下腹部に違和感を感じたら妊娠の可能性がある?
女性特有の病気なの?
急なからだの変化に心配になるのは自然なこと、特に妊娠希望であればドキドキと不安が入り混じっていると思います。
本記事ではそんな女性に向け、
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- 腹部の違和感の正体
- 妊娠と病気の可能性を見極める方法
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についてお伝えいたします。
目次
下腹部の違和感の正体は?
妊娠の可能性・兆候
[surfing_su_note_ex note_color=”#fcebeb”]下記の特徴に当てはまる場合、妊娠の可能性が考えられます。
1.生理予定日前の違和感+妊娠検査薬
生理予定日の1週間くらい前から普段はなかった下腹部の違和感やだるさ・眠気・下痢といった妊娠初期に特有の症状があり、妊娠検査薬で陽性反応がでた。
2.生理予定日前後
生理が来る予定の2、3日前に下腹部の違和感があり、且つ普段は感じないだるさ・眠気などの症状(妊娠超初期症状)が一緒にでる。
3.性行為後の直観
パートナーとの行為が終わった後に妊娠したと直観的に感じる方も少なからずいます。
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- チェックポイント
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下腹部の違和感に加え、眠気・だるさといった妊娠超初期症状が同時に感じた場合妊娠の可能性が高いといえます。
卵巣トラブルの可能性
卵巣の大きさは本来ウズラの卵くらいの大きさほど。
ですが、卵巣の病気にかかり進行すると腫瘍がこぶしくらい大きくなり、周りの臓器や血管を圧迫して下腹部痛・便秘・頻尿などの症状がでます。また、脇腹のしこりやおなかがぽっこり膨らむ症状も卵巣トラブルの可能性があります。
卵巣トラブルは卵巣炎(※)のような急性の病気以外ではほとんど自覚症状が出ません。
(※) 卵管が細菌感染などにより炎症を起こす症状
そのため、病気がそのまま進行して腫瘍が大きくなってから気づくというケースがほとんど。
盲腸や腹膜炎だと思って病院で診てもらうと卵巣の病気だったというケースがあるほどです。
他にも卵巣トラブルには強い症状が出る急性の卵管炎や茎捻転(けいねんてん)があり、腹痛・嘔吐・40度以上の高熱を引き起こします。
なお、悪性の腫瘍が進行すると腹水がたまることで不正出血・膨満感・おりものの量が異常に増加する、などの症状がでます。
妊娠の可能性を探る方法
生理予定日
事前に避妊をしていない性行為があり、生理予定日に生理がこない場合は妊娠の可能性があります。
基礎体温
基礎体温が高くなる高温期は通常2週間で基礎体温が下がる低温気に戻ります。
ですが、2週間を経過しても基礎体温が下がらず生理が来ない場合は妊娠の可能性があります。
また、18日以上高温期が続くと妊娠の可能性がさらに高くなります。
妊娠超初期症状・妊娠初期症状
下腹部の違和感に加え妊娠特有の諸症状を同時に複数感じる場合、妊娠の可能性があります。
詳しくは「妊娠超初期症状のセルフチェック診断!妊娠してるかも?を明確にする」でお伝えしている諸症状の有無をご確認ください。
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妊娠検査薬
妊娠検査薬は生理予定日の1週間後に使用すると高い精度で判定できます。
ドラッグストアや通販でも手に入りますので、妊娠の有無を確認したい際は必ずご活用ください。
産婦人科
妊娠検査薬で陽性反応がでても実は妊娠していなかった、ということもあります。
確実視するためには産婦人科で妊娠確認をしてください。なお、正常妊娠を確認するためには妊娠5週目以降で診てもらいましょう。
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- 妊娠の可能性がある場合にすべきこと
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妊娠を希望している場合、お腹の赤ちゃんが無事の出産を迎えるために赤ちゃんの成長を助ける栄養素である葉酸を摂取してください。
出典:厚生労働省
お腹の赤ちゃんの中枢神経(脳・脊髄)が発達する妊娠初期(~15週目)までは、その成長を助けるため葉酸の摂取が妊婦さんには欠かせず、厚生労働省や母子手帳からも妊娠初期の妊婦さんには葉酸の摂取が推奨されています。
あとで後悔しないためにも、ママは妊娠初期である今から必要な葉酸量を摂取してください。
参考出典:厚生労働省、日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要、葉酸普及研究会
病気の可能性を確認する方法
卵管炎
受精卵を子宮まで運ぶ通路の役割を持つ卵管に炎症が起きた状態が卵管炎。
卵管の通りが悪くなることがあるため卵管不妊や子宮外妊娠になるリスクもあります。
主に細菌に感染することで発症しますが、最近では性感染症のひとつ「クラジミア感染」によって起きるケースが増えています。
炎症の状態が軽けいとおりものの量が増える程度で自覚症状はほとんど出ませんが、状態が悪化すると下腹部の痛みや性交渉時に痛みが生じることがあります。
そのため、該当する痛みを感じたらすぐに婦人科で診てもらいましょう。
卵巣炎
大腸菌・ブドウ球菌・連鎖球菌といった細菌に感染することで発症し、免疫力の低下・膣内を清潔に保てない・傷がつくことで膣内環境が悪化する、などの恐れがあります。
- 膣内が不衛生な状態が続く
- 刺激を与えすぎる性交
- 流産後の性交
- 分娩
などが主な発症原因。稀にトイレのビデの使いすぎが原因になることもあります。
通常時での自覚症状はほとんどありませんが、ひどい状態になると
- 高熱(40度以上)
- 下腹部を押したときに痛みを感じる
- 吐き気・嘔吐
を感じるため該当症状が見られたらすぐに婦人科で診てもらいましょう。
参考:産婦人科の救急(III 婦人科の救急):救急小冊子 – 広島県医師会
茎捻転
卵巣のう腫が起きた際、子宮とつながっている部分でねじれる症状が茎捻転(けいねんてん)。
5~6cm近くになるとねじれやすく、10cm近くまで大きくなってもねじれる可能性があります。
卵巣のう腫が茎捻転を起こすか予測することはほぼできませんので、定期的に婦人科で検診を受けてださい。
まとめ
下腹部の違和感は妊娠の兆候を示すサインであるとともに卵巣や卵管のトラブルの可能性もあります。
自覚症状が出るまでに時間がかかるため、少しでも下腹部の違和感など身体に異変を感じたら早めに婦人科で診てもらいましょう。