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妊娠中の葉酸不足が不安な方へ。今から間に合わせる!葉酸対策

 2018/03/07 妊娠
 

妊娠中の葉酸不足が与える影響は?葉酸を意識してなかったけど大丈夫?妊娠してからでも間に合うの?など、妊娠中の葉酸不足で悩む妊婦さんに向けて妊娠中の葉酸トラブルについてお伝えます。

さっそく葉酸摂取対策を確認したい方はこちらから ※ページ後半にある対策項目へジャンプします。

 

葉酸とは?

妊娠中の妊婦さんや妊活中の方に欠かせない栄養素として注目があつまる「葉酸」は1941年にホウレンソウの葉から発見された成分で、水溶性のビタミンB群の一種。

タンパク質や核酸の合成に働くことで細胞の生産や再生を助ける成分であり、体の発育を促す役割を持ちます。また、赤血球の生産を助ける造血ビタミンでもあります。

別名「赤ちゃんのためのビタミン」

核酸はDNA(デオキシリボ核酸)やRNA(リボ核酸)の2種があり、遺伝子情報の核となる部分であり生命の根幹となる箇所。つまり、これから生まれようとするお腹の赤ちゃんが人として無事に成長していくための細胞づくりに大きな役割を担っているため、別名「赤ちゃんのためのビタミン」とも呼ばれています。

妊娠中に必要な理由・葉酸の効果

お腹の赤ちゃんの場合

葉酸の摂取はお腹の赤ちゃんに対して細胞分裂・臓器の形成・貧血・胎盤早期剥離・流産防止、神経管閉鎖障害(無脳症・二分脊柱)予防の働きがあることでも知られています。

妊娠中のお腹の赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素のため、その重要性から母子手帳にも葉酸に関する記述があり(2002年から)、厚生労働省も2000年に(当時は厚生省)都道府県などに摂取の推奨を通知しています。

※詳しくは後述する「妊娠中の葉酸不足が赤ちゃんに与える影響」をご参照ください。

ママの場合

葉酸を摂取し続けることは、妊娠中の貧血・立ちくらみ対策・つわり軽減対策・ストレス対策・妊娠高血圧症候群対策、産後の疲労回復が良くなる・母乳の出が良くなる・産後の髪の毛抜けの予防・産後うつの予防、などが期待できます。

※詳しくは後述する「妊娠中の葉酸不足が妊婦さんに与える影響」をご参照ください。

【体験談】妊娠初期に葉酸を飲まなかった・不足していたことに心配するママ

妊娠前、妊娠初期の葉酸不足。
妊娠5ヶ月です。これまで葉酸を意識してとっていませんでした。
最近、サプリメントを飲みはじめました。

胎児に影響なかった方いますか?私が悪いのですが、とても不安です。

出典:妊娠前、妊娠初期の葉酸不足。妊娠5ヶ月です。|Yahoo!知恵袋

動脈硬化の予防にも|ためしてガッテン!で紹介される。

なお、葉酸の働きはお腹の赤ちゃんや妊婦さんだけでなく、普段の生活でも役立ちます。特に『葉酸が動脈硬化や認知症の予防にも役立つのではないか?』と注目され、NHKの『ためしてガッテン!』でも紹介されました。葉酸による病気の予防に関してはまだ研究中ではありますが、まだ認知度が低い成分だけに、今後の研究でさらなる期待が持てる成分と言えるでしょう。

参考出典:動脈硬化&認知症からカラダを守れ! – NHK ガッテン!

専門家(先天異常学会)からも警笛を鳴らされる妊婦さんの葉酸事情

熱田リハビリテーション病院(名古屋市)の近藤厚生副院長らの調査では、01~12年に出産した女性で葉酸サプリメントを取っていたのは23%。二分脊椎の子を出産した女性では10%と低かった。

近藤副院長は「海外では小麦粉などの穀類に葉酸を添加する国が約80あり、二分脊椎などの障害が3~5割減ったという報告も出ている」と指摘する。

先天異常学会の大谷浩理事長は「葉酸の重要性が広く認識されていない。学校教育で妊娠中の栄養摂取の大切さが伝えられるようにするべきだ」と話す。【下桐実雅子】

出典:先天性障害:妊婦の葉酸不足リスク改善せず 学会が声明 – 毎日新聞

参考資料:葉酸サプリメントの摂取により神経管閉鎖障害の発症リスクを減らしましょう|日本先天異常学会

 

葉酸はいつからいつまで必要?

