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原因不明の不妊の特徴!考えられる要因と対策まとめ

男女ともに晩婚化が進み、出産年齢の上昇とともに、不妊に悩む夫婦が増えています。不妊症の治療や検査を受ける夫婦は6組に1組ともいわれています。しかし、一通りの治療や検査を行っても、はっきりとした不妊の原因が分からずに、どう対応したらよいのか悩む夫婦も少なくありません。原因不明の不妊を考えるときに、押さえておきたい要因と対策について紹介します。

原因不明の不妊って何?

「原因不明の不妊」とは、不妊の検査を一通り終了しても明らかな不妊の原因がなく、それにも関わらず半年以上妊娠しない場合のことをいいます。

不妊の定義とは?

では、そもそも不妊症の定義とは何でしょうか。日本産婦人科学会によると、妊娠を希望し、避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、1年経っても妊娠が成立しない場合を、「不妊症」と定義づけています。2015年以前はこの期間が2年でしたが、海外の諸機関に合わせて1年とされました。また、出産年齢の上昇に伴い、早期に適切な治療や検査を受けてもらうようにするためでもあります。

原因不明の不妊とは?

不妊症の検査で、不妊の原因が分かる場合があります。この場合は、適切な治療を行い、不妊の要因を取り除くことで、妊娠につながる可能性が高くなるでしょう。しかし、原因不明の不妊では、これといった原因がないため、自然に任せるか不妊治療を行うか、今後の方針を立てることが難しくなります。

原因不明不妊で考えられる要因!

原因不明の不妊と診断されたということは、検査では分からない、何らかの不妊の要因がある可能性が高いことを意味します。考えられる要因を取り上げて説明します。

着床障害による影響

「着床障害(着床不全)」とは、受精卵が子宮に着床できない状態、または着床しても流産を繰り返す状態のことをいいます。子宮内の環境やホルモンのバランスが、妊娠に適した状態ではないことが原因として考えられます。

黄体期異常による影響

「黄体機能不全」とも呼ばれます。排卵後に妊娠に向けた準備を行い、妊娠しやすい環境を作る「黄体」という組織がうまく働かなくなる状態です。結果的に着床しにくく、また妊娠しても流産を起こしやすくなってしまいます。基礎体温をつけていれば、高温期の体温変化から、黄体期異常をある程度予測することも可能です。

子宮内膜の異常や子宮内膜症

「子宮内膜症」とは、子宮内膜の組織が子宮以外の場所で増殖と剥離を繰り返す病気です。出産回数が少なく、晩婚化が進む現代女性は、この病気の原因となる女性ホルモンにさらされる機会が多く、患者数も増加しています。発症すると激しい痛みを引き起こすこともあります。子宮内膜症などの子宮内膜の異常は、不妊症と密接な関係があると考えられています。

黄体化未破裂卵胞の問題

正常な排卵では、卵胞が破裂し、成熟した卵子が卵巣から飛び出して卵管に入ります。ところが、卵胞が破裂せず、排卵が起こらないことがあります。排卵が起こっていないわけですから、妊娠することはありません。基礎体温やホルモン値では異常が認められないことが多いので非常に厄介です。

卵管因子の問題

卵管とは、卵巣と子宮をつなぐ長さ約10cm、内径約1mmのとても細い管です。精子は卵管を通り、排卵された卵子と受精し受精卵となります。受精卵は、再び卵管を通って着床のため子宮へ向かいます。もしこの卵管が何らかの要因でふさがったり狭くなったりしていると、精子と卵子が出会うことが難しくなります。子宮内膜症、子宮外妊娠、虫垂炎、クラミジアなどが原因とされています。もし両方の卵管が完全にふさがっていた場合、体外受精でしか妊娠の方法はありません。

抗透明帯抗体の問題

「抗透明帯抗体」とは、女性の身体が精子に対して免疫反応を示してしまうことをいいます。精子の侵入に対して体内で拒否反応を示すので、精子は卵子まで到達する前に死滅してしまい、妊娠には至りません。

染色体異常の問題

染色体異常があると、せっかく妊娠が成立しても、その後受精卵が子宮内で発育せず、流産してしまいます。染色体異常は、一般的な流産の原因になります。また、女性の加齢によっても増加します。

