新生児を育てることはとても大変ですが、それでもなんとかコツをつかみ育児にも慣れてきた頃・・・
赤ちゃんが生後3ヶ月を過ぎた頃から、なぜかそれまでスムーズにすすんでいた「母乳育児」がうまくいかなくなることがあります。
今までは問題なく飲んでくれていたはずの母乳を飲んでくれない、おっぱいをくわえると嫌がる、飲む量が減ってきた・・・そんな経験をしているママが少なくないようです。
どうして急に?と悩んでいるママもいるでしょう。
そこで今回は、生後3ヶ月を迎えたころの赤ちゃんが急におっぱいを飲まなくなる原因と解決方法についてお伝えしていきます。
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目次
ギャン泣き、飲んでくれない、もうどう頑張ったらいいかわからない…
赤ちゃんが生後3ヶ月頃になると、それまではなかったような問題が起こり始める傾向が見られます。例えば、体重がなかなか増えなくなってきたり、飲む量が少なくなってきたり、おっいぱいをくわえるとギャン泣きしてしまったり・・・中には、ほとんど泣くことがないので空腹かどうかがわからない、授乳の間隔を空けているにも関わらず、おっぱいをたくさん飲んでくれない赤ちゃんもいるようです。
こうした背景には様々な理由があり、それは「ママ側に原因がある場合」と、「赤ちゃん側に原因がある場合」でそれぞれ解決方法も違ってきます。まずはそこを見極めることが必要です。
生後3ヶ月ごろから母乳を飲まなくなる(嫌がる)理由
赤ちゃんが母乳を飲まなくなる大きな理由として、まずは「ママに問題が出てきている」可能性があります。つまり、「おっぱいの味が変化し、赤ちゃんがおいしいと感じなくなった」ということが考えられるのです。
また、赤ちゃんも周りの様々なものに対して興味が湧いてくる時期でもありますので、注意力散漫になった結果「おっぱいの遊び飲み」をするようになっていることもあります。
以下ではそれぞれの場合について解説していきます。
ママに原因がある場合
産後3ヶ月も経過するとママ自身が育児に慣れてしまい、それまで気を付けていた食生活やおっぱいのケアなどがおざなりになってしまいがち。また、疲労やストレスの蓄積もピークに達してしまうのがこの頃ですから、そうした様々な原因が「母乳の味を変化させてしまっている」という可能性が考えられます。本人は気付いていなくても、母乳を毎日飲んでいる赤ちゃんはその変化を敏感に察知し、母乳を飲まなくなってしまうのです。
食生活
母乳の味が変化する大きな原因としては「食生活の乱れ」が挙げられます。揚げ物・甘い物・高カロリーな食事をすると、母乳生成に大切な栄養分を補うことが出来ません。また、暴飲暴食も母乳の質は落としてしまう原因になります。こうした食生活の乱れは母乳の味にも影響し、赤ちゃんからすれば苦味や渋みを感じるような母乳になってしまいます。
加えて、母乳を作り出すための水分が足りない(ママ自身の水分不足)ことも母乳の味が変化する原因の一つ。おいしくない母乳を赤ちゃんが飲んでくれるはずもありませんよね?
