妊娠中に起こりやすい「つわり」を改善するために、炭酸飲料を摂っている妊婦は少なくありません。炭酸水は水と炭酸ガスのみで構成されているので、人体には問題がありません。ただ、カフェインや糖分が含まれている炭酸の飲み物については注意点もあります。妊娠中の炭酸飲料の飲み方と効果について詳しく見ていきましょう。

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つわりで飲み物を摂取するのも辛くなる理由

つわりが起こると、なぜ飲み物を摂取するのが辛くなるのか原因を見ていきましょう。

つわりで吐き気があるから

つわりがひどいと水やお茶を飲むのも辛く感じる時があります。しかし、そのままの状態にしておくと脱水症状を招いたり、皮膚の乾燥を招いてしまったりするものです。吐き気をもよおさずに、うまく水分補給を行える方法を見つけていくことが肝心だといえます。

飲み物の味や臭いで気持ち悪くなるから

つわりが起こっている時に飲み物さえも摂りづらいのは、香料や味が原因となっているといえるでしょう。飲み物の種類にもよりますが、カフェインや香料を含んだ飲み物は妊娠時には刺激物として体が反応してしまうのです。

妊婦さんに嬉しい!炭酸水の効果やメリット

炭酸水はつわりの改善に効果を発揮します。さらに、他にもメリットがあるので、うまく取り入れてみましょう。

つわりの症状を改善

妊婦さんにとっておすすめの飲み物は「炭酸水」です。炭酸水にはつわりを改善する効果があり、多くの妊婦に取り入れられています。炭酸によって胃液が分解され、辛いつわりの症状を改善させる効果があるのです。

食欲増進作用がある

炭酸水を飲むことで胃もたれの解消にもつながっていきます。妊娠中は胃腸の働きが鈍くなってしまうのですが、炭酸の効果によって胃液が分解され、食欲を取り戻す効果を得られるようになるのです。

便秘解消効果がある

炭酸水は腸に刺激を与えるため、排便を促していく作用もあります。それによって便秘も改善され、結果的につわりの症状の改善にもつながっていきます。炭酸を摂取する時には無糖の炭酸水を基本に考えてみてください。

炭酸の落とし穴!注意しなければならないポイントは

つわり対策に効果的な炭酸飲料ですが、注意をしなければならないポイントもあります。糖分やカフェインについても正しく認識しておきましょう。

糖分の摂り過ぎに注意

炭酸飲料といっても、さまざまな種類があります。コーラやサイダーなどの飲み物は炭酸を摂取することはできても、糖分の多さが気になるものです。妊娠中は血糖値が上がりやすい特徴があるため、妊娠糖尿病になってしまう恐れもあります。できるだけ無糖の炭酸水を選ぶようにしましょう。

カフェインに注意

妊娠をすると嗅覚が鋭くなったり、味に敏感になったりすることがあります。そのため、妊娠前には普通に飲めていたお茶やコーヒーも、吐き気をもよおして受けつけなくなってしまうことがあるのです。また、カフェインには鉄分やミネラルの吸収を阻害してしまう作用があります。妊娠中は貧血を起こしやすいため、できるだけカフェインの摂取は控えた方がいいでしょう。ミネラル不足によって、顔や足がむくんでしまうこともあるので注意が必要です。

飲み過ぎに注意

ただ、カフェインの入った飲み物を絶対に飲んではいけないということではありません。1日にコップ2~3杯程度であれば体に与える影響も少ないため、適量であれば問題はないのです。鉄分などの吸収を抑えてしまう働きがあるので、食前や食後には控えるようにしてみましょう。

飲み過ぎないためにできることは?

炭酸飲料は体を冷やしてしまうため、飲み過ぎには注意が必要です。過剰な摂取を控えるために何をするべきかを見ていきましょう。

主飲料にしないこと

炭酸飲料を飲み過ぎないためには、メインの飲み物としないことが大切です。普段は水やお湯、氷などで水分補給をして、つわりが辛い時には無糖の炭酸水を飲んでみるようにしましょう。そして、糖分やカフェインの入った飲み物を摂りたい時には1日2~3杯に控えるのがポイントです。

買いだめしないこと

価格が安いからといって炭酸飲料の買いだめをしてしまうと、つい口をつけてしまうこともあるでしょう。必要に応じて購入するくらいの気持ちでいるほうが、過剰な摂取を抑えることができます。

ペットボトルで飲んだ量を確認すること

炭酸飲料を口にする時には、そのままペットボトルに口をつけてしまうのではなく、コップに入れて飲むようにしてみてください。できれば残ったところに、マジックなどで目盛りを書いておくといいでしょう。普段から飲み過ぎを防ぐ試みをしてみましょう。

適切な量であればつわり対策に役立つ!

1日にコップ2~3杯程度であれば、炭酸飲料はつわりの改善に役立ちます。できるだけカフェインや糖分の少ないものや無糖の炭酸水を選ぶことで、妊娠中の辛い時期を乗り切ってみてください。つわりを無理に我慢するのではなく、具体的に改善策を見つけていくほうが体にとっても良いことだといえるでしょう。