原因不明の不妊を解決するためにやるべきこと

原因不明の不妊だからといって、何も対策がないわけではありません。より詳細に検査を行うことで、要因と考えられるものを見つけ出せる可能性があります。

基礎体温のチェック

基礎体温をつけるのは、排卵日を知り、妊娠しやすい期間を知るためと思われがちです。しかしそれだけでなく、体温は適切か、排卵はきちんと起きているか、ホルモンバランスはどうかなど、色々な情報を読み取ることができます。もし基礎体温がきれいに低温期と高温期に分かれていなかった場合、グラフのパターンからその要因を予測することが可能です。また、不妊検査の際には、数カ月分の基礎体温表の提出を求める病院も多いので、妊娠を意識したら、基礎体温は記録しておくようにしましょう。

経腟超音波検査

経膣内に直接プローブを挿入し、超音波で子宮や卵巣の状態を観察する検査です。子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣腫瘍などの病気が分かります。また、卵胞の大きさを観察することで、排卵がいつ起きるかの予想も可能なので、タイミング法の検査に用いられています。

子宮卵管造影検査

不妊を引き起こしてしまう要因として、卵管がふさがったり、狭くなったりしている卵管因子があると説明しました。「子宮卵管造影検査」とは、子宮に造影剤を注入してレントゲン撮影を行い、卵管がきちんと通っているか調べる検査です。この検査の後約半年間は、妊娠しやすい期間といわれています。

頚管粘液の検査

子宮頚管とは、膣と子宮腔を結んでいる部分です。この子宮頸管から排卵期に分泌される粘液は、精子が進入した後にその動きを促し、子宮に到達しやすくするという役割を果たします。この排卵期の頚管粘液の量やpH、粘り気などを調べる検査です。正常であれば、分泌量が0.3ml以上で、透明で水っぽく、9~10cm以上の伸びが見られます。

ヒューナーテスト

性交後試験とも呼ばれています。排卵日近辺に性交を行い、その12時間後くらいまでに子宮頚管粘液を顕微鏡で調べ、精子の様子を観察する検査です。

ホルモン検査

最も基本的な不妊検査の1つといえるでしょう。血中のホルモン濃度を測定することで、ホルモンバランスや身体の状態、不妊の原因を知ることができます。月経周期によって値が大きく変わるものもあるので、基準値を見るために月経周期に合わせて何回かに分けて行われます。

腹腔鏡検査

一通りの不妊検査では不妊の原因が分からない場合に、腹腔鏡検査が行われる場合があります。直接お腹の中を観察できるので、超音波やX線検査などでは分からなかった不妊の原因が見つかることもあります。

抗精子抗体検査

女性の体内で精子に対する免疫機能が働き、精子を外敵とみなしブロックしていないか調べる検査です。ヒューナーテストで、動いている精子が少ない、または全くいないことが分かった場合、精子に抗体がある可能性が高く、抗体検査を行う必要があります。

パートナーの検査

女性側の不妊検査は多項目に及ぶのに対して、男性側の検査は精子の検査のみです。不妊の原因は、女性側だけにあるとは限りません。もし女性の方で、一通り検査を受けても異常が見つからなかった場合、パートナーである男性にも検査を受けてもらうことが必要です。詳しくは「不妊の原因は女性だけじゃない!男性も考えるべき妊活の課題」の記事でもまとめていますので、あわせてご参考になさってください。

原因不明不妊の治療方法はどんなもの?

いざ不妊治療を行うことになったけれども、どのようにしたらいいのか分からない、そんな夫婦も多いのではないでしょうか。ここでは、3つの一般的な不妊治療について説明します。不妊治療の中には保険がきかないものもあり、長引けば多額の費用がかかってしまいます。年齢や家族計画に従って、予算やステップアップの時期などを夫婦であらかじめよく話し合っておきましょう。

タイミング法の継続

タイミング法とは、基礎体温や超音波検査、ホルモン値などから、医師が排卵日を予測する治療方法です。妊娠しやすいタイミングを医師が指導してくれるため、そのタイミングで性交を行うことで、妊娠の可能性が高まります。タイミング法でも一定期間妊娠しない場合、このままタイミング法を継続するか、より高度な治療に移行するかを決める必要があります。それには女性の年齢が大きく左右します。

