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不育症の原因にタバコは影響する?検査や治療はどうすれば?

 2017/08/08 妊娠
 

せっかく妊娠してもお腹の中で赤ちゃんがしっかり育たず流産してしまう。そんなことを何度も繰り返すことを「不育症」といいます。「不妊症」と似たような響きであるこの「不育症」、まだまだ知らない人も多く、その対策や検査・治療について知りたい、という方も多くいます。また、あわせてタバコが「不育症」にどのように関与してくるのか?副流煙が問題視されている昨今ではこちらも非常に気になるところ。

そこで今回は、「不育症とタバコの関係」や「不育症の検査、治療」などについて詳しくお伝えしていきます。

不育症とは?

「不育症」とは、妊娠できるにも関わらず赤ちゃんがお腹の中で育たず、流産や死産を何度も繰り返してしまう症状のことをいいます。これは、妊娠すること自体が困難である「不妊症」とは違い、一般的にはまだあまり知られていない症状でもあります。そsて、妊娠女性の2~5パーセントがこの「不育症」に悩まされているともいわれていると言われているのです。

定義はある?流産を繰り返すと不育症?

現時点では学会でも『何回流産を繰り返すと「不育症」といわれるのか?』その定義は決まっていません。一般的には2回以上連続した流産、あるいは死産があれば「不育症」であると診断されることが多いようです。また、この「不育症」には、妊娠22週未満の流産を繰り返す「反復流産」、3回以上繰り返す「週間流産」も含まれます。

とはいえ、「不育症」であると診断された女性の85%が結果的には出産に至っていますから、ご自身が「不育症」であると診断されたからといって、出産することは十分可能ですから、過度に絶望する必要はありません。

不育症と不妊症は違う?

「不育症」は、妊娠すること自体が困難である「不妊症」とは違います。「不育症」の場合、妊娠出来たとしてもたびたび流産や死産を繰り返します。ですが、「不育症」である女性の約8割が出産していますから、妊娠、出産が不可能だというわけではありません。

不育症の主な原因は?

「不育症」の原因としては、「染色体異常」「子宮形態異常」「内分泌異常」「凝固因子異常」「抗リン脂質抗体異常」「拒絶免疫異常ストレス」などが考えられますが、どれが主な原因なのか、100%これだということはいえません。なお、厚生労働省不育症研究班によると3回以上の流産の原因としては以下とされています。

①子宮の形が悪い「子宮形態異常」・・・7.8%

②「甲状腺の異常」・・・6.8%

③両親のどちらかが「染色体異常」・・・4.6%

④「抗リン脂質抗体症症候群」・・・10.2%

⑤凝固因子異常として、
「第XⅠⅠ因子欠乏症」・・・7.2%
「プロテインS欠乏症」・・・7・4%

卵子に影響?タバコも不育症の原因になるの?

「不育症」を引き起こす原因には様々なものが考えられますが、「喫煙」もその中のひとつである可能性があります。タバコに含まれている様々な有害物質が卵子を老化させたり、妊娠維持に必要な卵巣からのホルモンの分泌にも悪影響を与えていることも原因のひとつとして考えられるでしょう。

確実に「タバコが不育症を引き起こす原因になっている!」と断言することは出来ませんが、胎児の染色体異常のリスクは、「加齢」や「喫煙」「生活習慣」などによって引き上げられることは事実ですから、注意する必要はあると考えられます。

また、昨今問題になっている「受動喫煙」にも同じことがいえます。これは「不育症」だけに限らず、妊娠している女性やそのパートナー、家族には是非注意してほしいところ。女性が妊娠したら、まずはご自身だけではなく、その周りの近しい人たちも「喫煙ルール」について見直すようにしてください。

 

不育症の検査や治療はどうすれば?

「不育症」の可能性があると診断された場合、その原因は何かを調べる必要があります。問診や通常の診察だけでは原因を特定することが難しいですので、「染色体検査」「子宮形態検査」「内分泌検査」「凝固系検査」などをして原因を探ることになります。

「不育症」の治療は、それらの危険因子を見つけ出し、それを予防するという「予防医療」が基本になります。現時点では「100%流産を引き起こす因子」というものはほとんどなく、複数の因子を併せ持っていることが特徴となっています。

また、治療法には以下のようなものがあります。

①低用量アスピリン療法

胎盤内に血栓が出来ると、血流が滞ることで胎児への栄養がきちんと届かなくなってしまいます。その血栓を防ぐための治療が「低アスピリン療法」です。使用する薬剤は、バファリン81mg、バイアスピリン100mgなど。妊娠前の高温期から服用を始め、妊娠16週くらいを目処に服用していきます。状況によってはさらに服用期間が長くなることもあるでしょう。

②ヘパリン療法

血栓を予防する作用があるヘパリンを用いる療法です。低用量アスピリンと併用することで高い治療効果が期待されます。妊娠反応が出てすぐくらいから12時間ごとにヘパリンの皮下注射を行い、重度の抗リン脂質抗体症候群の場合は出産の直前までこの治療を続けていくこともあります。太ももや腹部に自分で注射を打つケースが多いので、慣れるまで少し難しいでしょう。

③ピシバニール免疫治療

胎児の夫由来の部分を異物と認識してしまうことにより、免疫機能で排除しようとしてしまうことが流産を引き起こしてしまっていると考えられる場合の新しい治療法です。ピシバニールを摂取することで受精卵の夫由来の部分への免疫反応を正常に調節することを目的とした治療となります。

心掛けたい生活習慣は?