葉酸の摂取が最も必要な時期は『妊娠前の1ヶ月~妊娠初期まで』といわれます。

なぜなら、特に妊娠初期(~妊娠15週目、妊娠4ヶ月目)がお腹の赤ちゃんの細胞分裂が盛んな時期であり、中枢神経や体の主な部分が形成されるタイミングだからです。そのため、この時期の赤ちゃんの成長・発達に葉酸が欠かせません。

妊活中からが理想ではありますが、妊娠が判明してからでも遅くありませんし必要な栄養分です。妊娠希望者さんであればしっかりと葉酸摂取を意識してください。

妊娠中の葉酸の摂取量は?過剰摂取に注意

  • 妊活中・妊娠中は480μg/日
  • 出産後・授乳期は340μg/日

通常の食事からこれだけの葉酸摂取が推奨されており、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、妊娠計画中または妊娠の可能性がある女性は普段の食事に加え400μgの葉酸をサプリメントから摂取することを推奨しています。

参考出典:日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要

過剰摂取に注意

  • じんましんやかゆみ
    発熱や呼吸障害
  • 妊娠後期の過剰摂取は胎児が喘息になるリスク
  • ビタミンB12欠乏症診断に影響

一方、摂取し過ぎ(過剰摂取)はこういった副作用も考えられます。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、葉酸の1日の上限量は「18~29歳…900μg、30~49歳…1,000μg」とされているので、過剰摂取にならないようご注意ください。

また、てんかんの持病もちの方は抗てんかん剤の影響で葉酸濃度が低下することがあるので、事前にかかりつけの医師に相談してください。

ビタミンAの過剰摂取に注意

なお、過剰摂取なら特にレバーに注意してください。レバーには多くの葉酸が含まれる一方、妊娠中に過剰に摂取すると胎児の奇形リスクを高めるビタミンAが多く含まれています。レバーペーストやうなぎの肝などは豊富にビタミンAが含まれるため摂り過ぎないようにご注意ください。

妊娠中の葉酸不足が赤ちゃんに与える可能性がある影響

神経管閉鎖障害

神経管閉鎖障害は、妊娠初期に起こる先天性異常のひとつ。脳が形成不全となる無脳症(流産や死産の確率が高くなります)や脊椎骨の形成不全により、神経管中の神経が外に出てこぶのようなものができて運動機能や知覚がまひする二分脊椎症などの症状が起こります。

葉酸を摂取することで、全ての神経管閉鎖障害を予防できるわけではありませんが、神経管閉鎖障害の発症リスクを軽減する方法のひとつとして葉酸摂取が薦められています。

初期流産対策

妊娠中、特に気になるのが流産。全妊娠の8,9割が妊娠初期に起こる初期流産によるもので、原因は染色体異常と先天性異常が挙げられます。

葉酸の摂取=絶対に流産しない・先天性異常が防ぎきれるとは言い切れません、ですが特に昨今は高齢出産率も増加しているため、尚更にお腹の赤ちゃんの環境を整えるた方が、あとで後悔しない確率が高まるのには違いありませんから、摂取したほうが良いでしょう。

自閉症

米国医師会雑誌・通称JAMA誌2013年2月13号掲載のノルウェー公衆衛生研究所の発表によると、小児8万5176人とそのお母さんを対象にした調査で、お母さんが妊娠前後に葉酸を摂取する事で自閉症児が生まれるリスクが低下することがわかりました。

参考出典:Association Between Maternal Use of Folic Acid Supplements and Risk of Autism Spectrum Disorders in Children(葉酸サプリメントと子供の自閉症スペクトル障害のリスクの関連性に関する論文)

妊娠中の葉酸不足が妊婦さんに与える影響

貧血|造血の働きで貧血予防に

妊娠中は妊婦さんだけでなくお腹の赤ちゃんにも栄養が送り込まれるので、妊婦さんは栄養不足になりがち。その影響で赤血球を作るビタミンB12と葉酸が不足し貧血を引き起こします。

