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葉酸の欠乏は体に影響が?妊娠中・授乳期ママにどうしても必要な理由

 2016/08/10葉酸
 

    妊娠・育児中にたびたび耳にする「葉酸」。

    ママの体にとっても赤ちゃんにとっても大切な栄養分といわれていますが、

    • 普段の生活で葉酸の欠乏(不足)がしているかもしれない、
    • 葉酸の欠乏はどんな影響をもたらすのか?

    などを心配になったことはありませんか?

    ここでは、そんな葉酸の欠乏における問題点や与える影響についてお伝えしてきます。

    葉酸欠乏症とは?

    妊活・妊娠中の方や授乳中の方は「葉酸」という言葉をよく聞かれたことがあるかと思います。

    そんな葉酸が欠乏することを「葉酸欠乏症」といい、葉酸の吸収不良や摂取量不足などが原因で起こることが多い症状です。

    妊娠、授乳時に起こると胎児や母乳への影響が、一般的にみられる症状としては貧血のきっかけになることも。

     

    特に妊娠中や授乳期は赤ちゃんの成長に関わる大切な成分ですので葉酸はとても重要な栄養素となります。

    よって普段から葉酸が欠乏しないよう、こまめに摂取したいところです。

     

    葉酸の欠乏が「妊婦さん」に与える影響は?

     

    貧血

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    葉酸の欠乏で真っ先に言われるのが巨赤芽球性貧血。ビタミンB12、もしくは葉酸の欠乏によりDNAの合成が障害され、正常な赤芽球が産生されずに起こる症状ですが、症状としてはまさに「貧血」。動悸や息切れ、全身の倦怠感、疲労感をはじめ、顔面蒼白など。他にも食欲不振や味覚低下などが症状です。

    巨赤芽球性貧血は日本人にはあまり見られない症状といわれていますが、葉酸が不足しやすい妊娠中は注意が必要です。

     

    赤ちゃんの神経管閉鎖障害

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    赤ちゃんが二分脊椎、口蓋裂といった先天性異常を起こしてしまう症状。生涯にわたって治療やリハビリが必要となる大きな疾患です。

    【二分脊椎】

    二分脊椎は、生まれつき脊椎の一部が形成されなかった状態で、運動マヒ・感覚マヒをはじめとして膀胱障害・直腸障害など排泄物の処理機能が上手に働かないなどがあります。

    【口蓋裂】

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    出典:日本口腔外科学科

    口蓋裂は蓋が裂けて口腔と鼻腔がつながっている症状。日本人の約500人の出産に1人の割合で、おこりうる先天異常ともいわれています。

     

    無脳症

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    上記、神経管閉鎖障害のもう一つの症状である無脳症。

    無脳症は神経学的奇形症の一つ。胎児の体は成長しても脳などの頭部はほとんど作られ無い症状です。今のところ治療方法は発見されておらず、出生後すぐに死亡してしまいます。そのため、妊娠中に無脳症と診断されると医者様から中絶を勧められます。

    なお、近年日本では増加傾向にある症状でもあり、妊婦さんにとって非常に難しい決断を迫られることも。

    胎児に葉酸不足のために起こった病気や、葉酸不足でも元気に胎児が産まれたという方がいましたら、教えてください

    引用:ヤフー知恵袋

     

    このように、多くの妊婦さんが葉酸不足による心配を抱えていることが多く、葉酸はこまめに摂取しておきたい成分の一つといえます。

     

    葉酸欠乏が「授乳期のママ」に与える影響は?

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    一方、産後で授乳中のママにとっても葉酸の欠乏はトラブルのもとに。

    授乳中における葉酸の役割として、質の良い母乳の生成、赤ちゃんの免疫生成、成長時における発達障害、母親のホルモンバランスの調整や産後の子宮回復のお手伝いなど、これらの症状にも役立ってくれます。

    詳しくは「授乳中にこそ葉酸が必要な6つの理由と摂取すべき栄養素や摂取量まとめ」こちらの記事でもお伝えしていますで、ご参考になさって下さい。

     

    このように葉酸の欠乏がもたらす影響は、決して軽く見ることはできません。

     

    【参考】一般的によく言われる葉酸の欠乏による症状は?