人工授精

タイミング法でも妊娠しないときに、ステップアップの治療法として行われるのが人工授精です。人工授精とは、女性の子宮内に、洗浄・濃縮した精子を人工的に注入する治療方法です。人工授精は精子と卵子が出会う確率を高めるための治療法であり、受精から妊娠成立までは自然妊娠と変わりません。妊娠率は、1回の治療で約5~10%となっています。人工授精で妊娠するほとんどの人が、4~6回目までに成功しています。タイミング法でも妊娠しない場合の他に、性交障害や精子に何らかの問題がある場合も人工授精が行われます。

体外受精

体外受精とは、女性の卵子を体外に取り出して精子と受精させ、その後培養した受精卵を再び子宮内に戻す治療法です。人工授精を繰り返しても妊娠しない場合や、男女ともに何らかの不妊因子がある場合に行われます。体外受精の成功率は、全年齢の平均でみると約23%となっています。しかし、成功率は女性の年齢が大きく影響し、年齢が上昇するに従い、成功率は下がります。病院や治療内容によっても変わりますが、1回の治療で高額な費用がかかることも特徴です。自治体の助成金制度などもありますので、治療にあたっては費用のことをよく考えておく必要があります。

日々の生活の見直しから!自分でできる不妊対策

原因不明の不妊に直面したとき、本当に将来子供を授かれるのか、不安で辛い気持ちになってしまうこともあるでしょう。むしろ不妊検査で何らかの原因が分かった方が幸せだったと思うかもしれません。しかし、不妊の原因は日常生活の過ごし方にある可能性もあります。生活が不規則だったり、体が冷えていたりしていませんか?日常生活を見直すことで、妊娠体質へ一歩近づくことができます。すぐにでもできる日常生活の改善、ぜひ夫婦一緒になって楽しく取り組んでみましょう。

睡眠を十分にとる

睡眠をしっかりとることでホルモンの分泌が活発になり、妊娠しやすい体質に近づくことができます。ホルモンの分泌がきちんと行われることにより、卵巣が正常に機能し、質の良い卵子を育てることができます。また男性の方も、質の良い睡眠で、精子の質が上がることが知られています。

ストレスを溜めこまない

妊活にストレスは大敵!といわれているように、ストレスは妊娠を大きく遠ざけてしまいます。「妊娠したい!」という気持ちや、「今回も妊娠できなかった」という落ち込みが強いストレスになると、逆に妊娠しにくい体質になってしまいます。あまり自分を追い込まず、時には息抜きも大切です。

バランスの良い食事を摂る

妊娠に必要な卵子や精子は、全て食べたものから作られます。添加物や油たっぷりの不健康な食生活では、良質な卵子や精子が作られるわけはありません。栄養バランスの良い食事を心がけることが、妊娠体質に近づくためには重要です。

適度な運動をする

運動を行うことで血行が促進され、冷え症の解消につながります。また、筋肉がついて代謝が良くなることで、ホルモンバランスも整いやすくなるでしょう。

身体を冷やさないようにする

「冷えは万病のもと」といわれているように、冷え性はさまざまな病気だけでなく、不妊症の原因にもなっています。普段から身体の冷えを自覚している人は、なるべく体を冷やさないようにしましょう。特にお風呂はシャワーで済ませるのではなく湯船につかることで、身体を芯から温めてくれます。

健康的な生活を送る

日常生活で気をつけるべきことをあげましたが、共通していえるのは、規則正しい健康的な生活を送ることが何よりも大切ということです。

サプリメントで体質改善をする

食事や運動だけでは体質を改善できないことがあります。そんなときは、サプリメントで足りない成分を補うことができます。自分に必要なものは何かをしっかり見極めたうえで、ふさわしいサプリメントを選ぶようにしましょう。なお、妊活におすすめのサプリメントは「妊活で飲みたい葉酸サプリのおすすめ厳選3選[選び方から徹底解説]」の記事でも詳しくお伝えしていますので、あわせてご参考になさってください。

 

不妊の原因は必ずあるもの!問題を1つずつ解消していこう

一般的に、健康な男女が排卵日に性交を行えば、1年で約80%、2年で約90%が妊娠するといわれています。長期にわたって妊娠できない場合、不妊の検査をして原因が見当たらなくても、何らかの不妊の原因があると考えられます。病院でなければわからない要因もあれば、日常生活で解消できる要因もあります。妊娠体質に近づくためには、両方へのアプローチを意識しつつ、できることから少しずつ努力を積み重ねていくことが大切です。

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