つわりで胃がムカムカする。個人差はありますが早い人で妊娠4週目くらいからつわりの影響で胃がムカムカして、妊娠前の変化に苦労する妊婦さんは多くいます。そんなつわりによる胃のムカムカ・胸やけによい対処法や食べ物についてお伝えします。
目次
胃のムカムカ・胸やけはつわりが原因?
つわりは妊娠初期の生理的な現象。厳密な原因はまだはっきりとしていないのですが、つわり中に胃がムカムカする時期が重なることからこの時期の胃のムカムカや胸やけなどはつわりの一種が原因と考えられています。
具体的には以下が胃のムカつきの原因と考えられています。
消化器官が弱まる
妊娠すると分泌量が増える黄体ホルモン(プロゲステロン)が消化器官に影響を与え、胃腸の働きが弱まることが原因になる、もしくは胃腸の働きが弱くなるため便秘を繰り返すようになり、胃のムカつきに影響すると考えられています。
子宮の圧迫と胃酸の影響
徐々に大きくなる子宮が胃を圧迫し、胃酸が逆流するために胃もたれや胃のムカつきが起こるという考えもあります。また、逆流した胃酸が食道に炎症を起こす「逆流性食道炎」になると胸焼けや胸部の不快感に影響します。
自律神経の乱れ
交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、胃液が減少or胃液過剰分泌の状態になる事が影響すると考えられています。
ムカつきの感じ方は個人差がある
ずっと胃がムカムカするんですが。。。
はじめまして。
36歳で始めて妊娠したなつるです。
先週病院で妊娠がわかりましたw
今5週目になったところです。
つわりによる影響は個人差があるために胃のムカつきを感じる方がいる一方、全く感じない、感じてもすぐに終わる・割とあっさりしている、などの方もいます。
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つわりによる胃のムカムカ・胸焼けを解消する対処法
胃酸が逆流しない姿勢
胃を圧迫するような姿勢でいると胃酸の逆流が起こりやすくなります。普段から猫背だと他人に指摘される人は背筋を伸ばすよう心がけてください。
また、膨らんできたお腹が気になってきて体を締め付ける服を選ぶ方もいますが、締め付けは胃を圧迫するので避けましょう。
さっぱりしたものを食べる
妊娠すると少し食べただけでも胃もたれや胸やけに悩まされ、特に胸やけは妊娠中の女性の約85%が経験します。さっぱりしたもの・柔らかいものを無理せずに食べるようにしましょう。
食生活への気配りで問題解消
1回の食事量を減らして食べる回数を増やし、胃腸への負担を軽減したり、脂っこいもの・刺激の強いものを控えるなど、食生活を見直してみましょう。
特に空腹時につわり症状が重くなる方は空腹な時間を短くするためにこまめに分けて食べてください。
また、食後は胃酸の分泌が増えるのですぐに横にならず状態を起こした方が楽になります。どうしても横になりたい方はクッションや抱き枕などで状態を少しでも起こすように意識してください。
薬は医師に相談してから
食欲不振や胃もたれなどで妊娠前から服用していた薬のある方は妊娠後もそのまま服用したくなるかもしれません。ですが、妊娠前と妊娠後の体は大きく異なります。
特につわりが出やすい妊娠初期はお腹の赤ちゃんの重要な機関が形成される時期のため、薬の服用は悪影響を与えてしまうリスクもあります。どうしてもの場合は市販薬は避け、かかりつけの医師に相談してください。
血流を良くする
胃が弱っているときは胃の働きを助けるために血流を良くすることを心がけてください。マッサージや入浴などがおすすめ。入浴時はぬるめのお湯にのんびり浸かることで副交感神経の働きにより胃がすっきりしやすいです。なお、入浴の際は食後一時間以内は避けるようにしてください。
ビタミンB6でつわりの緩和を
ビタミンB6は米国産科婦人科学会(ACOG)が11年ぶりに更新した悪阻(つわり)治療に関するガイドラインでも【持続的な重い吐き気や嘔吐の第一治療として、ビタミンB6と抗ヒスタミン薬ドキシラミン(国内未承認)の併用を推奨】と推奨するほどのつわり対策の栄養素。
参考出典:Women Don’t Have to Suffer Through Severe Morning Sickness, Experts Say|HealthDay
つわり軽減に有効とされ、胃のムカつきをはじめとした各種のつわりの症状緩和の助けとなります。
▶ 葉酸サプリでビタミンB6を補給
ビタミンB6 を高水準で配合してるのが妊婦さんに欠かせない葉酸サプリ。中でもベルタ葉酸サプリは「3.23mg」も配合しています。(これがどれくらいの量か?というとブロッコリー100gあたり約0.2mgほどなので、およそ16倍の量です!)