     葉酸欠乏性貧血

    血液中の血液中のビタミンB9(葉酸)が極端に少ないことによって引き起こされる葉酸欠乏性貧血。下記でお伝えしている「巨赤芽球性貧血」を引き起こす症状。葉酸は赤血球の形成を助ける栄養素ですが、葉酸が不足すると赤血球も足りなくなり貧血になってしまいます。

    巨赤芽球性貧血

    ビタミンB12の摂取不良・吸収障害および葉酸の摂取不足・吸収障害・需要増大などから起こる巨赤芽球性貧血。上記の妊婦さんが起こりやすい症状の一つとしてもお伝えしましたが、日本人はなりにくい症状といわれています。

    とはいえ発症しない様に注意が必要です。発症時の症状としては、だるさ、息切れ、動悸、舌が赤くピリピリする、舌の表面がツルツル、食欲不振、吐き気、下痢、などの症状があらわれます。

    認知症

    葉酸の欠乏やビタミンB12の欠乏は精神疾患や記憶障害などの認知症を引き起こす原因にも。

    「アルツハイマー型認知症では、脳にタウやアミロイドβなどのタンパクが蓄積することがわかっています。葉酸にはアミロイドβの元となる遺伝子が現れるのを抑える働きや、脳の神経細胞や血管にダメージを与えるホモシステインという悪玉アミノ酸を減らす働きが認められています」

    「葉酸は、アルツハイマー型認知症だけでなく、脳血管にも働くことから脳血管性の認知症も予防できる可能性がある。日本人はもっと葉酸をとるべきだと思います」

    引用:dot.(ドット)|朝日新聞出版

     

    日本では葉酸の重要性や認知度はまだまだこれからの段階ですが、このように多くの症状にも葉酸は関わってくるため、世界的には広く認知されています。

    葉酸欠乏症になる原因は?

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    葉酸欠乏症になる原因は、普段からの葉酸摂取量が不足している、もしくは摂取したのに葉酸を上手に吸収しきれていない、などが原因となります。

    なお、葉酸の欠乏は主に普段の生活環境から判断することが出来ます。

    食生活の振り返り

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    葉酸は主に食事からの摂取になります。

    ブロッコリーやアスパラガス、春菊やよもぎ、にがうりやほうれん草などの緑黄色野菜か、えだまめ、ソラマメなどの豆類、豚肉、鶏肉、牛レバーなどの肉類、生うにやうなぎの肝などの魚介類などから摂取することになります。

    他にも、パパイヤ、マンゴー、いちご、ラズベリー、アメリカンチェリー、干し柿やライチ、アボカド、アセロラ、キウイ、メロンなどの果物類からも。

    これらが不足していたら、葉酸欠乏の可能性があります。

    また、外食が多い場合も、栄養が偏って必要な栄養分が不足する可能性があるので注意が必要です。

    葉酸量がかなり多いもの
    豚のレバー、牛のレバー、豚肉、牛肉、ほうれん草、じゃがいも、大豆
    葉酸量が多いもの
    アスパラガス、アボカド、インゲン豆、メロン、さつまいも、とうもろこし、バナナ、卵、キャベツ、芽キャベツ、ブロッコリー、オレンジ、まぐろ、

    例えばこのように葉酸の摂取量に違いがあります。

    それぞれ大切なことには変わりありませんが、摂取時のご参考にしていただき、より偏りのないように葉酸を摂取していきましょう。

    たばこ、アルコールの摂取

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    たばこは体内の葉酸濃度を低下させます。

    どれだけがんばって葉酸を摂取しても、たばこがそれを台無しにしてしまうので注意が必要です。自分で吸うだけでなく、周りからの副流煙も同じですので、ご家庭で周りの方が吸っている場合は、事情を説明して協力してもらう様にしましょう。

