シミを薄くする方法は?顔のシミを薄くしたい!の悩みに立ち向かう

「シミが増えた」「シミが濃くなった」など、年々気になりだす顔のシミ。
シミは自分で見るよりも周りの人に見られる時間の方が多いもの。そのため、目立ってきたシミを何とか薄くしたいと悩む方は多くいます。
そこでこの記事では
- シミを薄くする対策
についてお伝えします。
目次
シミを薄くしたい!シミが増えた!は誰もが通る悩み
[体験談]最近、シミやそばかす?
が目のしたに増えて来た気がします。
化粧をしてればそんなに目立たない程度ですが
今のうちに薄くしたい、これ以上増えないようにしたい…と思っています。何か良い化粧水とか情報教えて下さい。
ダウンタイムなしでシミを薄くする方法のアドバイスください!
皮膚科に処方された、ハイドロキノンを顔の大きな(でもまだ若干薄い)シミに塗ったら3日後にはドス黒くなり、それを見た皮膚科に処方されたステロイドを一週間塗り、その後なぜか1日だけそのシミがまったく見えなくなり、「やった!」と思った2日後にまたジョジョに濃くなってきました(紫外線対策に余念なしです)
シミの悩みは年齢を重ねるとともにほぼすべての方が経験します。
そのため、『どうやったらシミが薄くできるのか?』という悩みは尽きません。
できてしまったシミを薄くするために
シミのタイプを知る
シミの種類には以下の6つのタイプがあります。
シミを薄くするためにはシミのタイプによってそれぞれ処置が違ってきます。そのため、自分のシミのタイプがどれにあたるのか?を確認しておきましょう。
メラニンが真皮まで到達している場合は美白成分が届かないので効果は得られにくくなります。一方、症状が初期段階であれば美白成分でシミを薄くすることは可能ですので早めに対策が必要になる、など。
A.美白成分の効果が期待できる
B.美白成分の効果は普通~まあまあ期待できる
C.美白成分とは別の施策が必要
A.炎症性色素沈着
刺激によって炎症を起こし、色素沈着が起きてできるシミ。タオルの摩擦など一時性の刺激であれば肌のターンオーバーによって消えていきますが、アトピーやニキビによる刺激が長く続くと慢性的な炎症性色素沈着が起きてしまいます。ビタミンC誘導体などの美白成分での対策が効果的です。
A.肝斑(かんぱん)
輪郭がぼやけた左右対称のシミができるのが特徴的。女性ホルモンの影響でできると言われ、妊娠・経口避妊薬・ストレスによるホルモンバランスの変化が原因で症状がでやすいです。また、紫外線や刺激によっても症状はあらわれます。トラネキサム酸などの美白成分でのシミ対策が効果的です。
B.そばかす
主に先天性の遺伝的な要因で起きるシミ。目や鼻の下周辺に広がるのが特徴で年齢とともに薄くなることもあります。紫外線を浴びるとメラニン色素が濃くなって目立つため紫外線対策が必要です。後天性のそばかすの場合は美白成分効果に期待できますが、先天性の場合は効果を得られにくいです。
C.老人性色素斑
長年浴び続けた紫外線ダメージが蓄積したのちに表面化するシミ。40歳以降から顔や腕などにでき始めるのが特徴です。また加齢やストレスによってターンオーバーが乱れている状態だとシミができやすくなります。長年浴び続けた紫外線ダメージによるシミのため対策をしても薄くするのが難しい症状です。症状が初期段階であれば美白成分効果が期待できますが、真皮にまで達している場合はレーザー治療による処置が必要です。
C.花弁状色素斑
赤くなりやすい肌の白い人にできやすいシミ。肩から背中にかけて数mm~1cmくらいの薄茶色のシミが花びらのような形で広がるようにできるのが特徴です。海水浴などで肌を出して紫外線を浴び続けると炎症を起こすと症状が現れることがあります。真皮にまで到達しているケースがほとんどのため、美白成分の効果は期待できません。レーザー治療などの処置が有効です。
C.脂漏性角化症
茶褐色から黒色の良性の腫瘍、ほくろと見間違えやすいです。主に紫外線と加齢が原因で起きますが、ターンオーバーが乱れると若くてもメラニンが蓄積してできることもあります。良性腫瘍の脂漏性角化症はレーザー治療、凍結療法などが必要です。
