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多動性障害の子供へ向けた薬とは?種類・特徴・副作用・注意点は?

 2017/08/10 育児
 

近年、ADHD(注意欠陥・他動性障害)と診断される子どもや大人が増えています。周りと一緒に行動が出来ない、衝動的に何かを始めてしまう、じっとしていられない・・・このような症状は、まだ幼い子どもには誰にでも見られるものですから、とても判断が難しいものです。ですが、実際に我が子が多動性障害と診断されると、当然その親御さんはショックを受けますし、なかなか受け入れられないものですよね。

また、「まだ子どもだから、多少の問題行動は仕方がないのでは・・・」と、正しい判断が出来ずに見逃してしまうことも少なくありません。それだけ難しい病気だともいえるでしょう。

そこで今回は、多動性障害と診断された子どもの治療方法や薬、注意点などについて詳しくお伝えしてきます。

そもそも多動性障害の原因は?

多動性障害の原因について、現時点ではまだはっきりとしたことは解明されておりません。ですが、可能性としてもっとも有力な説としては、脳の前頭前野部分の機能になんらかの異常をきたしているために起こると考えられています。脳の前部分に位置する前頭葉は、物事を整理したり、論理的に考えたりするために重要な働きをしています。多動性障害の子どもの場合、この部分の働きに何らかの異常があることにより、思考よりも「五感」からの刺激をより強く感じ取ってしまうため、物事に集中したり、論理的に考えたりすることが困難になってしまうと考えられているのです。

以前は親のしつけが悪いせいだ、と考えられていましたが、多動性障害は先天的な脳の機能障害と、さまざまな環境要因などが関与して引き起こされている障害であり、親の育て方やしつけに問題があるわけではありません。

いつから?どんな症状が見られたら?治療を検討すべき

多動性障害の子どもの場合、集中力が持続せず、いろいろなことに気が散ってしまう「不注意」、じっとして落ち着いていることが出来ず、体を動かしてしまう「多動性」、思いついたことをすぐ行動に移してしまう「衝動性」の3つの特徴があります。

まだ小さいうちは、こうした行動をとること自体特に珍しいことではなく、誰にでも見られるものですから、早期に判断することは難しいといえます。ですが、年を重ねてもこうした症状が治まらず、年齢よりも幼いような行動をとると感じた場合、多動性障害である可能性があります。治療をうけるべきなのかどうか、素人には判断が難しいでしょう。学校生活に支障をきたすほどの行動が見られるようなら、保健センターや子育て支援センター、児童発達支援事業所など、専門の機関に一度相談してみることをおすすめします。

【年齢・成長別】多動性障害の症状の特徴や対応

年齢ごとによる多動性障害の症状の特徴と接し方については、下記のとおりです。

<1~5歳(幼児期)>

幼児期で見られる多動や衝動的な行動は、さまざまなことが要因で修飾されてることが多々あります。例えば、自宅での兄弟げんかやちょっとしたことが、問題行動を大きくしてしまっていることがあります。兄弟げんかが見られた場合は、出来るだけけんかの始まりの段階で大人が介入し、落ち着かせるようにしてあげましょう。けんかをしている子どもたちを別々の部屋に連れて行き、それぞれに落ち着かせてあげるのが効果的です。短くわかりやすい言葉で話すよう心がけ、子どもが興奮しているような場合は出来るだけ叱らず、落ち着くまでしばらく待ってあげましょう。

<6~12歳(学童期)>

多動性障害の子どもは気が散りやすく、授業にもなかなか集中することが出来ません。中には、授業中に急に立ち上がって歩き出したり、声を出したりすることも。授業中は、出来るだけ多動性障害の子どもが飽きないような環境を作ることが大切です。座席の位置、掲示物などにも配慮する必要があります。また、授業中は出来るだけ余計な刺激を少なくする工夫をしましょう。板書は短いキーワードで、箇条書きにしたり、行の間隔を十分にあけて書くようにしてみてください。

多動性障害の子どもは、様々なトラブルを起こすことがあります。頭から叱りつけるのではなく、どうしてそのような行動をとったのか、子どもの気持ちを受け入れることが大切です。そして、してはいけないことを、今後どうすればよいのかを教えてあげてください。また、トラブルを起こしていないときでも、出来るだけ関わりを多くすることも大切です。一緒に行動する時間が増えれば増えるほど、その子の個性を理解することにも繋がっていきます。

<13~18歳(思春期)>

多動性障害の子どもは、その衝動性や、不注意などによるミスの多さなどから、周りから仲間はずれにされたり、孤立してしまうことがあります。無理やり集団の中に押し込むのではなく、まずはその子の気持ちを汲み取り、大人が代弁してあげることが大切です。また、この時期はよく「反抗期」とも呼ばれる時期になりますが、多動性障害の子どもの場合、この頃に頭ごなしに叱りつけたり従わせようとすると悪い結果を呼びやすいので注意しましょう。

多動性障害の子どもたちには様々な可能性があることも忘れてはいけません。ある種の飛びぬけた才能を持っていることが少なくありませんから、ひとりひとりに眠っている可能性を見出すことで、その子の個性を活かすことに繋がっていくでしょう。

多動性障害向けの治療薬はある?(薬物療法は?)

