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正しく母乳を搾乳する方法。搾乳後の保存・活用までを総まとめ

 2016/09/23母乳育児
 

    普段は母乳をあたえていても、何らかの理由で赤ちゃんだけが入院していて病院に母乳を届ける必要がある、どうしてもママが赤ちゃんを置いて出かけなければならない、出先で授乳させるのが難しい(授乳室が無いなど)、などの場合は母乳をあらかじめ搾乳しておく必要があります。ですが、なかには「上手に搾乳できない」「搾乳後の保存・活用方法が良くわからない」と悩んでしまうママも少なくありません。

    そこで今回は、必要に応じてスムーズに搾乳・保存・活用する方法についてお伝えしていきます。

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    母乳を搾乳する2つの方法

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    母乳を搾乳する方法としては手で搾乳、搾乳機での搾乳の2つがあります。

    1.手で搾乳する

    「手で搾乳」はママが自分で搾乳するので、力加減や搾乳する量などを調整することが出来るため乳房への負担が軽くて済みます。

    やり方


    まず、手を綺麗に・清潔にした状態にします。片手に母乳を入れる容器(哺乳瓶など)を持ち、搾乳するほうの手の親指、人差し指の腹の部分を使って、乳輪の外側から乳頭へと向かってゆっくり押していきます。あまり力を入れすぎず、自分でやりやすいコツをつかむようにしましょう。


    片方だけ搾乳するのではなく左右交互にバランスよく、出来るだけ短時間で済ますように心がけてください。超時間の搾乳はおっぱいを傷つけてしまう可能性があるので15、20分を目途にしましょう。そうすることでママの体への負担も軽減します。


    はじめはそれほど母乳が出てこないかもしれませんが、数回圧迫した後、徐々に母乳が出始めることが多いです。いきなり勢いよく出るとは限りません。そしt、母乳がぽたぽたと落ちる速さが搾乳しはじめたときよりも遅くなってでなくなったら搾乳を止めましょう。

     

    なお、正しく搾乳すると痛くありません。痛い場合はやり方が間違っている可能性があるので、搾乳の手順を振り返りながら微調整していくようにしてください。また、搾乳前に事前におっぱいを上下左右に優しく動かしてマッサージしておくと、血行が良くなるので搾乳がしやすくなります。

    2.搾乳機で搾乳する

    搾乳機には「手動タイプ」と「電動タイプ」の2種類あり、どちらを使用してもかまいませんが、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。

    手動タイプは搾乳のコントロールがしやすいので、ママのおっぱいを傷つけにくいですが、手動で動かす分、ママに負担がっかります。一方で電動タイプの場合、簡単に母乳を絞ることが出来るのでママの負担が少なくなります。搾乳が長期化する場合などはおすすめですが、電動である分、自分でのコントロールはしにくいので、母乳が出過ぎてしまったり、乳頭を傷つけてしまう可能性もありますから使用する際は十分注意するようにしましょう。

    やり方


    搾乳口に乳頭を当て、角度をその都度変えて微調整しながらまんべんなくそれぞれの乳腺から搾乳できるようにしてみてください。


    搾乳機を使う場合は手で搾乳するよりも力の加減が難しいです。もしも痛みを感じたり乳首が切れるなどのトラブルが発生した場合は使用を中止してしばらく様子をみるようにしてください。

    搾乳した母乳を保存する3つの方法と活用法

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    搾乳した母乳を保存するには以下の3つの方法がありますので、必要に応じて保存方法を使い分ける様にしてみてください。

    1.常温保存

    母乳に含まれる免疫細胞を活かしておくためにも、基本的には冷蔵・冷凍が好ましいですが、短時間であれば常温でも保存することができます。常温で保存する場合、室温が15℃以下なら24時間、室温が25℃以下なら4時間保存することが可能です。

    ですが、あくまで免疫細胞が生きている目安ですので基本的にはもっと短く、「搾乳して30分以内」を目安に赤ちゃんに与えるように心がけて下さい。それ以上なら冷凍保存することをおススメします。

