豊富な栄養を持つことで知られるモリンガ。スーパーフードとしても人気で健康志向のある方ならなおさらご存知かもしれません。

ですが、そんなモリンガを妊娠中に摂取するのは控えた方が良いことをご存知でしょうか?そこでこの記事では

  • 妊娠中のモリンガ摂取における注意点

についてお伝えします。

モリンガとは?

モリンガは北インド原産で亜熱帯・熱帯地域を中心に自生している植物で東南アジア・アフリカ大陸・南アメリカ・マダガスカル、アラビア半島にも広く分布しています。

驚異的な成長力を持つモリンガは種を植えてたった1年で3メートル以上も伸び、葉は3~4回も収穫することができ、その脅威の生命力で成長した枝・幹・葉・根・種・花は豊富な栄養素が含まれほとんど食べることができます。

栄養豊富なミラクルツリー

健康面、環境保全面とも高い利用価値があるモリンガは別名「ミラクルツリー」と呼ばれています。

モリンガにはひとつの植物だけでビタミン・ミネラル・食物繊維・アミノ酸・必須アミノ酸・ビタミンB群・GABA・ポリフェノールなど50種類以上の豊富な栄養素を含み豊富な栄養素とバランスが優れているのはモリンガだけ!まさに奇跡の植物と言えます。

アーユルヴェーダ

原産国のインドでは古来よりモリンガの高い効果は知られており、約5000年の歴史を持つ世界最古の伝承医学書アーユルヴェーダにおいても「モリンガは特別な植物で、その使い道は実に多くある」「300もの薬効効果がある」と記されています。

また、フィリピンではマルンガイと呼ばれ2012年より国菜として認定されおり国をあげて普及に取り組んでいます。なお、マルンガイとは「母親の親友」という意味で母親がモリンガを食べるとお乳の出がよくなることから由来されているそうです。

WHO(国連)も注目

近年ではWHO(世界保健機関)がその利用価値の高さに注目し、アフリカの貧困地域、特にセネガルで行われた栄養失調改善プロジェクトでは栄養補給や飲み水の救済手段として利用され、苦しんでいる子供達の症状や環境を大きく改善することができたといいます。

参考出典:モリンガで栄養改善と収入向上支援

妊娠初期~後期問わず、妊娠中の妊婦さんはモリンガを控えよう

 Moringa oleifera(以下「モリンガ」という。)及びその加工品については、現在、国内において販売されているとの情報は得ておりませんが、外国の事業者のホームページにおいて、日本語での販売宣伝例があります。
極めて限られた情報として、モリンガの葉の抽出物を妊娠ラットに対し高用量を経口投与したところ、流産がみられたとの文献報告がありました。
このため、モリンガ(加工品を含む。)の摂取に際しては、妊娠している方又は可能性のある方は十分にご注意して下さい。
なお、国内におけるモリンガの加工品の販売につき照会した事業者に対しては、仮に販売する場合には妊婦等への注意喚起表示をするよう指導しました。

出典:Moringa oleifera(いわゆるモリンガ、ワサビノキ※)について|厚生労働省

本来、モリンガは素晴らしい働きを持つ植物。

ですが、栄養が豊富とは言え厚生労働省で注意喚起をしているように妊娠中の摂取においてはネガティブな影響(流産)が考えられるため、摂取時期・タイミングは間違えないようにしましょう。

産後の授乳期ならモリンガはおすすめ

授乳 モリンガ

モリンガは母乳生成に必要な栄養を豊富に含む

モリンガには母乳生成に必要なたんぱく質・脂質・ビタミン類・ミネラル類などの栄養素が豊富に含まれています。

産後の授乳期に摂取した栄養素は母乳の質にも影響するため、栄養が豊富なモリンガはお腹の赤ちゃんの健やかな成長を支えてくれます。

特にビタミン類・ミネラル類は赤ちゃんの成長にとって大切な栄養素とされていますが、産後の大変な時期に1日の必要量を普段の食事だけで補うのは難しいところ。そこで、毎日の栄養補給としてモリンガを摂取すると栄養補給面で安心できます。

ノンカフェインも魅力

モリンガはカフェインが一切含まれていないノンカフェインのため、カフェインの摂取を控えているママにとって安心して摂取できます。

また、母乳の出が悪いなどの理由で赤ちゃんに母乳を与えることができない場合は、100mlのぬるま湯かベビー用ミルクに0.5g程度のモリンガを入れ、しっかり混ぜ合わせて飲ませてあげれば母乳の代わりにもなります。

産後の便秘対策としてモリンガは活躍|食物繊維とカリウムがポイント

モリンガには食物繊維とカリウムも豊富に含まれていますので、産後の便秘に悩むママにも最適です。便を柔らかくしてくれる食物繊維はレタスの38倍、便通の改善に役立つカリウムはバナナの6倍も含まれていますので、便秘改善効果に期待できます。

では、妊娠中の栄養補給はなにがおすすめ?

妊娠中の栄養補給

胎児の栄養のもらい方は?妊婦の栄養補給は赤ちゃんの成長に影響する」でもお伝えしてるように妊娠中の栄養補給はお腹の赤ちゃんの成長のためにも欠かせません。

お腹の赤ちゃんの無事の成長を助ける葉酸(神経管閉鎖障害・先天性異常のリスクを減らす)を筆頭に、ビタミン類(骨格形成や皮膚・粘膜をの強化、ママのつわり予防)、鉄分(造血サポート)、カルシウム(赤ちゃんの骨の形成、ママの骨粗しょう症予防)などを第一優先に、妊娠中の栄養補給を進めてください。

まとめ

お伝えしたようにモリンガ自体は非常に豊富な栄養をもつ素晴らしい植物といえます。そのため、注意すべきは摂取するタイミングだけです。

厚生労働省からも喚起もあるので妊娠中は控えていただき、あくまで産後での摂取を心がけてくださいね。

無事の出産を目指すママへ

なお、お腹の赤ちゃんの健やかな成長・無事の出産を迎える為にも、上述した葉酸の補給が妊娠中は欠かせません。

お腹の赤ちゃんの成長サポートが欠かせない、葉酸の摂取方法について詳しくは「妊娠初期に摂りたい葉酸サプリおすすめランキング|先輩ママも愛用!」でお伝えしていますので、妊娠中の体づくりや栄養補給を考える妊婦さんはぜひご参考になさってください。

  • 参考:おすすめ葉酸サプリ

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