出典:太田胃散
出産後の授乳期のママは「胃痛」に悩まされることが多いもの。ですが、赤ちゃんへの影響を考え胃薬を飲んでいいのか?と迷うことも多くあります。
そんな授乳期に胃痛に悩むママに向けて、
- 授乳中の胃痛対策として太田胃散は大丈夫か?
- 太田胃散以外の胃痛対策は?
についてお伝えします。
目次
太田胃散は授乳中の薬として飲める?
産後の服用は大丈夫?
株式会社太田胃散から発売されている全ての胃腸薬に母乳へ移行する成分は配合しておりませんので、どの胃腸薬も服用頂けます。
太田胃散<内服液>S、太田胃散NEXTには母乳へ移行する成分は配合しておりませんので、授乳中でも服用頂けます。
太田胃散整腸薬、太田胃散整腸薬 デ・ルモア錠には母乳へ移行する成分は配合しておりませんので、授乳中でも服用頂けます。
太田胃散の公式サイトでも紹介されているように太田胃散は授乳期に服用することができます。
そのため、産後の胃痛で悩まされる際は我慢することなく胃痛緩和のために活用してください。
分包と錠剤で違いはある?
上述した太田胃散の内容からわかるように、分包と錠剤での違いはありません。(内服液も同様。)それぞれ授乳中に服用することができます。
成分(商品別)
太田胃散・太田胃散<分包>
ケイヒ・ウイキョウ・ニクズク・チョウジ・チンピ・ゲンチアナ・ニガキ末(弱った胃の働きを良好にし、胃液の分泌を調整する)、炭酸水素ナトリウム・沈降炭酸カルシウム・炭酸マグネシウム・合成ケイ酸アルミニウム(胃の中の酸度を調整)、消化を助ける複合消化酵素(ビオヂアスターゼ)
太田胃散A<錠剤>
リパーゼAP6(脂肪を消化する酵素)・プロザイム6(たん白質を消化する酵素)・ビオヂアスターゼ1000(でんぷんやたん白質を消化する酵素)・ウルソデオキシコール酸(胆汁の分泌を促し、脂肪の消化を助ける)、炭酸水素ナトリウム・合成ヒドロタルサイト・沈降炭酸カルシウム(胃の中の酸度を調整)、ケイヒ油・レモン油・ウイキョウ油(胃の働きを良好にする)
参考出典:太田胃散A<錠剤>
太田胃散チュアブルNEO
水酸化マグネシウム・炭酸マグネシウム・沈降炭酸カルシウム(胃の中の酸度を調整)、ジメチルポリシロキサン(胃の中に溜まったガスを取り除いて膨満感を改善)
参考出典:太田胃散チュアブルNEO
太田胃散<内服液>
コウボク流エキス・ソウジュツ流エキス・ゲンチアナ流エキス・ケイヒ流エキス・ウイキョウ流エキス・チョウジエキス・チンピエキス・ショウキョウ流エキス・モッコウエキス(胃の働きを良好にする)、カンゾウ抽出物(弱った胃腸の回復を助ける)、カルニチン塩化物(胃腸の動きを活性化)
参考出典:太田胃散<内服液>
授乳中に太田胃散を飲むタイミング
太田胃散の容量用法に食前・食後と服用の記載がありますので、商品に合わせて飲むタイミングを調整してください。
[商品別一覧]
商品名 | 服用のタイミング |
太田胃散・太田胃散<分包> | 食後又は食間 |
太田胃散A<錠剤> | 食後又は食間(就寝前を含む)に服用。ただし、食欲不振の場合は食前に服用。 |
太田胃散チュアブルNEO | 指定無し(ただし服用間隔は4時間以上) |
太田胃散・太田胃散<内服液> | 食後又は就寝前 |
太田胃散整腸薬 | 食後 |
(※)「食前」:食事の前およそ30分前以内、「食後」:食事の後およそ約30分以内、「就寝前」:寝るおよそ30分から1時間くらい前、「食間」:食後2~3時間のこと
