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高齢出産で二人目は厳しい?予め知っておきたい母体と胎児のリスク

 2017/01/14 妊娠
 

近年では晩婚化の影響もともあり、高齢出産は増加しています。また、その影響もあってか2人目を産もうとするタイミングがちょうど高齢出産(35歳以上)になっており「この年齢で2人目を産むのは大丈夫なのか?」そう心配するママも増えてきています。

そこで今回は、高齢出産で二人目をお考えのママに向けて、あらかじめ知っておきたい注意点や、リスク軽減のポイントなどをお伝えしていきます。

 

高齢出産で二人目は危険なのか?

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妊娠の経過が良好で、さらには母子ともに健康に産まれる、よく聞く言葉かもしれませんが、実はこういったことは決して「当たり前」ではありません。妊娠中というものは年齢に関わらずすべての妊婦さんにいつでも危険が付いて回っているということだけは忘れてはいけません。それくらいデリケートな状況なんです。

ですが、やはり総合的な目で見ると「高齢の方の出産(高齢出産)」のほうがリスクが高いといえるでしょう。

分娩だけでなく、妊娠中や出産後にも不安のある高齢出産。では、高齢出産時はどんなことに注意すべきでしょうか?また、一人目と二人目の違いはあるのでしょうか?経産婦だからと安心せず、「母体と胎児のリスク」そして「予防法」などをいま一度しっかりと確認しておきましょう。

 

高齢での二人目妊娠と出産における4つの母体のリスク

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1.妊娠中に病気にかかりやすい

妊娠中期以降にはいると

  1. 高血圧
  2. 蛋白尿
  3. むくみや1週間に500g以上の体重増加

これらいずれか1つ、もしくは2つ以上が現れる病気を「妊娠中毒症」と呼びます。妊娠中毒症は母体や胎児に様々な障害を発症しうる症状として注意されてきています。いま現在は、これらの症状があっても高血圧を含まない場合に限っては母体や胎児に異常が起こることが少ないとわかり、「妊娠高血圧症候群」という呼称に変更されました。

妊娠高血圧症候群の発生頻度は、妊婦の年齢に関係なく、妊娠全体の約10%であると言われていますが、高齢妊婦さんに関しては更に確率が上がってしまいます。高齢妊婦の妊娠高血圧症候群の発症確率は、35歳以上での出産では14~18%、さらに45歳以上での出産では約29%という高い確率になってしまいます。

では、なぜ高齢妊婦の妊娠高血圧症候群の発症確率が上がるか?というと、血液を送る血管の弾力の低下、卵巣機能の低下、などが原因であるといわれています。さらに、高齢出産になると内科系の疾患や婦人科系の他の病気になる確率も上がると言われてますので、それらをきちんと理解しておくことがとても重要になってきます。

2.流産の確率が上がる

厚生労働省の報告によると、年齢が高くなるにつれ、流産の頻度も高くなるそうです。20代の妊娠における流産は10%前後、30代では20%を超えます。35歳を過ぎると急激に流産の確率が上昇し、40歳を超える、高齢出産での流産率は40%前後となります。このように、高齢になるほど、流産の確率が上がっています。

参考:厚生労働省「出産・子育てに関する意識」

流産の主な原因は、偶発的に起きる胎児の染色体異常とされています。染色体異常の多くは胎児側の異常で、受精の瞬間に、既に流産することが決まっていることが多いといわれています。胎児側の異常ではありますが、その原因のひとつとして、高齢妊娠の場合、老化により染色体異常を持つ卵子が多くなることにあります。

また他にも流産になる原因として、黄体機能不全・甲状腺機能不全・糖尿病などの内分泌異常、細菌・マイコプラズマ・クラミジアなどの感染症、心疾患・腎疾患などの母体合併症、奇形・子宮筋腫・頸管無力症などの子宮の異常の他、免疫異常、精子の異常などが挙げられます。

妊娠中の病気は高齢になるほど起こりやすくなるため、流産の確率も同様に高くなります。

3.帝王切開になりやすい

帝王切開による出産は年々増加傾向にあります。(参考:厚生労働省「帝王切開娩出術の割合の年次推移」)理由は様々ですが、一例として申告な医師不足が挙げられます。いつ始まるかわからない出産のために、医師を常駐させることは難しいものです。そのため、危険を伴うのであれば帝王切開の日時を決めて出産させよう、という考えからのようです。

