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新生児や赤ちゃんが母乳を吐く原因と対策は?19の病状やいつ乳との違いまで

 2016/08/21 育児
 
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赤ちゃんが母乳を飲んでいる際に「吐いて」しまった。突然の出来事に驚いてしまうママも多いかと思います。

赤ちゃんが母乳を飲んで吐くときは、飲み方(飲ませ方)や体調や病気、他にも赤ちゃん自身の成長具合などが影響されることが多いので、どのような原因で吐いてしまったのか?を理解しておくことが大切です。

ここでは、赤ちゃんが母乳を飲んで吐いてしまったときに知っておきたい原因と対策についてお伝えします。

 

新生児期の赤ちゃんは吐きやすい?

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生れて間もない、特に生後3ヶ月ごろまでの新生児期の赤ちゃんは比較的母乳を吐きやすい状態にあります。この時期の赤ちゃんは体の成長が未成熟なため、ちょっとした刺激でも吐きもどしをしてしまうことが多いため、1日に1、2回くらいならよく吐く頻度の内といえるでしょう。

一見すると「吐いてしまったけど大丈夫なの?」と心配になってきますが、吐いた後に元気にしていれば病気などではないので心配する必要はありません。

 

赤ちゃんの「胃」と「吐きやすさ」の関係

赤ちゃんが吐いてしまう主な原因の1つに「胃の容量(大きさ)」と「形(形状)」の関係があります。

胃の大きさは成人で約1500ml(1.5リットル)ほどといわれますが、生れて間もない赤ちゃんの胃の容量はわずか30~50mlほどのサイズで非常に小さいものになります。成長するにつれ徐々に大きく、生後6ヶ月ごろには120~200mlのサイズに、生後1年ごろには200~300mlになるといわれています。その後、離乳食がすすむにつれてさらに大きなサイズに成長していくようになります。

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出典:gooベビー

また「胃の形状」も大人とことなり大人に比べ赤ちゃんの胃はより縦に細長い形状になるので、食道と胃のつなぎ目である噴門部もゆるく、且つ胃をささえるじん帯もゆるいので、胃の形状自体が不安定な状態です。そのため赤ちゃん、特に新生児期の赤ちゃんは比較的に吐きやすい状態にあります。

 

赤ちゃんが吐いてしまう主な原因と対策

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飲み方や刺激の影響

冒頭でお伝えしたように生後間もない赤ちゃんは胃の形や成長具合が未成熟のため、ちょっとした刺激で吐くようになります。母乳の飲み過ぎ、母乳と一緒に空気を飲み込んでしまった、授乳後すぐに授乳姿勢や抱き方を変えてた、授乳後すぐに横になった、など。こういったちょっとしたことで胃に刺激が届くと吐いてしまう原因に。

できるだけ赤ちゃんの胃に刺激を与えないように、赤ちゃんへの所作はソフトに行う様にしましょう。

 

母乳量が多い・母乳の勢いが強い

ママの母乳分泌量が早く勢いよく飛び出してしまうと、赤ちゃんが飲むスピードを上回って赤ちゃんがむせてしまうので吐く原因になることも。身に覚えがあるママは、赤ちゃんの授乳前に2、3割ほど絞って圧抜きの調整しておくと赤ちゃんが飲みやすくります。

また、赤ちゃんは胃のサイズが小さいため母乳量が多すぎると胃に収まりきらず吐いてしまうこともあります。とくに生まれて間もない段階だと、赤ちゃん自身が飲める許容量を理解できていないことが多いので赤ちゃん任せにすると飲み過ぎの原因になります。

赤ちゃんが満足できて、且つ過剰に飲み過ぎない母乳の摂取量をママが調整してあげることが大切です。

 

なお、ミルクと違い母乳は授乳量を測定できないので「授乳時間」で調整の有無を判断していくのが良いでしょう。何度も試して、赤ちゃんが吐かずにお腹も満足してくれる時間を記録してみて下さい。

 

げっぷが出ない

赤ちゃんは母乳を飲みながら「空気」も一緒に飲み込んで(吸いこんで)います。そのため、吸いこんだ空気をげっぷとして定期的に出さないでそのまま溜め込んでしまうと、いざげっぷを吐き出した際に飲み込んでいた母乳も合わせて吐き出してしまいます。

赤ちゃんは自力でげっぷができません。そのため、普段から授乳後こまめにママが赤ちゃんのげっぷを出してあげることが大切です。

 

赤ちゃんにげっぷを出させる際は、赤ちゃんを縦抱きにしてママの肩にもたれかけさせて背中を軽くトントン叩くようにしてください。なお、、縦抱きして赤ちゃんにげっぷをしてもらう際は、げっぷと一緒に吐いてしまう恐れもありますので、ママの肩に柔らかいタオルやガーゼなど敷いておくとよいでしょう。

な お、縦抱きの手順については以下の関連記事でも詳しくお伝えしておりますのでご参考になさって下さいませ。

 

