妊娠を希望している方が妊娠初期段階で「胎嚢が小さい」といわれると何故大きくならないのか?無事にお腹で成長しているのか?流産や障害などに影響しないのか?など不安になることも多いかと思います。そこで、妊娠5~6週の妊娠初期の妊婦さんに向け、

  • 胎嚢が小さい原因・対策
  • 胎嚢の平均的な大きさ

についてお伝えします。

胎嚢とは?何週目から見えはじめる?

胎嚢とは

胎嚢は赤ちゃんの元となる「胎芽」という細胞を包んでいる袋(楕円形)のことを指し、大きさには個人差があります。

胎嚢に加え、胎芽・心拍も確認できると正式に『妊娠した』と判断されます。

個人差によって胎嚢が見えない場合もある。

平均的には妊娠4週目~5週頃にかけて胎嚢が確認できる方が多いですが、胎嚢の確認には個人差があるため遅い人だと妊娠7週を過ぎてようやく胎嚢が確認できたという人もいます。

先輩ママ体験談

計算上6週目で胎嚢が見えませんでしたが、一週間後の7週目でなんとか確認できました!

出典:計算上6週目で胎嚢が見えませんでしたが、一週間後の7週目でなんとか確認| Yahoo!知恵袋

そのため、平均的な時期に胎嚢がはっきり確認できないと焦ってしまう人もいます。

胎嚢の平均サイズ

胎嚢の平均サイズ

[平均的な胎嚢の大きさ]

  • 妊娠6週:平均約14.7mm(最小約9.4mm~最大約21.0mm)
  • 妊娠7週:平均約21.3mm(約14.9~28.8mm)
  • 妊娠8週:平均約28.3mm(約20.8mm~36.9mm)
  • 妊娠9週:平均約35.3mm(約26.9mm~44.9mm)
  • 妊娠10週:平均約42.0mm(約32.8~52.4mm)

胎嚢は1日に約1mm成長するといわれていますが、個人差もあるので仮に計算通りに大きくならなかったりしても心拍確認ができていれば心配することはありません。

妊娠5、6週の胎嚢の大きさ

胎嚢の大きさ

妊娠5週目の胎嚢の大きさは平均すると約7~8mm程度。妊娠6週目の胎嚢の大きさは平均すると約10~20mm程度。

ですが、これらはあくまで目安の大きさです。自分の赤ちゃんの胎嚢がこれより小さくても翌週の検査で成長の様子を見ていきましょう。

胎嚢は1日1mmほど成長

胎嚢は1日に約0.5~1mmずつ成長していきます。ほんのわずかのように見えても、まだ小さな存在の赤ちゃんにとって1mmはとても大きな成長です。こうして毎日少しずつ大きくなっていきます。

胎嚢が小さいと流産や障害の可能性は?

『胎嚢が明らかに小さすぎる』『胎嚢が不明瞭』といった場合、胎嚢の中で赤ちゃんが育っていない可能性があるために流産や障害の恐れが無いとは言い切れませんが、胎嚢の大きさ・成長具合には個人差があるため平均サイズよりも小さいからといってすぐに流産とはなりません。

先輩ママ体験談

今現在中学生の2児の母親ですが、この子たちも10Wまで、確認出来ずにいました。(2人とも切迫流産で注射に通いました・・。モチロン、今はとても元気ですよ。)

出典:胎嚢が確認できません…もう7Wです。 | すべての広場 (37292) | ジネコ

心配もあるかと思いますが、医師から正式に伝えられない限り現時点では判断が難しいため、焦らず翌週の状態を待ちましょう。

胎嚢が小さい原因

胎嚢 小さい 原因

妊娠週数のズレ

もともと生理不順な体質・体調の変化、などが影響して排卵や生理予定日にはズレが生じることがあるため、実は妊娠週数がズレて正確ではない可能性があります。

超音波の影響

胎嚢を確認する際に使用する超音波が体内の水分の影響で上手く見えない場合、胎嚢の大きさの誤差が生じることもあります。

診る先生によって判断が異なる

妊娠周期のずれや超音波確認の精度の影響から、測定する医師によって胎嚢の大きさに誤差が生じることがあります。

胎嚢が小さくとも無事出産した人はいる

検診時に胎嚢が小さくても「次の検診時に急に大きくなっていた」という人は少なくありません。また、胎嚢が小さいといわれても無事出産を迎えている先輩ママはたくさんいます。

先輩ママ体験談

22年前の長男も、15年前の次男妊娠時にも、妊娠初期から小さいと言われましたが通常より一週間遅れて、心拍確認でき、出産時は予定日より、一週間~10日過ぎて生まれました。
普通の大きさでした。