特に高齢出産の場合には、加齢に伴い骨盤の柔軟性や可動性が減少し、胎児が産道を通りづらくなります。分娩に時間がかかることや出血が多くなることもあります。そのために、分娩による母体と胎児への負担やリスクを考慮して、帝王切開による分娩となることが多いようです。この場合、分娩のリスクは軽減できますが、母体の回復にかかる時間が長く、上の子がいるご家庭では、周りのサポートが絶対的に必要となります。

4.増加する二人目不妊

一人目に比べて、2人目がなかなか妊娠できない。いわゆる「二人目不妊」に悩む人も増えています。これには様々な原因がありますが、高齢となったことにより精子と卵子が劣化して、妊娠の確率が下がっていることもそのひとつ。また、加齢によるホルモンバランスの乱れも、妊娠しづらいことに影響するといわれています。

 

高齢での二人目妊娠と出産における2つの胎児のリスクとは?

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1.染色体異常児(ダウン症候群)が産まれる可能性が高くなる

染色体異常とは「染色体の構造に異常がある状態や、それにより起こる障害」を指します。染色体異常が発生する確率は年齢とともに増加し、例えばダウン症候群の発生率は20代の出産では0.1%、35歳で0.3%、40歳では1%です。

参考:年齢とダウン症、染色体異常発生率の関係

参考:厚生労働省「不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会」

 

ダウン症候群とは、21番染色体が3本(通常は2本)ある先天性異常を指します。出産した場合にも、心疾患や消化器疾患、白血病などの合併症が心配されます。また、ダウン症候群の他にも、口唇裂や口蓋裂などの奇形や先天性心疾患になる可能性のある18トリミソーや先天性障害を持つ13トリミソーなど、様々な染色体異常が存在します。

高齢出産では、先天性異常が起こる確率が35歳以下の妊娠に比べて高く、その原因は卵子が35歳を過ぎると、急激に老化することにあると考えられています。

2.発達障害の確率が上がる

発達障害とは、知的障害だけでなく自閉症や広汎性発達障害、多動性障害、注意欠陥障害などを含みます。遺伝だけではなく、先天性もしくは幼少期の疾患や、外傷により発達に影響を及ぼすものもあります。

高齢出産の場合の、発達障害の先天性異常の子が生まれる確率は高いということは分かっています。しかし、発達障害の原因である、脳機能障害の理由に関しては、なぜ起こってしまうのか現在もはっきりとした原因は分かっていないということです。発達障害の発生確率は、25歳の出産で1/1200、30歳で1/880、35歳で1/290、40歳で1/100、そして45歳で1/46と高齢になればなるほど高くなっています。

 

あわせて知っておききたい。父親が高齢だと起こりうる3つの影響

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1.精神的な問題

父親が高齢の時点で産まれた子供は、比較的裕福で落ち着いた生活を送ることが多く、精神的な問題は起こりにくいと考えられていました。しかし、2014年に精神医学専門誌に掲載された研究論文には、出生時点で父親が高齢だった子供は、自殺や薬物に依存する危険性が高いことやIQスコアが低いこと、また学年を留年する可能性が高まることなどが、研究結果として発表されました。

研究は、1973~2001年にスウェーデンで産まれた260万人を対象とした大規模なもので、父親が24歳以下の時点で産まれた子供より、父親が45歳以上の時点で産まれた子供の自殺行動や、薬物依存が2.5倍高かったというデータの他、父親が高齢の場合に、発症確率の上がる発達障害などについてもデータが出されました。

2.自閉症

自閉症とは、神経発生的障害の一種です。これは、人とコミュニケーションを取るということが得意ではないことや、小さなことにとてもこだわったりするなどの症状が出ます。自閉症は、先天性の脳機能障害であり、多くの遺伝的因子が関係すると考えられています。

基本的な特徴は、人と接する上で必要なコミュニケーション能力が低いこと、自分の気持ちを上手に伝えられないこと、行動範囲、興味を持つものが偏ってしまうこと、の3つです。

