『赤ちゃんが寝るときに「バンザイ」をしてかわいらしく寝ている』よく見かける光景ですよね?
実は赤ちゃんのバンザイの寝方、かわいらしさだけでなく「理由」があることをご存知でしょうか?
そこでこの記事では
- 赤ちゃんが寝るときに大の字になってバンザイする寝方にどんな意味があるのか?
- いつまでバンザイで寝てくれるのか?
についてお伝えいたします。
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目次
赤ちゃんがバンザイして寝る8つの理由
1.手足の力(チカラ)をかけないで寝ている
睡眠中は無意識に体の力が抜けることがあり、力が抜けた状態で赤ちゃんがごろんと寝ていることになるので自然とバンザイのポーズになります。
2.バンザイ寝と一緒にガニ股になるにも理由がある?
ガニ股もバンザイ寝と同様、赤ちゃんの力が抜けていることが起因します。
基本的に生後間もない赤ちゃんはガニ股のように膝が曲がっていることが自然な体形。そのため、無理にまっすぐにする必要はありません。
3.頭が大きいからバランスをとっている
頭のバランスをとるためにバンザイで寝る意味合いもあります。
赤ちゃんの体で一番重たいのは「頭」。バンザイをして手を上げることが体全体のバランスをとりやすい状態なんです。
4.リラックス(安心感)している赤ちゃんの寝方である
赤ちゃんがバンザイをして寝ているのは「安心」の証拠。
完全に無防備で寝ても周りの環境が大丈夫と信用しきっている状態です。
5.内臓の働きを助けるため
へその緒を通じて酸素を得ていた胎児のときとは違い、生まれてからは自分の肺をつかって呼吸しなければなりません。
ですが、生まれたばかりの赤ちゃんは肺の大きさもまだ小さく、目いっぱい使っても足りないので腹式呼吸をする必要があります。
そのため、バンザイ寝をすることで肺が動きやすく、お腹にもストレスがかかりにくいため呼吸のしやすい体勢をとなっています。
6.赤ちゃんが手を上げて寝ることで体温調整をしている
体温調節機能が未熟なため、赤ちゃんの体温は大人よりも約0.5~1.度ほど高くなっています。
そこで、赤ちゃんは布団から手を出し、手から放熱して体温調整を行う必要があります。
7.胎児としてママのお腹にいた頃の姿勢の反動
ママのお腹にいたころは丸まって眠りについていた赤ちゃん。
お腹という狭いところから出てきた反動で自然と手足が大の字に広がってバンザイ寝になる、とも考えられています。
8.母性本能を呼び起こすという俗説も!?
手をあげて無防備に寝ている姿に「守ってあげないと」「冷えて大丈夫かな?」などの母性本能を呼び起こすという説もあります。
これはバンザイ寝のポーズだけでなく、目が大きい・プニプニした特有のかわいらしさ、なども同様の働きがあると考えられています。
赤ちゃんがバンザイ寝をしているときの注意点
手が冷たいと感じても、実は赤ちゃんは寒くない?
赤ちゃんの手に触れて「冷たい」と感じると思わず温めてあげたくなりますが、実は手が冷たくても赤ちゃん自信は寒く感じていないことが多いです。
全身での体温調整が未熟な赤ちゃんは、手が体温調整のメイン器官となります。そのため、赤ちゃんの手は指先の血管を伸縮させ、赤ちゃんの体の中心が暑過ぎたり寒過ぎたりしないように調節するなどデリケートな働きをしてくれます。一見すると冷たく感じる赤ちゃんの手も、無理に温めようとする必要は無いんです。
冷たくなった手、でもミトンや靴下は不要!
バンザイ寝は手足が冷えてそうに見えるため靴下などを履かせたくなりますが、履かせてはいけません。
赤ちゃんはまだ全身での体温調整ができない状態です。そのため、靴下などを履かせると必要以上に体温を上昇させてしまい、うまく自分で体温調節できなくなってしまう可能性がります。
赤ちゃんの体は必要以上に体温を上昇させまいと働き出します。汗をかき、筋肉を弛緩させて眠り続けることになるので、その結果、呼吸が抑制されて血液中の酸素量が減少して低酸素状態となり、最悪の場合は命の危険にさらされる可能性もあります。
基本的にお布団だけでOK。
赤ちゃんは寝るときにほとんど動きませんので、お布団だけかけておけば大丈夫です。
+αを考えるのでしたら、寝返りを打つようになったときを目安にしてください。
指先が紫色だけど大丈夫?
赤ちゃんの体がポカポカ暖かいなら仮に手足が冷たくても実は赤ちゃんは寒さを感じていない状態ですが、指先が紫色になっていたら別です。
紫色になっている場合、末端の血液循環が悪いことが考えられ、冷たくなり過ぎると血行が悪くなり、しもやけになってしまう恐れも。
そんな時はエアコンやオイルヒーターなどを活用して部屋の室温を上げて調整してください。
赤ちゃんが寝るときにバンザイしない場合は?
赤ちゃんのバンザイ寝は多く見られるじょうたいですが、バンザイをしないで寝る赤ちゃんもたくさんいますので「赤ちゃんがバンザイで寝たくなったら異常なのか?」など心配する必要はありません。
生れてすぐだとバンザイをしないこともありますし、バンザイをしないで寝るのがクセになっている子もいます。また、周りの温度が寒ければ自然と布団に手を隠していることもありますから。
赤ちゃんは寝るときに自然と寝心地のいい姿勢と状態で寝ているもの。そのため、バンザイをしていないときは無理にバンザイをさせずに、そっとしておいてあげましょう。
なお、「バンザイをしない」ではなく「バンザイをできない」ときは肩や腕の関節など身体的な異常・脳や神経異常の可能性、などがあるのですぐに小児科を受診して医師に相談してください。
もう一つのバンザイ、「モロー反射」とは?
モロー反射は生後4~6ヶ月くらいの間に見られる、寝かしつけをして赤ちゃんがウトウトしはじめた時などに見られる反応です。
具体的には「近くで大きな物音がする」「ベッドからおろそうとする」といったときに“ビクッ”とバンザイをしているように急激に手足を大きく広げ、そのあとにしがみつくように縮める反応などが該当します。
一般的に生後6か月くらいを過ぎた頃から徐々に無くなってくることが多いです。
赤ちゃんがバンザイで寝るのはいつからいつまで見れる?
赤ちゃんがバンザイをして寝る期間は個人差があります。新生児期からバンザイ寝をする子もいれば、生後数か月経ってやっとバンザイ寝をはじめる子もいます。
月齢や年齢を経るにつれてバンザイで寝なくなる傾向がありますが、生後1歳で止める子もいれば生後3歳を過ぎてもバンザイして寝る子もいます。
早いから・遅いからどうなの?ということではなく、赤ちゃんの個性の一つとしてお考え下さい。
【参考】大人がバンザイで寝るとどうなる?
参考までに大人のバンザイ寝についても。
大人のバンザイは子どものそれとは異なり、疲労・肩こり・首が疲れているときなどに起こります。
疲れがたまって肩こりを感じると、一見すると手を上げた方て寝た方が楽に感じますが、そのまま寝続けてしまうと逆に疲れや血行不順の原因となるので注意が必要です。
また大人の場合、両腕をあげて寝ていると軌道が狭くなるので「いびき」をかきやすくなることも。
まとめ
ふとした瞬間に赤ちゃんに感じる「なぜ?」には意味があるものです。
知っておくだけでも赤ちゃんとのコミュニケーションや育児生活のプラスになりますので、今回のバンザイで寝るしぐさについてもぜひ覚えておいてくださいね。
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