子供の成長期に身長を伸ばすために欠かせない骨端線。骨端線はいつまであるのか?骨端線の確かめ方は?など、成長期の子供の身長に悩むママに向けて骨端線の確認方法についてお伝えします。
目次
骨端線とは?
骨の成長を考えた時に覚えてきたいのが「骨端線(こつたんせん)」。別名「成長軟骨」とも呼ばれ、骨の端とそれ以下の骨との境にある個所(線に見える箇所)を指しますが、正式にはただの線ではなくその個所自体が軟骨でできており、その軟骨が成長ホルモンの影響を受けて徐々に伸びていきます。
骨端線とは成長線のこと
骨端線はいわゆる成長線と呼ばれるもので、骨端線がある間は成長軟骨がある状態なので骨端線(軟骨の個所)を境に骨が内から外に向けて成長し、手足も伸びていくので身長が伸びていきます。
成長期の身長の伸びが止まる原因
年齢を重ね、大人になっていくにつれて骨端線(成長軟骨)は無なっていき徐々に骨の成長が止まるようになります。
骨端線はいつまで(何歳まで)成長する?閉鎖時期は?
医学的には骨端線が残っている時期として以下の年齢までとされます。
[骨端線が残る時期]
- 男性・・・17~18歳
- 女性・・・15~16歳
人の成長には個人差があるので、この時期を超えても骨が成長する人もいます。
(男性で25歳前後、女性で22歳前後でも成長するとも言われています。)
骨端線の確認方法・調べ方
骨端線を病院で調べる
骨端線は病院で手足のレントゲンを撮ってもらうことで骨端線の有無を確認することができます。
ですが、撮影個所によっては確認しにくいこともあるので、レントゲンをお願いする際はあらかじめ「骨端線の確認をしたい」とレントゲンを撮る理由を伝えてください。
骨端線を自分で調べる|レントゲン以外の方法
骨端線の有無をレントゲンで撮る以外に調べる方法はありますか?
出典:骨端線の有無をレントゲンで撮る以外に調べる方法はありますか? -骨端- その他(健康・美容・ファッション) | 教えて!goo
このようにレントゲンに頼らず骨端線を確認したい方も多くいますが、現在てレントゲン以外での確認方法は見つかっていないため、骨端線の有無を確認した場合は病院でレントゲン検査を行ってください。
身長が伸びない子供にはどうすれば?
身長が伸びないとお悩みの場合、「骨端線がある場合」と「骨端線が無い場合」に分けてどのような対策をとるべきか?が異なります。
骨端線がある場合
骨端線がある以上、今後も骨が成長して身長が伸びていく期待はできます。
ですが、そのままにしているだけではなく骨端線がより刺激される“+α”に取り組むことでより大きな成長が見込めます。
その“+α”とは「運動・睡眠・食事」です。
運動
運動といっても激しく負荷のかかる運動をする必要はありません。バスケットやバレーボールなどがこの手の運動として想像される方も多いかと思いますが別にそれに限りません(もちろんバスケ、バレーも骨端線の刺激する運動の一つです。)
ランニングや縄跳び、ストレッチなどでも骨端線に成長ホルモンが分泌されるのを助けてくれます。詳しくは「身長を伸ばすストレッチの方法8選。子供と一緒にパパ・ママもトライ!」もご参考になさってください。
睡眠
成長ホルモンは主に22~2時の間に分泌されると言われています。よって“遅くともこの時間には寝ておきましょう。”22時に布団に入ってお休み~、ではなく“22時にはすでに寝ている状態”であることが重要です。
夜更かしの習慣は健康を害するだけでなく、子供の成長を阻害してしまいますので、デメリットしかありません。
しっかりと健康的な生活習慣にするよう心掛けてみて下さい。
(※我が家では夜更かしする子に「●●時までに寝たらスタンプをプレゼント!スタンプが溜まったら・・・・をしてあげる。」といった寝ることへの目的を作ってあげて、徐々に夜更かしを無くす習慣にしていきました。)
食事
代表的なものとしては動物性たんぱく質の鶏のもも肉や、大豆や豆腐といった植物性たんぱく質など、ほかにも緑黄色野菜やシジミやお魚(海鮮類)もおすすめです。ですが一番がバランよく栄養を補給することが大切なので、偏り過ぎない食生活を心がけて下さい。