近年のアメリカの研究によると、父親が中高年の時点で産まれた子供は、自閉症になりやすいと考えられています。この研究では、父親が30歳未満の時点で産まれた子供に比べ、父親が40歳以上の時点で産まれた子供は、自閉症や関連の症例が約6倍、30~39歳の時点で産まれた子供と比べても、1.5倍以上だったと報告されています。

3.注意欠陥・多動性障害(ADHD)

注意欠陥・多動性障害は、多動性(過活動)・不注意(注意障害)・衝動性を症状のひとつとする神経発達症(行動障害)です。日本では小学校入学前後に、発見される場合がほとんどですが、近年では成人してからADHDと診断されるケースもあります。

スウェーデンで行われた大規模な調査によると、父親が若い時点(20~24歳)で産まれた子供に比べ、父親が45歳以上の時点で産まれた子供は、注意欠陥・多動性障害の可能性が13倍高いことがわかりました。

 

高齢出産で二人目を妊娠中、リスクは軽減できる?

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葉酸サプリ

高齢出産のリスクを下げるためには、まず葉酸の摂取を心がけましょう。葉酸には細胞分裂をサポートする働きがあり、不足すると不完全な卵子ができるともいわれています。な、葉酸は食品からでも摂取が可能ですが、確実に取り入れるためにはサプリメントがおすすめ。また、無添加のものがおすすめですが、迷う場合には医師に推奨メーカーを尋ねてみましょう。

関連記事:妊娠中におすすめ!お腹の赤ちゃんに安心・安全の葉酸サプリ

 

体重管理や生活習慣も大切

一人目と二人目の妊娠のとくに大きな違いとしては、妊娠中に自分自身に使える時間と労力です。一人目を妊娠中の時には、妊娠や出産に関する情報を、ネットや本などで一生懸命に集め、医師に言われた通りに体重管理をして自分と胎児のためだけに過ごせました。しかし、上の子の相手や、お世話をしながらの妊娠ではそうはいきません。

忙しい中でも、食事や睡眠、運動など、健康的な生活習慣を意識して生活しましょう。妊娠中の病気を防ぐためにも、そして安産のためにも、体重の増加には注意しましょう。

 

【参考】高齢出産をした人のブログ

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一般の方の高齢出産ブログ

高齢出産の体験記をまとめているブログです。ブログ内には100を超える高齢出産の体験記が紹介されていて、出産時の母の年齢・高齢になった理由・出産方法や分娩時間などが細かく記されています。なにかと不安の多い高齢出産ですが、年齢や上の子の有無など自分に似た状況の体験記を読むことで、参考にできることがたくさんありますよ。

ブログ高齢出産体験記*気ままにママ

 

芸能人の高齢出産ブログ

写真家で映画監督でもある蜷川実花さんは、2007年に35歳で第一子を出産、そして2015年5月に第二子妊娠をブログで報告し、同年9月に42歳で出産しています。

蜷川実花さんのブログ「蜷川実花オフィシャルブログ「人生気合っす!」Powered by Ameba」

また、女優やタレントとして活躍する伊藤美咲さんは、2010年6月に33歳で第一子を出産、そして2015年3月に第二子妊娠をブログで発表、同年6月に38歳で出産しています。

伊東美咲さんのブログ「伊東美咲オフィシャルブログ Powered by Ameba」

他にも、お笑いタレントでありながら多岐に渡って活躍する松嶋尚美さんは、2011年12月に40歳で第一子を出産、そして2013年1月に第二子の妊娠を公表、同年6月に41歳で出産しています。

松嶋尚美さんのブログ「松嶋尚美オフィシャルブログ Powered by Ameba」

 

まとめ

高齢出産で二人目を授かる場合のリスクについて解説しましたがいかがでしたでしょうか?

女性の社会進出が進み、晩婚化や高齢出産が増えています。医療も日々発達し、高齢出産におけるリスクも昔ほど叫ばれません。しかし、少なからずとも危険が潜むことは事実、上の子の時とは違う危険性を把握し、健康で元気な赤ちゃんを産めるように、がんばっていきましょう!

関連記事:妊娠中におすすめ!お腹の赤ちゃんに安心・安全の葉酸サプリ

関連記事:高齢出産の8つのリスクと注意点。どうやって不安を乗り越える?

 

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