませてるの?」など言われたとしても、気にし過ぎなくて大丈夫です。

母乳と服薬

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授乳中の薬の服用はママの気になるところですが、処方箋、市販薬に関係なく、ほとんどの薬が授乳中に服用しても問題がないとされています。授乳中に服用を注意すべきは「抗がん剤「放射性の薬」「抗不整脈薬」「ホルモン剤」「向精神薬」「免疫抑制薬」その他、「強い鎮痛剤」など。

とはいえ、薬の服用に迫られた際はお医者さんと相談の上で判断するのがいいですね。

 

妊娠と授乳の関係

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母乳は赤ちゃんが生まれる前の妊娠中から準備を開始します。

妊娠16週(5ヶ月)に入ったばかりなのに、母乳らしきものが出ます。Yahoo!知恵袋

 

妊娠16週頃には、母乳を作るための準備がはじまってきます。胸の張りを感じたり、胸のサイズが大きくなりだしたりします乳腺が発達して初乳が生成されだしてくるので、乳首から母乳が出始める方も出てきます。(その後、出産後2、3日を目安に初乳が分泌されるようになります。)

できれば妊娠中からケアを

できることなら妊娠中からの母乳を意識したケアが大切です。おっぱいのケアと食事のケアとそれぞれ考えておくようにしましょう。

おっぱいのケア

ブラジャーでの圧迫をしない、乱暴なおっぱいマッサージはしない、乳糖への強い刺激は避ける、常に清潔にする、ブレストシールドは使用しない。

食事のケア

和食を中心に日ごろからバランスの良い食事を摂取ることが大切です。また、妊娠中の体重増加8kgを目安としておきましょう。下手にお腹の赤ちゃんに良い食事をとこだわって、偏った食生活にならないようにも気を付けましょう。

 

母乳育児中に生理が再開したら?

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産後の生理再開は平均14.6カ月と言われていますが、ママの体質によって異なります。中にはもっと早く再開するママもいます。生理の再開によって母乳が止まる・出なくなるといったことは無いので、そのまま母乳育児を続けていきましょう。

なお、ホルモンバランスの影響で生理中の母乳は味が変わるようなので、赤ちゃんが飲むのを嫌がっていないか?飲んでくれている間ならそのまま続けるなど、赤ちゃんの様子はまめにチェックしておくのが良いですね。

 

まとめ

母乳育児を行う際に大切なこと・気を付けるべきこと、などまとめさせていただきました。

母乳育児は赤ちゃんの機嫌や好み、性格に加えて、ママ自身の体調との兼ね合いもあるので楽しい事ばかりではありません。

ですが、冒頭でお伝えしたように子どもの栄養面を考えるとぜひ取り組んで欲しい育児法ではあります。

もしも上手く授乳できなくても決して無理して抱え込み過ぎないように、適度に「ミルク」という選択肢を持っておきながらも、まずは出来るところから、出来る範囲で母乳育児に取り組んでみて下さい。

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