    また、赤ちゃんに搾乳した母乳を与える際は、冷めきってしまっていないかきちんと確認し、人肌の温度の母乳を飲ませるようにしましょう。

    2.冷凍保存

    冷凍保存する場合は専用の母乳パックに入れておおよそ1ヶ月以内を目安に使用するようにしましょう。冷凍していても“鮮度”は落ちてきますので必要以上に間隔を空けず、なるべく早めに活用していきましょう。

    冷凍保存していた母乳を飲ませる場合は前もって冷蔵庫に移して解凍しておき、37℃程度の人肌まで容器ごとお湯で温めてから赤ちゃんに飲ませるようにしてください。また、解凍後12時間以内を目途に飲むようにして、残ってしまった分は再利用せずに捨てる様にしてください。

    なお、電子レンジや50度以上のお湯を使って急速に温めると母乳の免疫物質が減少するので避けるようにしましょう。

    また、温めるときは解凍用のお湯と容器を用意しておく、冷凍された母乳は小さめのクーラーボックスに入れる、などの用意もしておきましょう。外出先でもこうした準備さえしておけば、人の目を気にすることなく赤ちゃんに母乳を飲ませてあげることが出来ます。

    3.冷蔵保存

    搾乳した母乳を専用パックに移し変え、冷蔵庫で保存します。冷蔵保存の場合はなるべく24時間以内に赤ちゃんに搾乳した母乳を与えるようにし、それ以上になるようなら冷凍保存へ切り替えるようにしてください。温める方法は冷凍保存の場合と同じです。

    なお、ここで注意していただきたいのはやはり母乳の温度。熱すぎても、冷たすぎても赤ちゃんは飲んでくれませんし、それどころか火傷やお腹を壊す原因にもなってしまいます。赤ちゃんに飲ませる前に手の甲に垂らしてみて、実際に自分の肌で安全な温度かどうかを確認しましょう。また、哺乳瓶に移す際に少し冷めてしまうので、温度調整にはその点も注意するようにしてみて下さい。

    【参考】母乳を保存する容器例

    搾乳した母乳を保存する容器を選ぶ際、「冷凍保存」にするか「冷蔵保存」にするかで使い分ける必要があります。お伝えしたように、搾乳後24時間以内に飲ませる予定なら「冷蔵」でも構いませんが、ある程度の期間保存するようでしたら「冷凍」保存する必要がありますので、期間や用途に合わせて容器を選ぶ必要があります。

    【冷蔵保存】

    冷蔵保存する場合は「哺乳瓶タイプ」の容器が便利です。これなら搾乳してそのまま保存できますし、移し変えることなく温めてすぐ赤ちゃんに飲ませることができます。「メデラ社」の母乳ボトルは冷凍、冷蔵どちらも保存することが可能ですし、そのほかにも搾乳機や母乳パックなども豊富に取り揃えてありますよ。

    【冷凍保存】

    「冷凍保存」する場合は、場所をとらずにたくさん保存しておくことができる「母乳パック」が便利です。また、その際は素材選びが大切になります。「乳および乳製品の成分規格に関わる奨令適合品」という基準を満たしている質の高いポリエチレンが素材としては安心できますから冷蔵して長期保存する際にはおすすめです。

    なお、どちらの場合でもお伝えしてきたように「温める際には電子レンジや熱湯での湯せんは避け、お湯につけて人肌程度(37℃程度)まで温めてから飲ませる」、「飲み残してしまった場合は、もったいないからといってとっておかずきちんと破棄する」の2点だけは守るようにしてください。

    搾乳するときの7つの注意点

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    なお、搾乳するにあたって注意点がいくつかありますので、合わせて確認しておいてください。

    1.清潔な手で搾乳

    私たちの手には目に見えない雑菌がいっぱい付いています。一見綺麗に見えるかもしれませんが、特に赤ちゃんにおっぱいをあげているママさんたちには清潔面に関しても注意していただきたいところ。

    爪を切る

    搾乳するときは両手の爪をきちんと短く切っておきましょう。爪の間にはバイ菌が繁殖しやすく、手洗いの際も見落としてしまいがち。普段からこまめに爪切りするよう習慣づけておくといいですね。

    手を洗う

    また、搾乳する前にはきちんと手を洗うようにしましょう。特に乳房に触れる部分である指先や、親指と人差し指の付け根のところまでしっかり洗ってから搾乳するように心がけてください。

    2.搾乳する間隔は?