ストレス|穏やかにする働きでストレスの軽減

まだ研究段階ですが、葉酸は脳神経系に作用して精神を穏やかにする働きがあると言われています。特に妊娠期はホルモンバランスの変化や生活習慣の変化などストレスを感じやすい時期。慢性的なストレスは母子ともに悪影響です。

[妊婦さんへの影響]

マタニティーブルー・流産・早産リスクが高まる。

[お腹の赤ちゃんへの影響]

アレルギー・ぜんそく・うつ・情緒不安定・ADHDなどの発症リスクが高まる。

妊娠高血圧症候群(旧:妊娠中毒症)|症状への有効性が研究結果に

妊娠高血圧症候群は初産婦(初めての妊娠)、35歳以上の高齢出産の方、もともと高血圧・糖尿病・腎臓病を患ったことがある方がかかりやすいと言われてます。

発症すると妊婦さんだけでなく、お腹の赤ちゃんに栄養や酸素を送ることができず、最悪の場合、出産時に無くなってしまうこともあるため、胎児を早く出すために帝王切開による出産が行われる可能性もあります。

妊娠20週以降産後12週までに高血圧を発症した場合、妊娠高血圧症候群といいます。さらに、高血圧のみの場合は妊娠高血圧症、高血圧と蛋白尿を認める場合は妊娠高血圧腎症と分類されます。

出典:妊娠高血圧症候群|妊娠高血圧症候群:病気を知ろう:日本産科婦人科学会

ハイリスク妊婦において妊娠中期からL-Arg 1g/日+葉酸0.8mg/日を投与したところ、非妊女性やハイリスク妊婦では、正常妊婦に比べて投与前に低下していたFMDは投与により増加した。また、赤血球L-Arg濃度は、投与により増加したが、投与後10週以降に有意な増加となった。赤血球中葉酸濃度は投与開始3週で有意に増加し、投与中はさらに増加した。
L-Arg+葉酸投与は、PE患者の血管内皮機能障害は改善できないものの、ハイリスク妊婦にみられたNO機能障害を改善することから、少なくともPE発症予防として有効であることが示唆された。

出典:妊娠高血圧症候群予防・治療にむけての妊婦の適切な栄養管理に関する総合的研究|科学研究費助成事業データベース KANKEN

まだハッキリとした葉酸による妊娠高血圧症候群への働きは明らかになっておりませんが、治療や予防を目的とした葉酸投与の研究から有効性が確認されています。

妊娠中の葉酸不足を防止する対策法

「葉酸」が多く含まれる食品・食物を摂取

ほうれん草・ブロッコリー・アボカドなどの緑黄色野菜に多く含まれており、他にもレバー・納豆や枝豆(豆類)からも摂ることができます。

厚生労働省が食品に加え、サプリメントからの葉酸摂取を推奨する理由

普段の食品から葉酸の摂取ができるにも関わらず、厚生労働省が『食事とサプリメントからの葉酸摂取を推奨』している理由は葉酸の【特徴・実際の吸収率】にあります。

葉酸は大別して食品から摂取できる「食事性葉酸(ポリグルタミン酸型)」とサプリメントに配合されている人工的に製造された「合成葉酸(モノグルタミン酸型)」の2種類があります。

食事性葉酸(ポリグルタミン酸型)

葉酸は水・熱・光に弱い水溶性ビタミンなので調理中に栄養の50%ほど失われてしまします。且つ、体内に摂取される際に酵素で分解されるために、さらに50%の栄養が損なわれます。

つまり、実質25%ほどしか摂取することができないため葉酸の体内利用率(吸収率)が悪いのです。

合成葉酸(モノグルタミン酸型)※厚生労働省が推奨。

一方サプリメントによる合成葉酸は葉酸摂取における体内利用率が高く85%もあるために効率的に葉酸を補給することができます。

厚生労働省が食品以外にサプリメントから1日400μg(0.4mg)の葉酸の摂取を推奨しているのは、普段から必要な量を食事だかけで補うのが困難だとわかっているため、専用の葉酸サプリメントで不足分を補う必要を推奨しているわけです。