参考出典:太田胃散、太田胃散<分包>、太田胃散A<錠剤>、太田胃散チュアブルNEO、太田胃散<内服液>
より授乳への影響を減らす方法
授乳中に薬を服用すると服用後30分~1時間ほどがが血中濃度のピークとなります。
その後、2時間後に半分、4時間後に4分の1、と減少し、それに応じて母乳中の濃度も低下してきます。
つまり、授乳直後に服用することで次の授乳までの間隔が伸びるため母乳中の濃度が低下し、より影響の少ない状態にすることができます。
そのため、授乳時の薬の服用において赤ちゃんへの影響をより減らしたい方は授乳直後に服用してください。
参考出典:母乳と薬は?|湘南藤沢徳洲会病院
授乳中は胃の不調が多い
妊娠中に胃痛になったときに産科の先生に聞いたら、太田胃散なら飲んでもいいと言われて飲んでました。
妊娠中に飲んでも平気な薬なら、授乳中でも平気でしょうか。
引用:ママスタ☆BBS
授乳中なんですが
太田漢方胃腸薬って
服用しても大丈夫ですかね?引用:Yahoo!知恵袋
授乳中は慣れない子育て・睡眠不足による生活習慣の乱れ・ストレス、などから胃に不調を感じるママが多くいます。
胃の不調は冷え・肌荒れ・体調不良などに影響します。子育てを続けていくことはもちろん、ママ自身の健康維持のためにも体調管理の一環として胃の調子を整えてあげてください。
太田胃散を飲まないで症状を緩和する方法は?
他の胃薬
富士胃腸薬、薬草健胃薬U、丸剤熊膽圓Sは授乳中の方でも服用いただけます。
引用:株式会社富士薬
「富士胃腸薬(富士胃腸薬、薬草健胃薬U、丸剤熊膽圓S)」は公式サイトにもあるように、授乳中の服用が可能です。
太田胃散が苦手な場合、富士胃腸薬を活用すると良いでしょう。
温かい飲み物
冷たい飲み物は胃を刺激するだけでなく胃を冷やして体の代謝を悪化させるため、血行が悪くなり、母乳生成に悪影響。そのため、授乳期の飲み物は温かい飲み物を飲むようにしてください。
例えば、胃腸の調子が悪い時であれば温めた牛乳、母乳の出まで考えるなら「母乳育児におすすめのハーブティー13選。授乳中のママの悩み対策を」でお伝えしているように、母乳育児向けのハーブティーもおすすめ。
参考出典:胃腸の調子が悪い時の食事 | 食事療法のすすめ方 | 東京都病院経営本部
楽な授乳姿勢
授乳中は前かがみになりやすく、その姿勢が胃を圧迫して胃痛を引き起こす要因になります。
そのため、授乳時は際は枕・クッションなどを使用し、できるだけ楽な姿勢で授乳でいるよう工夫しましょう。
なお、楽な授乳姿勢について詳しくは「赤ちゃんの正しい授乳姿勢や抱き方まとめ。楽な姿勢が必要な理由とは?」をぜひご参考ください。
胃に優しい食べ物
胃痛は食生活を改善することで予防につながります。そのため、授乳中は胃にやさしい消化に良い食べ物を摂取してください。
なお、日本人にとって消化に良い食べ物はパンや肉類より米や麺類(特にうどんなど)の方がおすすめです。
腹式呼吸
腹式呼吸によってストレス解消することで、ストレスが引き金となる胃痛緩和を助けることができます。
参考出典:胃痛の原因・ストレスを解消!Break Time 【ストパン】 | 大正製薬
授乳期の胃痛は我慢しないで/まとめ
授乳中は太田胃散の服用ができます。
無理に我慢すると育児にも影響しますので、胃痛が気になるときは無理に我慢することなく服用して症状の緩和に努めてくださいね。
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