シミが増えた原因も理解しよう
シミの原因は基底層
厚さわずか0.1~0.3mmの表皮は表皮細胞(ケラチノサイト)と色素細胞(メラノサイト)などの細胞からなり、角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4つの層で構成されています。
紫外線を浴びると肌を守るために一番下の基底層にあるメラノサイトからシミのもとになるメラニンが生成されますが、一時的な日焼けであれば肌のターンオーバーによって約1ヶ月程度で消えてしまいます。
ところが、加齢や肌への刺激、紫外線の浴びすぎ、ストレスによってターンオーバーのサイクルが乱れると紫外線によるシミのリスクが高くなります。
参考出典:誰でも、どこにでもできるもの シミのメカニズム|かんぱんINFORMATION
妊娠中・妊娠初期にシミが濃くなる(妊娠性肝斑)
妊娠性肝斑は女性ホルモンの一種「プロゲステロン」の影響によってできるシミ。紫外線などの外部刺激を受けなくてもできてしまうのが特徴です。
プロゲステロンはお腹の赤ちゃんの成長を支えてくれる女性ホルモンですが、一方でメラノサイトを刺激する作用もあるためシミの原因となるメラニンが生成が活発になります。
メラニン生成が活発になると薄いシミを濃くさせてしまうためシミが増えたように感じてしまうんです。
なお、妊婦さんのおよそ7割の方がこのプロゲステロンの影響によってシミが増えると言われています。
[妊娠性肝斑の特徴]- シミの輪郭がはっきりしていない
- 口の周り、こみかみ、頬骨沿いなどにできる
- 左右対称に広い範囲でぼんやりしている
- 季節や生理周期によってシミの濃さが違う
なお、プロゲステロンによるメラノサイトの刺激は、全身にも及ぶため顔以外の体のシミも濃くなってしまいます。
産後にできた
産後のシミは妊娠時のホルモンバランスの乱れが産後に影響しています。
主に以下の流れから産後のシミができます。
- 女性ホルモンの影響
妊娠中に女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が普段の100~1000倍増えると言われています。この2つの女性ホルモンが急激に増加することが影響し、産後にシミが増えてしまいます。
- メラニン色素の生成
妊娠中期ころに胎盤から分泌されるプロゲステロンはお腹の赤ちゃんの成長を支えてくれますが、メラニン色素を生成する作用も持ち合わせています。そのため、妊娠中はシミが濃くなりやすいのですが、産後もメラニン色素を生成する作用が継続します。産後にプロゲステロンの分泌量は減少しますが、普段の分泌量に戻るまでに半年ほどかかると言われています。
- 肌のバリア機能の低下
妊娠中に急激に増えた女性ホルモンは産後に急激に減ります。その影響で肌のバリア機能が低下するのですが、肌のバリア機能が低下してしまうと紫外線などの外的刺激を受けやすくなるためシミができやすくなります。
- ストレス
ストレスが溜まっている状態が長く続くとホルモンバランスに影響がでます。ストレスが溜まっているとホルモンバランスが不安定なままになると肌質が妊娠前の状態になかなか戻ってくれないのでシミができやすくなります。
食事から対策
食事から摂取できる栄養素の中にはシミを薄くする働きをもっているものもあります。
特に以下の栄養素はシミを薄くする効果が期待できますので意識して摂取しましょう。
[シミ対策の食べ物]成分 | 品目 | 特徴 |
ビタミンC | いちご、キウイ、パプリカ、ブロッコリーなど | メラニンの沈着を抑制しメラニン色素を還元してシミを薄くしてくれます。 |
ビタミンA | うなぎ、鶏レバー、ほうれん草など | 新陳代謝を促しシミを体外へ排出する働きをもっています。 |
β-カロテン | ニンジン、カボチャなどの緑黄色野菜 | ビタミンAの一種でもあるβ-カロテンはシミのもとを作らせない抗酸化作用があります。 |