なお、同じ葉酸サプリメントでも葉酸の種類が異なっていることが往々にしてありますので、お選びの際は「モノグルタミン酸型」の葉酸サプリメントを利用してくださいね。

葉酸サプリはつわり対策にもおすすめ

葉酸サプリには「ビタミンB6」が含まれていますが、ビタミンB6は米国産科婦人科学会(ACOG)が11年ぶりに更新した悪阻(つわり)治療に関するガイドラインでも【持続的な重い吐き気や嘔吐の第一治療として、ビタミンB6と抗ヒスタミン薬ドキシラミン(国内未承認)の併用を推奨】と推奨するほどのつわり対策の栄養素。

参考出典:Women Don’t Have to Suffer Through Severe Morning Sickness, Experts Say|HealthDay

そのため、葉酸サプリはお腹の赤ちゃんだけでなく、妊娠初期に陥りやすいつわりの軽減にも役立つために一石二鳥の便利な働きを持ちます。

ママと赤ちゃん、両者のためにもこの時期の葉酸サプリの摂取は欠かさないようにしましょう。

 

また、葉酸摂取の効率をより高めるなら以下もあわせて実践すると効果的です。

 

妊娠中の葉酸の吸収率をより高めるために

なお、葉酸と一緒に摂ることで吸収率を高める成分、逆に葉酸の吸収率を下げてしまう成分や働き、などもあります。

「摂っているつもりが実は葉酸不足だった!」とならないよう予め確認しておきましょう。

葉酸の吸収率を損ねる働き

アルコール(お酒)や喫煙(タバコ・受動喫煙も)

アルコールやアルコール分解時にできるアセトアルデヒドが葉酸の吸収を阻害してしまうので、葉酸欠乏に影響します。また、タバコに含まれる有害物質がビタミンを破壊します。そのためビタミンB群の一種である葉酸も、有害物質により破壊されてしまい、葉酸欠乏に陥りやすいといわれています。

参考出典:アルコール、葉酸代謝酵素の遺伝子多型と飲酒量に基づく大腸がん罹患リスクについて | 現在までの成果 | 多目的コホート研究 | 国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ

薬の影響

抗てんかん薬、抗炎症薬、抗生物質、睡眠薬、ピル(経口避妊薬)などは葉酸の吸収や血中濃度に影響すると言われています。

野菜不足・偏食

特に妊娠初期はつわりの影響で食べ物の思考が変わりやすく、ジャンクフードなどに変色してしまいがちになります。
ですが、葉酸が含まれる緑黄色野菜等を摂取できないと葉酸不足になりやすいです。

葉酸の吸収率を助ける働き

葉酸の働きを助けるならビタミンB6、ビタミンB12を一緒に摂るのがおすすめ。加えて、この時期必要になる鉄分・カルシウムもお腹の赤ちゃんと妊婦さんに欠かせない成分です。

ビタミンB12

葉酸と共に細胞分裂を促してくれます。不足すると悪性貧血を起こす原因に。

ビタミンB6

代謝に関係する働きを助け、胎児の脳の発達や免疫にも影響します。また、つわり対策としても研究結果が報告されています。

鉄分

お腹の赤ちゃんの血液を作るため、普段の2倍の鉄分が必要となります。日頃不足すると鉄欠乏性貧血がおこりやすく、妊娠中であれば早産・低出生体重児のリスクが高まります。

カルシウム

日頃から不足しやすい成分としても有名なカルシウム。特に妊娠中に不足するとお腹の赤ちゃんの骨の発育のみならず、妊婦さんが骨折しやすくなる、など影響があります。

以上、これらの成分を葉酸に合わせて摂取するのが妊娠中はおすすめです。

お腹の赤ちゃんの成長を助けよう

お腹の赤ちゃんが順調に成長するために妊娠中の妊婦さんができること・すべきことは【赤ちゃんの体づくりのサポート】これだけです。無事の出産を迎えるためにも、妊娠中に葉酸不足にならないよう葉酸摂取を意識してくださいね。

この時期の摂取におすすめの葉酸サプリは?

なお、妊娠中の葉酸不足の不安を解消させるには『吸収率の高い』葉酸サプリの摂取がこの時期欠かせません。

葉酸サプリについて詳しくは「妊娠初期に摂りたい葉酸サプリおすすめのランキング|先輩ママも愛用!」にて紹介しておりますので、ぜひご参考になさってくださいね。

 

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