治療薬を用いる場合、不注意、他動性、衝動性の症状を緩和する効果があります。ですが、薬の効き方は個人差があり、副作用の出方も人それぞれですから、医師と相談しながら使用していくようにしてください。

多動性障害で使われる治療薬には、以下の2種類があります。

ストラテラ(アトモキセチン)

日本で多動性障害に効果があるとして承認されている薬のひとつです。効き目が出るまでは約1ヶ月かかりますが、24時間効果が持続するとされています。副作用として、食欲不振がみられる場合があるでしょう。

コンサータ(メチルフェニデート)

中枢神経を刺激し、脳内の神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンの調節をする薬です。内服後、2時間後くらいから効果が現れ始め、効き目は12時間持続します。副作用としては、頭痛、寝つきが悪くなる、食欲不振などがある場合がありますが、服用を続けていくことでこうした副作用が軽減することもあるようです。

根本的な治療ではなく「緩和」が目的

多動性障害の根本的な完治は難しく、主に障害の症状を「緩和」させることが大きな目的となります。治療薬の使用だけでなく、社会的な自立のためのスキルの取得や、多動性障害を持つ子のまわりの環境を整えることも重要なポイントあることをしっかり理解しておく必要があるでしょう。

考えうる副作用や注意点は?

考えられる副作用としては、

  • 食欲不振
  • 吐き気
  • 頭痛
  • 眠気
  • 不眠

などが挙げられます。

ですが、どんな副作用は現れるかは個人差がありますから、一概にはいえません。また、多動性障害の場合、「二次障害」にも注意が必要です。多動性障害であるがゆえに、それとは別の問題を併発してしまう恐れがあります。具体的には、

  • 気分の落ち込み
  • 生活全般に対する意欲の低下
  • あきらめの気持ちが強くなる

などです。

こうした点についても注意が必要であることを忘れないようにしてください。

薬は効果が強烈な分、反動として副作用も強烈になる場合が多いです。そのため、子供の健康を考え体に優しくケアしていくなら、薬よりも専用のサプリメントを活用する、などの選択肢も大切です。なお、多動性障害の子向けサプリメントの場合コドミンがおすすめ。詳しくは「コドミンの効果が嬉しい![子供の落ち着きに悩むママ向けサプリ]」の記事でもお伝えしていますので併せてご参考になさってください。

 

薬よりも普段からの接し方を

多動性障害の子どもの場合、親や先生など、周囲の大人が接し方を工夫することで症状が軽くなることが多々あります。子どものことをたくさんほめてあげたり、具体的な方法を示してあげたり、得意、不得意を理解させ、得意なものを伸ばしてあげるサポートをしてあげてください。その子の個性を活かし、まだ気付いていない才能を引き出してあげるような取り組みが出来るとベストですね。

行動療法も考えよう

ごほうびや罰を与えることで、その子の行動を変えていくのが「行動療法」です。多動性障害の子どもは、本人が意識して行動しているわけではない場合が多く、論理的に説明、説得しても理解が得られない場合があります。そこで効果的なのが「行動療法」なのです。

やってはいけないことをやった場合、本人が嫌がるような条件を与え、望ましい行動をとった場合は、反対に本人にとって好ましい条件を与えるのが、行動療法になります。こうすることにより、条件反射的に「やっていいこと、いけないこと」を区別していくことが出来るようになります。

まとめ

多動性障害を持つ子どもの行動は、時に周囲の人間に迷惑をかけてしまったり、嫌がられてしまうことも少なくありません。どうしても孤立してしまいがちですし、昔ながらの「親の教育の仕方の問題だ」と考えているような人も中にはいるでしょう。ですが、多動性障害は、本人にも、その親御さんにも責任のない障害ですから、胸を張って日々過ごしていいのです。

まわりの理解や協力、そして、いちばん近くにいる両親のサポートが何よりも大切になってきますから、多動性障害を「障害」という目でばかり見るのではなく、「個性」として長い目で見守ってあげる姿勢を貫きましょう。その子の中にある「個性」や「可能性」、「才能」を、日々の積み重ねの中でしっかり拾い上げてください。そうすることで、多動性障害を持つ子どもの未来は開けていくのです。

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Konno

Konno

ライター/天然石アクセサリーアーティスト/飲食スタッフ/飲食スタッフ(パート)/2児の母親



普段は男女の双子を育てる子育て経験豊富なママライター。
ライターの他にも、天然石アクセサリーアーティスト・飲食スタッフ、としての顔も持つ。
これまでの育児経験をもとに鋭意執筆中。

【site】http://blog.goo.ne.jp/rukanata

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