 

病気が原因で吐いてしまうことも

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また、病気によって赤ちゃんが吐いてしまうこともあります。この場合は吐くだけの問題では無くなってくる恐れもあるので早急にお医者さんに診てもらう必要があります。

以下の病気の場合、赤ちゃんが吐いてしまうことが考えられるので、該当の症状がみられたら下手に自己判断せずにお医者さんに診てもらう様にしてください。

新生児期に吐きやすい症状とそれ以降にもわたって解説していきます。

 

病気が原因で嘔吐してしまう可能性がある19の症状

1.胃腸炎(急性胃腸炎)

細菌やウイルス感染による嘔吐で、発熱、下痢、腹痛なども。生後6ヶ月~かかりやすい症状で、通年でかかる可能性があります。

 

2.キャンピロバクター腸炎

ご家庭にペットを飼われている場合に起こりうる、ペットのうんちから感染する細菌性胃腸炎の一種、下痢も発症します。新生時期~かかりやすい症状で、通年でかかる可能性があります。

 

3.食中毒

細菌のついた食べ物が原因で起こります。合わせて下痢や発熱にも。生後4ヶ月~かかりやすい症状で、通年でかかる可能性があります。

 

4.急性中耳炎

高熱が発症して耳の後ろが痛くなり不機嫌になります。生後6ヶ月~かかりやすい症状で、通年でかかる可能性があります。

 

5.気管支炎(喘息)

かぜやインフルエンザウイルス、細菌感染などが原因で起こり、息が早くなり咳の症状が出ます。2歳未満の赤ちゃん・子供がかかりやすい症状です。

 

6.髄膜炎

脳に細菌が入ることで脳を包む髄膜が細菌やウイルス感染して、高熱でぐったりします。新生時期~かかりやすい症状で、通年でかかる可能性があります。

 

7.肥厚性幽門狭窄症

授乳後に噴水のように吐き出してしまう、体重の減少がみられる、などが特徴。生後2週間~3ヵ月でかかりやすい症状です。

 

8.頭部外傷

頭を打った後に吐いてしまう症状で、けいれんが起きたら特に注意が必要。生後1歳前後~かかりやすい症状で、通年でかかる可能性があります。

 

9.腸重積症

調の一部が腸の中に入り込んで腸閉そくを起こします。激しく泣いたり、泣き止んだりが繰り返され、嘔吐・腹痛・顔色が青くなる、血便が出る、などに。生後5ヶ月~2歳でかかりやすい症状です。

 

10.消化管閉鎖症

腸の一部が閉鎖してしまい、黄色や緑色の嘔吐がみられます。また、お腹が張る、便秘になる、なども。新生時期~かかりやすい症状で、通年でかかる可能性があります。

 

11.便秘

便秘によってお腹にうんちが溜まってくると、お腹が張って苦しく気持ち悪くなります。その気持ち悪さに耐え切れずに吐き出すことも。大人でも便秘症状は体調を崩す原因となりがちですが、自分自信での体調コントロールが未熟な状態の赤ちゃんであれば尚更のこと体にかかる負担は大きくなります。特に生後3ヶ月~生後8ヶ月ごろにかかりやすい症状です。

 

12.胃軸捻転症

1日のおならの回数が増える、ゲップが出ない、お腹に張りがある、寝かすと不機嫌になる、などがみられます。新生児期~生後1、2ヶ月ごろにかかりやすい症状です。

 

13.ただの風邪

ただの風邪でも赤ちゃんは嘔吐してしまうこともあります。かげで、生後7ヶ月~かかりやすい症状で、通年でかかる可能性があります。

 

14.ロタウイルス性胃腸炎(白色便性下痢症)

突然の嘔吐で、白い水様便(下痢便)が1日に何度も出てきます。生後6ヶ月~かかりやすく、特に冬の時期にかかりやすいとされます。

 

15.空気嚥下症溢乳

おっぱいやミルクと一緒に空気を飲み込んで吐いてしまいます。新生時期~6ヶ月にかかりやすい症状で、通年でかかる可能性があります。

 

16.乳児ビタミン欠乏性出欠による頭蓋内出血

突然顔面蒼白になって嘔吐やけいれんを起こします。生後3週間~かかりやすい症状で、通年でかかる可能性があります。

 

17.水頭症

分別中や事故で脳内に出血を起こす症状です。新生時期~幼児期に症状で、通年でかかる可能性があります。

 

18.腸回転異常

中腸がねじれて起こる症状で、突然の吐き気と血便が見られます。新生児期~かかりやすい症状で、通年でかかる可能性があります。

 

19.先天性噴門弛緩症

赤ちゃん自身は元気なのに吐いてしまうように。食べ物や飲み物の逆流が原因となることが多いです。生後すぐ~かかりやすい症状で、通年でかかる可能性があります。

 

溢乳(いつ乳)と嘔吐(吐乳)の違いも理解しておこう

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赤ちゃんが吐いたときに「いつ乳」なのか「嘔吐」なのかを判断できるようにしておくことで、ママ自身、驚きや焦りが少なくなるので、その違いをぜひ覚えておくようにしてください。

 

いつ乳とは?