ビタミンE | イクラ、あゆ(養殖)、うなぎ、アーモンド、かぼちゃなど | 若返るのビタミンとも呼ばれており、強い抗酸化作用をもっています。 |
皮膚科で処置
シミの種類はさまざまですので自己判断が難しい・シミが薄くならないという場合は皮膚科で処置をしてもらいましょう。
皮膚科では主に外用薬、内服薬、レーザー治療による処置が施されます。症状によっては保険が適用されるので治療を受ける前に医師に確認しておきましょう。
ストレス解消を心がける
ストレスは活性酸素の増加やメラニンの生成を促進させる原因になるため、シミができやすい肌状態を招いてしまいます。
そのため、休日や時間があるときは運動をして汗をかいたり、快適な入浴をするなどリラックスできる時間を心がけてください。
十分な睡眠をとる
睡眠中は肌細胞の生まれ変わり「ターンオーバー」に大きく影響を受ける成長ホルモンがもっとも分泌されるので、最低でも6時間は睡眠をとってください。
また、眠りはじめの最初の90分に深い眠りに入れると成長ホルモンが分泌されやすいので、外光や雑音を遮断して深い眠りに入れるような環境を作るのがおすすめです。
ターンオーバーを早める肌ケア
肌のターンオーバーが乱れていると基底層でできたシミは表面化したあとも古い角質と一緒にはがれ落ちずにずっと残ったまま。
そのため、肌ケアとしてピーリングや新陳代謝を促進させる馬油の塗布により、ターンオーバーを正常に戻すよう心がけてください。
美容成分配合の美容液やクリームなどシミを薄くする化粧品を活用
有効成分をチェック
以下の美白に特化した有効成分配合の化粧品を選びましょう。
[シミを薄くする有効成分]成分 | 特徴 |
アルブチン | メラニンの生成を抑制します。20年以上前から美白成分として美白化粧品に広く使用されている成分で安全性も高いです。 |
トラネキサム | アミノ酸の一種でメラニンを生成させるメラノサイトの活性化を抑制する働きをもちます。肝斑を薄くする効果が認められている有効成分です。 |
プラセンタエキス | 核酸様物質・ビタミン・ミネラル・アミノ酸など多くの有効成分が含まれており、ターンオーバーを促しメラニンを体外へ排出させる働きがあります。また抗酸化作用によってシミが濃くなるのを防ぎます。 |
ビタミンC誘導体 | 体内に浸透しやすいように人工的に誘導体にした成分。抗酸化作用・ターンオーバーの促進・メラニン生成を抑制する作用があります。 |
シミを消すならハイドロキノンもおすすめ
一般的な化粧品は肌表面の一番上にある角質層までしか作用しないため、目立ってきたシミを薄くするには十分な効果を得ることが難しいもの。
一方でハイドロキノンであればシミの根元であるメラニンの生成を抑えるとともにメラニンを作り出すメラノサイトそのものを減少させてくれます。
ハイドロキノンは皮膚科でも処方される美白有効成分で、メラニンの還元作用(元に戻す)によってメラニン色素を薄くする作用があります。
- ハイドロキノンの注意点
- 綿棒でシミの部分のみに塗る
- 夜に使用する
- 目の周辺には塗らない
- 日中は紫外線を浴びないように日焼け止めをする
- 酸化しやすいため開封後は冷蔵庫で保管する
- ピーリング剤と合わせて活用
ピーリング剤は古い角質を剥がしてターンオーバーを促進させるので、ハイドロキノンと併用して使うことでよりシミの改善効果に期待できます。
- できてしまったシミ対策なら
なお、できてしまったシミを薄くしたい・消したい!なら、「シミを消す方法は?シミを消したいです。の悩みに本気でアプローチ!」でこちらでお伝えした推奨成分入りのシミ対策化粧品とシミ消し対策をお伝えしています。シミに悩む方はぜひご参考になさってください。
シミが増えた・濃くなった時こそ早目のケアを心がけて/まとめ
加齢によって肌のターンボーバーでメラニンを排出しきれなくなるとシミができやすくなるので、シミの種類に合わせた対策を行うことは必須。
まずは紫外線対策を万全にして早めにシミを薄くするためのケアをしていきましょう。