よく、身長=牛乳 と、判断されてしまいますがそう極端な話ではありません。もちろん牛乳は大切な栄養素ですが、牛乳も含め、あくまで栄養バランスの摂れた食事であることが大切です。
骨端線が無い場合
レントゲンをしても骨端線が見当たらない場合、骨の成長ではなく骨の“矯正”という観点から身長を伸ばしていきましょう。
猫背
猫背を筆頭に、姿勢の矯正やカラダの歪みの矯正を行ってカラダのバランスを整えることで、骨格の歪みが矯正されて、背が伸びる事例は多くみうけられています。普段の生活から、カラダの歪み、骨格の歪みが発生することは往々にしてありますので、最寄りの整体で確認してみて下さい。
また、「身長を伸ばすストレッチの方法8選。子供と一緒にパパ・ママもトライ!」でも姿勢矯正についてお伝えしてますので、あわせてご参考になさってください。
O脚
上記と合わせてO脚の矯正も身長を伸ばす方法の一つです。骨格上見ればわかりますがOの形に歪んでいるわけですから、その分を矯正してO⇒I(まっすぐ)にすることで身長促進に役立ちます。同様にX脚の方も矯正することで身長促進が期待できます。
手術
通称「骨延長手術」と呼ばれ、矯正ではなく手術によって強制的に身長を伸ばすこともできます。
ですが、基本的に骨延長手術は事故や低身長症によってどうしようもない方向けの取り組みとなります。
参考までに手術用も併せてお伝えします。
その1:イリザロフ法
手術で人工的に足を切断し、外側から専用の固定器でしっかりと固定。骨が損傷からもとに戻ろうとする事故治癒能力で新しい骨を作り出しますので、その作用を利用して骨を伸ばしていく方法です。世界各国で行われており、大10cm伸ばすことも可能とのことですが、術後の痛みや手術痕が残るなどの弊害もあります。
その2:ISKD法
イリザロフ法と同様に骨による自然治癒能力を利用した術法で切断後に外部からの操作で伸びる機器を埋め込み伸ばします。イリザロフ法よりも痛みは少ないとされます。
【補足】筋トレすると骨の成長を妨げて身長が伸びない?
「成長期に筋トレしすぎると身長が伸びない」といった説を聞くこともありますが、実は正しくありません。
筋肉が骨の成長を妨げることはなく、骨の成長が関節付近で行われることから関節に大きな負担のかかるトレーニングは避けた方が良い、という意味合いになります。
成長期における骨とカルシウムの関係
骨の成長・子供の身長を伸ばすにカルシウムは欠かせません。ですが、残念なことに日本人は先進国の中でもカルシウム摂取量が「最下位」というデータがあります。よって、他の栄養素よりも意識してカルシウムを摂取する必要があります。
なお、カルシウムを摂取する際は“カルシウムの吸収を助けるビタミンD”を合わせて摂取しましょう。カルシウムだけの摂取ではカルシウムが十分に摂取されにくく、カルシウムの吸収を促していくれるビタミンDの存在が欠かせません。
カルシウムとビタミンDが摂取できる食品
カルシウムは牛乳・小魚などから摂取できますが、ビタミンDは乾燥きくらげ・いわし丸干し・しらす干し・干しシイタケ・鮭、などから摂取できます。
- 必要な栄養を効果的に摂取するために
毎日必要な量を摂取させるべきですが、毎日の献立作りが難しい・好き嫌いに影響されて十分に摂取させることができない、といった場合は子供専用の栄養補助食品を食事と一緒に取り入れるのが効果的。
なお、小・中・高と成長時期によって必要な栄養摂取量が異なるので、栄養補助商品を活用する際は成長期に合わせたタイプを選んでください。例えば小学生であればアスミール、中学生・高校生であればプラステンアップが各成長期における必要な栄養量を補給できます。
まとめ
骨端線の有無が子供の身長が伸びるかどうか?の見極めとなります。子供の身長が伸びないと心配であれば最寄りのお医者さんでレントゲンを撮って骨端線の確認をしてください。そして、骨端線があった場合・無かった場合の今後の対応を考えていきましょう。
後々になって子供のが自分の身長問題で悩むことの無いよう、親としていまできることをサポートしてあげて下さい。