いつ乳はあかちゃんの口からタラ~っと垂れる吐きもどしの症状を指します。これは、お伝えしたように赤ちゃんの胃の形が未成熟な状態であるために起こる症状です。個々の差はあれ、1歳近くになるといつ乳がとまることが多いです。判断基準としては授乳後に「口の中からタラ~と流れ出ている様子であること」「順調に赤ちゃんの体重が増えていること」であればいつ乳だから大丈夫、と判断してみてください。

 

嘔吐とは?

嘔吐は赤ちゃんの口から勢いよく大量に吐き出された状態を指します。授乳で飲んだ分のすべてをはきだしてしまうために吐く量も多いです。いつ乳とはあきらかに嘔吐量・嘔吐の勢いが異なるので区別はつきやすいといえます。

 

授乳後に吐くのにその後も飲みたがるときは?

授乳後に吐いてしまうのにすぐに飲みたがる子もいます。ママからすれば吐いたのに大丈夫??と心配になってしまうかと思います。上述した病気の症状であれば別ですが、それらの症状が見当たらないのであればこの場合の原因としては「ただのいつ乳だから気にせず大丈夫」もしくは「げっぷが下手なだけ」のどちらかである可能性が考えられます。

よって、その後も気にせずおっぱいを与えてみても良いでしょう。

 

病院に行くべき危険な嘔吐は?

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吐いても元気な様子を見せていたリ、いつ乳と思われる症状(げっぷと一緒にだらだら吐いているなど)なら様子見でも大丈夫ですが、嘔吐と合わせて以下の症状が見られた場合は病院へ診せにいきましょう。

  • 機嫌が悪い
  • 熱や咳・鼻水などがある
  • 寝るは無いが下痢が出ている
  • 吐く回数が多い(1日3回以上)
  • 尿や便の量が少ない
  • 授乳後に噴水のように大量に吐く。

なお、「嘔吐が止まらない」「嘔吐に血が混じる」「嘔吐に茶色・緑色が混じる(「胆汁」の可能性)」「血便がでる」「顔色が悪い」「水分が取れずにぐったりしている」「お腹がパンパンに張っている」「頭をぶつけた後に吐き出している」「おしっこが出ない・便秘」などの症状が見られた場合は、より緊急性が高い可能性がありますので、休み・深夜問わずにお医者さんに診てもらう様にしてください。

 

判断が難しいと悩んだときは?

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赤ちゃんになにか起こった際、ご自身での判断に悩むことがあれば、かかりつけのお医者さんとすぐに連絡をとるのが一番です。ですが、お医者さんのお休み日や夜間での突発的なトラブルの際は連絡がとれないこともあるかと思います。

そんなときは「小児救急電話相談」を活用しましょう。

 

小児救急電話相談は、小さなお子様をお持ちの保護者の方に向けて、休日や夜間に子どもの病気をどう対処したらいいか?病院の診察を受けた方が良いのか?などの判断に困った際、小児科医師や看護師への電話による相談が出来るものです。

全国同一の短縮電話番号「#8000」をプッシュすることで、お住まいの都道府県の相談窓口に転送され、小児科医師・看護師さんからお子様の症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院などのアドバイスを受けることができます。

なお、小児救急電話相談はお住まいの都道府県ごとに時間帯が異なりますので、あらかじめ一度確認しておくことでイザというときに困らないのでおすすめです。

【参考リンク先】:厚生労働省「小児救急電話相談事業(#8000)について

 

普段から赤ちゃんの様子を理解しておく

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お伝えしてきたように、赤ちゃんが吐いてしまうのは成長が未成熟な影響からある程度は致し方ない面もあり、そのため判断に迷うことも多々あるかと思います。そのため、赤ちゃんの普段からの様子をママがしっかりと理解しておくことが大切です。普段と違う様子が見られた「もしかして?」と気が付けることもあります。

ママがしっかりといつもの赤ちゃんを理解してあげることが、赤ちゃんの健康を守ることにも繋がってきます。

 

まとめ

新生児期の赤ちゃんは非常にデリケートで判断が付きにくいことも多々あります。

普段からママが赤ちゃんと接していく中で「様子が違うのを察知してあげる」ことが一番の対策になります。赤ちゃんの様子の変化には敏感に意識しておくのがおすすめです。

なにか少しでも“危ない”と感じたらすぐにお医者さんに相談できるよう、下手に自己判断でとどめないことも大切です。

赤ちゃんが健康的に成長していくためにも授乳中、授乳後に嘔吐した際の症状や対策などをあらかじめ知っておけば、いざというときに焦らず対処ができますので、ぜひ嘔吐時の症状については知っておいてくださいね。

 

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