流産、死産の原因のひとつとして「ストレス」が挙げられます。特に流産や死産を何度も経験した人は、次の妊娠に対する期待よりも不安のほうが大きい場合が多々あり、「また流産してしまうんじゃないか・・・」という精神的ストレスが身体にも大きな影響を及ぼしてしまうのです。なお、流産の原因となる心理的な要因としては、

①妊娠前から妊娠初期にかけて抑欝状態である場合

気持ちが塞いでしまい、様々なことを悲観的にとらえ、前向きな気持ちになれないような状態のことです。

②社会的支援に対する不満がある場合

周囲のサポート体制に不満があり、自分にとって心地良い環境だと感じることが出来ないような状態です。

③不育症の危険因子に持続性があると考える場合

過去に起きた流産、死産が次の妊娠でも繰り返されてしまうのではないか・・・という不安を抱えている状態で、治療の有無にも関与してきます。

などがあります。

 

また、ストレスを抱え込みやすいタイプとして、「理想と現実のギャップが大きい人」「何事にも完璧を求めてしまう人」「楽観的思考でない人」「思い詰めて考え込んでしまう人」などがあるようです。

ストレスの度合いによっては薬物療法を用いて緩和させることもありますが、まずは周囲の理解と協力、本人がリラックス出来るような環境づくりに努めることが大切だといえるでしょう。加えて、ストレス以外で「過度のアルコール」「喫煙」、「激しいスポーツ」「過労」「冷え」などが流産を引き子起こす原因として考えられています。こうしたリスクの芽を早い段階で摘んでしまうことが重要ですから、まずは生活習慣の見直し、意識の見直しをするようにしてください。

また、妊娠したら出来るだけ無理をしないこと。重いものをも出来るだけ持たないようにする、階段を駆け上らないようにする、疲れたと感じたら身体を休める・・・など、妊娠中はお腹の中の赤ちゃんと、ママ自身の身体を何よりも優先し、無理のない生活を心がけるようにすることが大切ですよ。

そして、食生活にも気を配ることも非常に大切。ジャンクフードやスナック菓子、糖分、脂分が多く含まれた菓子パンなどは出来るだけ控えるようにしましょう。そして、身体を温める効果があるといわれている根菜類(大根、カブ、にんじんなど)を意識的に食事に取り入れてみるたり、胎児が健康的に成長できる腹の環境作りのために日頃から「葉酸」を意識しておくことが大切です。特に葉酸は人の細胞を活性化させてくれる働きを持つので、お腹の赤ちゃんの健やかな成長を助けてくれます。なお、妊娠中のの葉酸摂取は厚生労働省でも推奨されているように、手軽に、且つ効率的に摂取できる専用のサプリメントがおすすめ。詳しくは「妊娠中におすすめ!お腹の赤ちゃんに安心・安全の葉酸サプリ」の記事でもまとめているので、よろしければそちらもご参考になさってくださいね。

 

まとめ

ご自身が「不育症」だと診断されてしまったら、誰でも初めは驚きますし、ショックを受けてしまうでしょう。ですが、この「不育症」は妊娠、出産が出来ないという絶望的な症状ではありません。原因に添った治療を行い、お腹の中で赤ちゃんがきちんと育つことが出来る環境を整えてあげれば、出産に至ることは十分可能なのです。ですから、流産や死産を何度も繰り返してしまったからといって諦める必要はありません。自分の身体としっかり向き合いましょう。

必要な治療を行うことも大切ですが、流産を引き起こす可能性のある様々な危険要因を避けることが重要です。普段の生活を振り返ってみて、改善すべき点、見直すべき点、工夫が必要だと感じるようなことはないかを確認してみましょう。喫煙習慣のある方、日常的に飲酒をしている方は、そこからまずは見直してみてください。まずは自分で出来ることは努力してみることが大切です。

そして、「不育症」だからといって決して自分を責めないこと。精神的なストレスも流産を引き起こす原因となってしまいますから、出来るだけ前向きに捉えていくことが大切です。「不育症」と診断されても、元気な赤ちゃんを産んでいるママはたくさんいます。そうした人たちの存在を励みにし、諦めないで妊活していってくださいね。

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ライター紹介 ライター一覧

Konno

Konno

ライター/天然石アクセサリーアーティスト/飲食スタッフ/飲食スタッフ(パート)/2児の母親



普段は男女の双子を育てる子育て経験豊富なママライター。
ライターの他にも、天然石アクセサリーアーティスト・飲食スタッフ、としての顔も持つ。
これまでの育児経験をもとに鋭意執筆中。

【site】http://blog.goo.ne.jp/rukanata

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