    出産後、しばらくして落ち着いた頃から仕事に復帰するママも多いと思いますが、自宅にいたころのように自由に搾乳するわけにはいきませんよね?特に仕事をしているママの悩みとして「会社でなかなか搾乳する時間が取れない」といった点が挙げられます。

    搾乳の時間が空きすぎると母乳の生産量はグッと落ちてしまいます。母乳の生産を維持するという意味でも、ある程度は時間を決めて搾乳出来るようにしていきたいところ。出来れば3、4時間おきに搾乳するのがベストです。

    ですが、一緒にいられないとそれが難しい側面もあります。働いているママさんなら朝出勤前に1回搾乳し、お昼休憩にまた搾乳・・・という具合で出来るだけ定期的に搾乳出来るようにしましょう。

    関連記事:ウチの子は大丈夫!?新生児の平均的な授乳回数や授乳間隔は?

     

    3.溜まり乳は絞り過ぎに注意

    おっぱいに母乳がパンパンに溜まってカチカチになってしまうことを「溜まり乳」と呼びます。痛いし圧迫されるしママにとってこの状態はなかなかしんどいもの。搾乳して母乳を出してしまうことで楽になりますが、絞れば絞るほどどんどん母乳が生産されてしまいますから絞りすぎには要注意。ある程度胸の圧迫感が解消されて楽になる程度で留めておきましょう。また、絞りすぎることで乳首が切れるなどのトラブルの原因にもなってしまいますのでくれぐれも気をつけるようにしてください。

    4.母乳が足りないときはどうする?

    ・ホルモン調整

    赤ちゃんの声を聴いたり、写真でもいいので姿をみたりするとオキシトシンとう母乳を分泌するホルモンが活発に反応します(オキシトシン反射)ので、母乳が出やすくなります。

    ・体質改善

    搾乳してもなかなか母乳が出ていない、足りない。そんなときは、「ママの体質改善」に努めましょう。特に気をつけていただきたいのが「体の冷え、血行不良」。母乳は血液で出来ていますから、ママの血液の循環がスムーズに流れていないと、母乳にとって悪影響を与えてしまうのです。出来るだけ体を温める作用がある「海藻類」や「根菜類」を摂るように心がけてください。

    ・飲み物・水分補給

    母乳育児中はしっかり水分補給しなければなりません。そこで活躍してくれるのが母乳育児にやさしいハーブティー。冷たい飲み物は体を冷やしてしまいますから、母乳育児にやさしい温かいハーブティーを飲んで心身ともにリラックスしましょう。

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    他にも母乳の出を助けるおすすめのハーブティーに関して詳しくは「母乳育児におすすめのハーブティー13選。授乳中のママの悩み対策を」でも紹介してますのでぜひご参考ください。

     

    ・ストレス

    ほかにもストレス。ストレスを溜め込むことも母乳にとってはマイナスです。ココロの健康面にも気をつけるようにしていきたいですね。

    関連記事:急に母乳が出なくなった。止まった母乳を再開させる22の対策

     

    5.搾乳で回避できるおっぱいトラブル

    搾乳の仕方を知っておくことで回避できるおっぱいトラブルとしては「おっぱいの張り」の問題があります。おっぱいが作られているのに赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれない、もしくは吸い方が下手でたくさん吸えない、などがあります。そうなるとおっぱいに母乳が残る、おっぴがパンパンに張れる、などに繋がり、最悪「乳腺炎」のトラブルに繋がることも。搾乳の仕方を知っておけば、こうしたおっぱいトラブルを回避できるメリットもあります。

    6.搾乳を止めるタイミングは?