栄養成分表示(4粒当たり)
エネルギー3.99Kcal、たんぱく質0.13g、脂質0.06g、炭水化物0.74g、食塩相当量0.015g、ビタミンB6 3.23mg、ビタミンC 31.4mg、葉酸400μg、カルシウム232mg
▶ 妊娠初期(~15週目)までは葉酸が欠かせない
赤ちゃんの中枢神経(脳・脊髄)が発達する妊娠初期(~15週目)までの時期が葉酸摂取の最重要期間。
赤ちゃんの神経管閉鎖障害(先天性の障害)発症のリスクを抑え、健やかな成長を助けためにも葉酸サプリは普段の食事からの葉酸摂取とは別に葉酸サプリでの摂取(400μg/日)が厚生労働省からも推奨されています。
ママのつわり対策だけでなく、お腹の赤ちゃんの成長を助ける意味でもつわりの影響を受ける妊娠初期である今から必要な葉酸量の摂取を心がけてくださいね。なお、葉酸サプリについて詳しくは下記をご参考ください。
▶ 妊娠初期に摂りたい葉酸サプリおすすめランキング|先輩ママも愛用!
つわりによる胃のムカムカを軽減する食べ物
お茶漬け・うどん
妊娠中に食べたくなる人が多いのがお茶漬けやうどん。もし白ご飯を口にできないなら、茹でたうどんに梅茶漬けの粉をかけるとさっぱりした味わいのお茶漬けうどんになります。エネルギー補給のためにも炭水化物は大切なので無理しない範囲で食べましょう。
アイスクリーム・シャーベット・ゼリー
つわりによる胃のムカつきがひどい時は冷たいものがおすすめ。アイスクリーム・シャーベット・ゼリーなどは口当たりも良く食べやすいです。ただし、糖分や脂肪分の多い製品もあるため食べ過ぎには気を付けてください。食べ方についての注意点は「つわり中のアイスはおすすめ?妊娠初期における胎児への影響は?」をご参考になさってください。
ぶどう
「畑のミルク」との別名のあるぶどうは妊婦さんにおすすめの食べ物。ぶどうに豊富に含まれているブドウ糖は胎児の成長にも使用されます。
アボカド
ぶどうと同様、アボカドも胎児の成長にとって必要不可欠な栄養素(葉酸)を豊富に含んだ食品です。健康な赤ん坊を産むためにも定期的にアボカドを食べましょう。詳しくは「アボカドを妊娠中に食べよう!おすすめの理由と参考レシピを大特集!」もご参考になさってください。
梅干しや梅ジュース
妊娠中にはすっぱいものを食べたくなる女性が多くいます。中でも、梅干しにはクエン酸などの胃もたれを改善する作用があるので、梅干しや梅ジュースがおすすめ。
ジンジャーティー
体を温め、弱った胃腸を癒す効果のあるジンジャーティーは、つわり解消に結びつくと期待されています。飲みにくいと感じる場合には、お好みではちみつを入れてみると良いでしょう。
炭酸水
爽快な飲み心地の炭酸水ならつわりの状態でも飲みやすく、この時期の飲み物として愛飲する方も多いです。なお、アメリカではつわり対策の定番といわれるほどつわり解消に役立ちます。
この時期の飲み物について詳しくは「つわりに効く飲み物は何がおすすめ?妊娠中に飲みやすいドリンク特集」をご参考になさってください。
ガム
食後に清涼感のあるガムを噛むと胃のムカつきが少し楽になります。普段持ち歩いておくと便利ですよ。
胃腸のことを考えた食生活を意識しよう
胃腸への負担を考えた食生活を心がけることでこの時期の生活が楽になります。、ムカつきによる体調不良やストレスはお腹の赤ちゃんにも影響するので、無理することを避け、極力リラックスして過ごしてくださいね。