出典:妊娠6週目胎嚢が小さい。こんばんは不安なので、教えて下さい。| Yahoo!知恵袋

胎嚢の成長には個人差がありますから、焦らず赤ちゃんの成長・生命力を信じて見守ってあげましょう。

胎嚢が小さいときの対策

絶対にあきらめない

お伝えしてきたように胎嚢の成長には個人差や計測のズレ・確認の仕方などが影響します。また、ママの気持ちが弱まることが一番良くありません。

胎嚢が小さいといわれても赤ちゃんが成長する可能性は十分にありますので、諦めることなく強い気持ちをもって翌週に改めて確認をしましょう。

胎嚢の小さい・大きいを気にしすぎない

胎嚢の平均的な大きさはあくまでも「目安」にすぎません。

あまり胎嚢の大きさを気にしすぎず、赤ちゃんの成長を見守り、その生命力を信じてあげてください。

また、胎嚢が小さいといわれても無事に出産しているママはたくさんいます。ママは栄養面やストレスに気をつけながら過ごしてください。

参考出典:流産・切迫流産:病気を知ろう|日本産科婦人科学会

赤ちゃんには良い血液しか送らないようにして丈夫な胎盤をつくる

[改善例]

  • できるだけ無理はしない
  • リラックスして体を休める
  • 食生活を見直すなど
  • 喫煙や過度なアルコールは控える

赤ちゃんの成長を助ける努力として質の良い血液を赤ちゃんに送り届けるよう、食生活を見直したり生活リズムを整えるなど少しでも改善させましょう。

胎嚢を確認できる時期(妊娠初期)は「最初の育児」もはじめよう

葉酸サプリですが、私は妊娠前から飲んでいて、今は妊娠5ヶ月ですがずっと飲んでいます。
病院の栄養士さんも葉酸サプリをすすめていました。

出典: 妊娠・出産・育児 : 発言小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

お腹の赤ちゃんが健やかに成長し、無事に生まれてきてくれるためにも、胎嚢が確認できる時期になったら最初の育児としてママになるための体づくりを始めましょう。

そこで妊婦さんがママになるための体づくりで摂取しておきたいのが葉酸です。

  • 妊娠初期(~15週目)までは葉酸が欠かせない
葉酸 神経管閉鎖障害

お腹の赤ちゃんの中枢神経(脳・脊髄)が発達する妊娠初期(~15週目)までは、その成長を助けるためにも葉酸摂取が欠かせない最重要時期。

また、妊娠初期時に葉酸が不足すると無脳症や二分脊椎など、神経管閉鎖障害(先天性異常)のリスクが高くなることが分かっており、厚生労働省からも妊娠初期の妊婦さんには葉酸の摂取が推奨されています。

厚生労働省

出典:厚生労働省

あとで後悔しないためにも、ママは妊娠初期である今から必要な葉酸量を摂取してお腹の赤ちゃんの成長を助けてあげてください。

参考出典:厚生労働省「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」
参考出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要」
参考出典:葉酸普及研究会

  • 妊娠初期までの葉酸摂取が心配なら

葉酸は緑黄色野菜などの食材にも含まれていますが、妊娠時に必要な1日の葉酸量は普段の食事だけで補うことが難しいため、厚生労働省でも妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月までは普段の食事から摂取できる葉酸に加え、付加的に1日400μgの葉酸を食事以外の栄養補助食品(葉酸サプリ)で摂取することを推奨しています。

なお、厚生労働省が推奨する葉酸量を摂取できる栄養補助食品(葉酸サプリ)について詳しくは「妊娠初期に摂りたい葉酸サプリおすすめランキング|先輩ママも愛用!」でお伝えしております音で、ぜひご参考になさってください。

  • 参考:おすすめ葉酸サプリ

\ 妊娠初期に必要な葉酸を摂取できる!ベルタ葉酸サプリ /

ベルタ葉酸サプリ

→ 妊娠初期までに必要な葉酸量を得られる【ベルタ葉酸サプリ】

  • 日本の先天性異常のリスクはアメリカの8倍!

例えば、アメリカやイギリスでは葉酸摂取によって、胎児神経管閉鎖障害の発生は、この10年間で約10分の1に減少した。一方、日本では、葉酸摂取の重要性の啓発に対する効果が未だ見受けられず、この10年間で胎児神経管閉鎖障害の発生率は漸増し、アメリカの8倍、イギリスの6倍となっているのが現状である

出典:葉酸摂取による胎児異常発生予防|日本産婦人科医会

日本産婦人科医会によると日本では葉酸の重要性への理解が進んでおらず、その影響でアメリカの8倍、イギリスの6倍も先天性異常が発生している現状となっており、葉酸への理解が少ない現状が大きく心配されています。

そのため、特に妊娠初期までの期間は葉酸の摂取不足にならないよう、妊娠初期時に必要な葉酸量をサプリを活用しながら補ってくださいね。

赤ちゃんの頑張りを助ける生活を

胎嚢が小さいといわれたら誰だって不安になってしまうもの。

ですが、小さいといわれた=流産や障害などの心配に即繋がるわけではありません。

翌週の検査であらためて確認すれば状況が変わることは往々にしてあります。まずは赤ちゃんの成長を見守り、その生命力を信じてあげてください。

無事の出産を希望するママへ

また、この時期の体づくりにやお腹の赤ちゃんについて詳しくは「お腹の赤ちゃんの成長具合と話しかける際に大切なポイント」こちらもご参考になさって下さい。