    例えば産まれた赤ちゃんが低体重児だったり、なんらかの理由で予定より早く産まれてしまった場合、赤ちゃんはしばらくNISUに入院しなければなりません。ママだけが先に退院しても、しばらくは搾乳した母乳を赤ちゃんに届けなければならなくなるのです。

    こうした状態の赤ちゃんに限らず、赤ちゃんにとって母乳は重要な栄養源であり、特に「初乳」は非常に栄養価が高く、赤ちゃんの免疫力を高める効果があると言われています。ですから、どんなに母乳が出にくい体質だとしても、ほんの少しでも母乳を飲ませてほしいのです。

    せめて1ヵ月を目安に搾乳し、なるべく母乳を赤ちゃんに飲ませてあげるようにしてください。その後は、生活スタイルや赤ちゃんの体重増加の様子、ママの体調などと相談しながら調整していきましょう。

     

    7.搾乳中は赤ちゃんに授乳していると思いながら

    赤ちゃんの泣き声を耳にしただけでおっぱいが張り、母乳が染み出してくるということがありますが、これは「オキシトシン」というホルモンの働きによるものです。この「オキシトシン」は母乳を乳頭部分まで運ぶ働きをしており、なんとママが赤ちゃんのことを考えるだけで分泌されるのです。

    もし、搾乳がなかなかうまく出来ない場合、このホルモンの働きを利用するようにしましょう。

    ただ搾乳をするのではなく、赤ちゃんにおっぱいを与えているということを頭にイメージしながら搾乳してみてください。そうすることで母乳の分泌が促され、スムーズに搾乳できるようになりますよ。もちろん、併用しておっぱいを温めたり、おっぱいマッサージなどをしてみるのも良いでしょう。もしも、なかなかうまく搾乳できなくても、力を入れすぎたり長時間かけて搾乳したりしてしまわないように気をつけてください。

    また、搾乳時は左右のおっぱいをバランスよく交互に搾乳することもポイントです。

    搾乳で保存した母乳を別の人にお願いするときの注意点

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    ママが不在のとき、保存しておいた母乳をパパやおばあちゃんにお願いして飲ませてもらうという場合があると思います。その際は「だいたい何時頃に飲ませてほしいのか?」をあらかじめ伝えておきましょう。

    母乳が冷凍保存してあった場合、まずは冷蔵庫に移して解凍しなければなりません。おっぱいを飲ませる時間から逆算して考えて冷蔵庫に移すようにしましょう。

    また、育児に慣れないパパはおっぱいの温度まで気が回らないなんてことも。大事な赤ちゃんが火傷してしまわないよう適温を自分の肌で感じてもらうようにするのもいいですね。手の甲に一滴垂らしてみて、だいたいの温度を覚えてもらっておきましょう。

    ママが安心して外出出来るよう、家族のサポートも重要なのです。また、赤ちゃんはとても敏感ですから、普段と違った人からはスムーズに飲んでくれないなんてこともしばしば。その子の癖や、安心できるような環境を整えてあげることも大切です。

    まとめ

    搾乳中の注意点としていえるのが「がんばりすぎないこと」です。始めからスムーズに搾乳できるママは少ないもの。コツをつかむまでは、なかなかうまく搾乳できなくて当たり前なのです。「母乳が出ない」、「上手に搾乳できない」ことで無理に力を入れて絞ったり、1時間も搾乳していた・・・なんてことにならないよう、あまり自分自身にプレッシャーを与えないようにしてください。

    無理に搾乳することは、乳首を傷付けたり乳腺炎を引き起こす原因にもなってしまいます。長時間搾乳するのではなく、慣れるまでは少しずつでも回数を多くして搾乳するようにしてくださいね。

    関連記事:母乳育児におすすめのハーブティー13選。授乳中のママの悩み対策を

     

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