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【第1回:母乳とは?】雪印ビーンスタークの母乳調査研究が伝える母乳のもつ大切な役割とは?

 2017/02/17 特集 育児
 

今回は、母乳研究の第一線で活躍されている、雪印ビーンスターク株式会社の中埜様に、母乳の持つ特性や1960年から行われている母乳調査研究でわかった「母乳と免疫」ついてお話しを伺わせていただきました。

母乳育児で頑張るおかあさんへ、ぜひ参考にしていただければと思います。

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ご挨拶

 

-それでは、本日はよろしくお願いいたします。

 

こちらこそよろしくお願いいたします。
今日は弊社の母乳調査研究や調査してわかった母乳の特性や役割についてお話ししたいと思います。

 

赤ちゃんの「栄養」の特長

まず、おさらいとしてですが、赤ちゃんが摂取する栄養というものは「発育に必要な栄養」ということになります。

大人の場合はとくに発育というものは無く、いまの体形を維持すればそれで良いのですが、赤ちゃんの場合は身体的な成長運動や精神機能の発達などの面があるので、どんどん機能を充実させるために大切になります。

基本的に赤ちゃんは未熟な状態ですので、それが栄養によって徐々に成熟されていく、ということですね。消化吸収や消化や排せつ、免疫、脳神経、いずれも未熟な状態というのが特長なので、このような状態を支えていくのが「赤ちゃんの栄養」というわけです。

今日は母乳の話と弊社が続けている母乳調査研究、その中でもとくに「母乳の免疫成分」についてお話ししたいと思います。

 

母乳とは?

赤ちゃんが生まれたときは、およその体重で3kg、身長は50cmです。それが1年経つと体重で3倍、身長で1.5倍くらいになります。機能発達という点では、はじめはうつ伏せならうつ伏せ、仰向けなら仰向けで全く動けない状況ですが、それがだんだんと頭をあげたり、寝返りや座れたり、つかまり立ち、つかまり歩きなど、また、7か月くらいからは歯が生えてきたり、1歳なら早い子では歩けるようになってきます。

たった1年ですが、全く動けない状態から立ったり歩けるようになるなど、運動機能が発達してくる。それから食習慣も、1歳近くになると離乳食になってくる。このような成長発達に必要な栄養をまかなってくれるのが「母乳」です。

この1年は人間にとっても一生のなかで最も劇的に変化する時期。それを支えているのが母乳であり、母乳は赤ちゃんにとっては最良の栄養です。

 

母乳調査研究について

弊社と前身の雪印乳業のときからの母乳調査となりますが、1960年に初めて全国的な調査を開始しています。それから30年後に2回目の全国調査をしており、約2400人のお母さんからいただいた2,700検体の母乳をもとに調査しています。

また、その5年後には母乳とアレルギーの関係についても調べています。また、母乳と赤ちゃんのうんちの研究もしています。2008年からは「母乳成分の日内での変化」を、2012年からは「母乳に移行する食事成分の影響」も調べています。

このように、50年以上4,000名以上のお母さんにご協力いただいて、その研究成果を商品開発に活かしています。

 

母乳研究室の1コマ

いただいた貴重な母乳は研究施設内で何十年にも渡ってマイナス80℃で冷凍保存され、母乳研究に活かされています。

これまでにいただいた母乳サンプル

 

母乳成分の分娩後日数についての違い

さて、こちらを見て欲しいのですが、画面左側は生後1週間に搾乳した母乳で、いわゆる「初乳」といわれるものです。一方の右側は1か月後くらいに搾乳した母乳です。見ての通り色が違いますが「成分」も大きく違ってきます。このように、母乳といっても「赤ちゃんが飲む時期によって成分が違う」という点がこのミルクとの一番の違いです。

 

栄養成分の違い

次に栄養成分の違いです。こちらのグラフ、横軸の左側が初乳で、右にいくほどに日にちが経っています。初乳から約1年までの成分の変化についてまとめたものです。

初乳時の含量を100%としたときの動きですが、固形分は大きく変化はしませんが、乳糖や脂質はだんだん増えていきます。一方でミネラルやたんぱく質はだんだんと減っていきます。

このように、母乳にはいろいろな成分がありますが、それぞれの成分が赤ちゃんの飲む時期によって異なる変化をしています。

 

 

たんぱく質の変化

こちらは個人別の母乳中に含まれるたんぱく質含量で、全体的にはだんだん減っていきますが、個人別で調べていくと母乳は個人差やバラつきがあることがわかります。

こちらの画面左図は、1960年(グラフ青)と1989年(グラフ赤)の母乳中の30年間のたんぱく質濃度の変化を示したものです。母乳に含まれるたんぱく質量は時間とともにだんだん減っていきますが、30年後には含量が大きく増えていることがわかります。
国民健康・栄養調査より1960年と比べ国民ひとりあたりのたんぱく質摂取量が増えてきているため(食生活の変化)、その影響ではないか?と考えられます。

 

次に画面右図の赤ちゃんの体重変化についてのグラフ。赤ちゃんの体重も同様で、出生時はほとんど変わりませんが、5か月後には7%も違ってきています。とくにこの時期は国民の食生活が一番に変わった時期なので、「食生活が変わり→母乳の成分が変わり→赤ちゃんに影響を与えている」という結果だと考えられます。

 

 

地域別の食塩摂取量と母乳中ナトリウム濃度

こちらは地域別で見たデータです。食塩の摂取量と母乳中に含まれるナトリウム濃度ですが、全体を0としたときに各地でどのような割合になっているかを示しています。

地域ごとに差がありますが、これは地域の影響というよりも、普段摂取している食べ物の影響かと考えられます。食塩をたくさん摂っている地域のお母さんは、そうでない地域のお母さんと比べて母乳中のナトリウム濃度に差異があったという結果です。

全ての成分ではないのですが、母乳には食事に影響される成分とされない成分があります。

 

 

DHA(ドコサヘキサエン酸)摂取の影響

こちらのデータも食事に影響されるものひとつですが、母乳中の「DHA」の含量です。弊社で発売しているDHAサプリメントを、普段は魚介類の摂取が少ないと感じているお母さんに1日350mgを1週間飲んでもらいました。その結果、摂取の前後でこれだけの差異がありました。DHAも母乳に影響を与える成分のひとつと考えています。

 

 

日内変動する成分

こちらは1日の中でも母乳の成分が変わるというデータです。昼間(8:00-20:00)、夜間(20:00-8:00)、12時間ずつを2回に分けて調査しました。メラトニン(※1)という成分を測ったのですが、夜間の母乳のメラトニン含量が高いことがわかりました。

(※1)メラトニン:睡眠・覚醒リズムを調節するホルモン

赤ちゃんを寝かせるためか?お母さんが眠いからか?メラトニン含量が高い理由はまだわからない部分もあるのですが、昼と夜で差が出ています。

 

母乳には多くの成分が含まれる

このように母乳には、発育に必要な栄養素はもちろんのこと、脳や神経系の発達や赤ちゃんをまもる免疫成分など、健やかな発育を支えるための様々な成分が含まれている、といえます。

(第1回終)

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