    また、アルコールにも注意を。葉酸の吸収を担っている肝臓はアルコールを摂取することで肝臓がアルコールの分解を優先してしまうために、葉酸を吸収する邪魔をしてしまいます。

    アスピリン入りの薬の服用

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    出典:バファリンA商品情報

    アスピリンが含まれる薬を飲むと葉酸の吸収が阻害されるといわれています。

    なお、アスピリン入りの市販薬の例としては「バファリンA」「ケロリン」「バイエルアスピリン」、他にもバファリンAと全く同じ成分量の「ベネスロン」などがありますので、葉酸を意識して摂取している際の薬選びのポイントとして覚えておきたいところです。

    これらをご覧いただき、気になる箇所・ご自身で該当する箇所があれば葉酸が欠乏している可能性が!

    普段の生活をいま一度見直してみて下さい。

     

    また、上述したように貧血による諸症状(動悸・息切れ・全身の倦怠感・疲労感・顔面蒼白・食欲不振・味覚低下、など)が見られる場合も葉酸不足である可能性がでてきますので、その兆候を見逃さない様にしましょう。

    特に妊娠時期は葉酸が欠乏しやすい

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    上記以外でも、特に妊娠中はママの体から葉酸が欠乏しやすくなります。

    お腹の赤ちゃんの成長に消費される

    妊娠中はママだけでなく、ママの中にいる赤ちゃんに対しても成長に必要な栄養を届けなければなりません。赤ちゃんの脳、脊髄、臓器、血液などをママの体内で成長させるためにも摂取した葉酸が赤ちゃんへ届けられて消費されやすいために、葉酸が欠乏しやすいとされています。

    便秘などの腸内環境の悪化

    妊娠時は便秘になりやすい人が増えますよね?また、水分不足や運動不足、ストレスなども感じやすくなります。

    このような一連の作用は腸内環境を悪化を招きます。

    葉酸を含むビタミンB群は、腸内細菌によって供給されているため、腸内環境が悪化してしまうと腸内細菌が本来の働きができず、上手に葉酸の供給が行われにくいことに。

    葉酸の1日の適正量は?過剰摂取には注意!

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    1日の葉酸の適正量は約900~1000μg(マイクログラム)といわれています。

    (参考)

    • 900μg(12~29歳、70歳以上)
    • 1000μg(30~69歳)

    例えば葉酸を摂取するのにおすすめの「ほうれん草」を例にとって考えてみると、ほうれん草100g中、葉酸の含有量は「生で210μg」「ゆでて110μg」の摂取となります。

    ほうれん草のおひたしが1人分で約50gほどと考えて葉酸摂取量は「55μg」。極論ですが1日の葉酸の適正量をほうれん草で考えると、

    • 約900~1000μg  → 「18~20人前」

    これだけ必要になってきます。

     

    まず難しいですよね?

     

    ほかの食材でも同じようなもので、1日に必要な葉酸量を摂取するにはかなりの食事量が必要になってきます。また、すこし多く摂り過ぎたとしても必要ない分は尿といっしょに排出されるともいわれています。

    そのため、過剰摂取になることは少ないかとおもいますが、万が一過剰摂取をしてしまうと「葉酸過敏症」という症状になることも。葉酸過敏症は主に発熱・じんましん・呼吸障害・不眠症・吐き気・食欲の低下などの症状になるので、葉酸の過剰摂取にはお気を付けください。

     

    まとめ

    お伝えしてきたように、1日の葉酸必要量の摂取は食事からだけだと大変なこともあります。

    そういったときは専用の葉酸サプリメントを上手に併用することで、必要分の葉酸量を摂取する様にしてみてください。

    妊娠中なら特に妊娠初期、授乳中なら母乳離れするまでの授乳期間中、葉酸は必要になってきます。

    ママの健康だけでなく、赤ちゃんの健康や成長への影響もありますので、

    葉酸が欠乏しないよう、意識して摂取するよう心がけてみてくださいね。

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