なお、赤ちゃんが母乳を飲んでくれなくなると赤ちゃんだけの問題ではなく、母乳がおっぱいに溜まることで乳腺炎などのママ自身のおっぱいトラブルを引き起こすことにもなりかねません。
そのため、赤ちゃんがおっぱいを飲まなくなってしまったら真っ先に食事内容や日頃の水分補給を見直してみてください。
母乳の質が低下
赤ちゃんが昼も夜も母乳を飲んでくれないような場合は「母乳の質の低下」が考えられます。上述したように食生活が乱れていることを筆頭に、普段の生活習慣が乱れてしまうことも母乳の質を低下させてしまう原因に。赤ちゃんはまだ言葉を話せない代わりに、乳首をくわえたまま引っ張ったり、首を振ったり、体を反らすなど不機嫌な態度をとってママにサインを送ってきます。そのサインは母乳の質が低下している可能性を示しているのです。
メンタル(気持ち)
ママの精神的な落ち込みや不安感・ストレスなども母乳の質を低下させ、味の変化に影響してきます。育児に対する様々な焦り・不安・うまく授乳できない、などのトラブルによってママは心身ともに疲れ果ててしまいます。そうしたストレスをうまく発散できず溜め込んでしまうママも少なくありません。自分自身のためにも、そして赤ちゃんのためにもママがリラックスして育児を楽しめるような環境が大切なのです。
なお、リラックス対策としては5分、10分で良いので少しでも時間が空いたら音楽を聞くのがおすすめ。短い時間でも音楽を聞くことはリラックス効果を高め、ストレス解消に繋がります。
おっぱいケア
赤ちゃんが生後3ヶ月を過ぎた頃になると、最初は頑張っていたおっぱいケアもついつい手を抜いてしまいがち。きちんと古い母乳を出し切らずにおっぱいに残ったままの状態で母乳を与えている可能性もありますので気を付けてください。おっぱいのケア、そして定期的なおっぱいマッサージは出来るだけ続けてみてください。
その他なんらかのおっぱいトラブル
乳腺炎やおっぱいの詰まりなどは母乳の出を悪くします。頑張って吸い付いてもおっぱいが出ないと分かると赤ちゃんは「このおっぱいは出ないんだ」と記憶してしまい母乳を飲もうとしなくなります。加えて、おっぱいトラブルは悪化することでママ自身の発熱など、体調トラブルも引き起こしますから普段からおっぱいトラブルケアに注意しておくことが大切です。
赤ちゃんに原因がある場合
生後3ヶ月頃の赤ちゃんは周りの色々なことに対して興味を持ち始めます。テレビの音・人の話し声・近所の騒音などなど・・・そうした刺激によっておっぱいを吸うことに集中出来なくなってしまうのです。
遊び飲み
周りの刺激に気が引かれてしまい集中しておっぱいを飲まなくなることを「遊び飲み」と言います。赤ちゃんが授乳に集中できるよう、前もってテレビやステレオを消す、別室に移動する、などの配慮が必要です。
哺乳瓶慣れ
哺乳瓶の乳首は強く吸い付かなくても楽に飲むことが出来ますから、それを赤ちゃんが覚えてしまうと母乳を飲まなくなることがあります。おっぱいを吸う時と同じくらいの力を必要とする乳首もありますので(ピジョンの母乳相談室)、そうしたものを使ってみるのも良いでしょう。
その子の個性にもよる
生活環境の変化や、授乳中に何か嫌な思いをしたような経験があっありしても母乳を飲まなくなることがあります。その子にしか分からない理由でおっぱいを飲まなくなることも十分に考えれますので、無理強いはせず、赤ちゃんのペースに合わせてあげることが大切です。授乳の際は優しく話しかけたり、体をさすって安心させてあげながら、ゆっくり対応してあげてください。
予防法・解消法は?
赤ちゃんが生後3ヶ月になる頃にはママも育児に慣れてきて色々と気を抜いてしまいがちになる、ということをまず理解しておいてください。その上で、いま一度仕切りなおしていきましょう。
普段から糖分・脂肪分を控えた和食中心の食事を心がけての栄養補給、定期的なママ自身の水分補給をはじめ、ご自身向けのストレスの解消方法もいくつか用意しておきましょう。また、おっぱいケア・おっぱいマッサージも定期的に行うように心がけて下さいね。
なお、質の良い母乳生成は母乳育児向けのハーブティーを利用するのがおすすめ。水分補給と同時に、母乳生成に必要な鉄分・カルシウムなどの栄養補給をサポートしてくれます。詳しくは「母乳育児におすすめのハーブティー13選。授乳中のママの悩み対策を」の記事でもまとめてますので、ご参考になさって下さいね。
赤ちゃんが原因の場合の解決法
「遊び飲み」をしてしまうような、赤ちゃんの興味が向いてしまうようなものはあらかじめ避けるようにしておきましょう。家族の理解も必要ですから、出来るだけ静かな環境作りに協力してもらってください。また、赤ちゃんは眠くなりかけたときや夜間におっぱいを良く飲んでくれる傾向にありますので、そうしたタイミングを活かしながら授乳してみてください。
まとめ
以上、生後3か月の新生児の赤ちゃんが母乳を飲まなくなる理由や対処法をお伝えいたしました。
これらを念頭に普段の生活を見直すことによって、母乳の変化や赤ちゃんが母乳を飲まなくなる様々な理由・可能性を考えることが出来るので対処しやすくなります。いま一度ママ自身の変化と赤ちゃんの変化には敏感でいるように心掛けてみてくださいね。
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