生理が来たのに妊娠症状!?

そんなことあるの?

何かの間違いなのか?本当に妊娠なのか?デリケートな時期は判断が難しいもの。そこで本記事では、

  • 生理が来たのに妊娠はするのか?
  • 妊娠初期・超初期の出血と生理による出血の違い・チェック方法

についてお伝えします。

生理が来たのに妊娠症状が出る可能性はある?

妊娠

本当に妊娠しているなら生理ではない|生理の仕組み

生理が来たのに妊娠症状が出ることはありません。

女性の体は一定の周期で排卵が起こると子宮内膜は受精卵を迎える準備のために厚くなります。

しかし、受精卵が子宮内膜に着床しなかったり受精そのものがなかったりして妊娠が成立しなければ厚くなった子宮内膜は血液として子宮の外へと排出されます。

この現象が生理(月経)であり、子宮内膜が剥がれ子宮外へと排出されている以上、妊娠することはありません。

妊娠の可能性を考える

直近で性行為を行っていた場合、『生理だと思っていた出血が実は生理ではなく、妊娠に関係する出血だった』となるため妊娠の確率がゼロとは言い切れません。

なお、妊娠の可能性についてより詳しく確認するなら「妊娠の可能性がある5種の症状と妊娠発覚後に心掛けたい17のコト」で妊娠の可能性がある症状の特徴や妊娠の可能性をチェックする診断・計算ツールなどを紹介してますので、あわせてご参考になさってください。

  • 妊娠を希望するアナタへ

妊娠を希望している方であれば、万が一を考え妊婦としての体づくり・生活習慣への切り替えが必要になります。詳しくは記事後半の「妊娠希望者は妊娠発覚から葉酸を摂取」もぜひご覧ください。

生理後に妊娠症状があらわれる原因

生理後に妊娠症状が出る可能性はある(珍しいことではない)

生理が来ているのであれば子宮内膜が剥がれ落ちているため妊娠することはありません。

そのため、生理が来たのに妊娠症状を感じるのであれば勘違い(実は生理ではなかった)となります。

不正出血と勘違い

「生理が来たのに妊娠していた」という場合、生理以外で子宮から出血が起こる不正出血の可能性があります。

生理のような出血だったのに妊娠していた!そんな可能性はあるの?」でもお伝えしてるように、生理による出血と妊娠超初期に起こる出血は似ているため勘違いしてしまうことは決して珍しいことではありません。

生理がきたのに妊娠症状があった事例

生理が来たのに妊娠する可能性はあるのでしょうか
11月下旬に生理が来ました。いつも7日で終わるところ、今回は5日で終わりました。
月経痛はいつもと変わりなくありました。

引用:Yahoo!知恵袋

生理が来たのに着床出血がある事はありますか?
4月6日に性交渉をし、4月19日から5日間生理がありました。量もいつも通りだったので妊娠ではないかなと安心したのですが、今日下着に薄いピンク

のシミができていました

一度生理が来ているのに妊娠していたというのはありえることなのでしょうか…

引用:Yahoo!知恵袋

ホルモンが生理予日一週間後に活発化

妊娠初期に増加する女性ホルモン(プロゲステロン・エストロゲン)は妊娠していないときも「生理前に分泌量が増え、生理後に減少する」というサイクルを繰り返します。

特に生理予定日1週間後あたりから分泌量の増加が活発になるため、娠していなくとも生理が来てから妊妊娠初期のような症状があらわれることがあります。

体質・個人差

生理周期が安定していると、受精卵の着床が生理予定日の約1週間前というサイクルになります。

着床後、分泌量の増加が活発になり妊娠超初期症状があらわれ出しますが、体質によって着床直後という早い段階から妊娠超初期症状があらわれる方もいます。

生理後の妊娠症状の見分け方|9つのチェック項目

1.基礎体温

一般的に生理が来ると基礎体温はガクンと下がり低温期に入りますが、妊娠している場合は高温期が継続します。

妊娠超初期の基礎体温がガタガタでも妊娠出来た?安定させる方法は?」でもお伝えしていますが、毎日の日課として基礎体温を記録しておくことで体温変化から妊娠の有無を確認することができます。

2.妊娠検査薬

生理開始予定日の1週間後から測定可能な市販の妊娠検査薬は非常に精度が高いため、高確率で妊娠の有無を正しく判定することができます。陽性反応が見られたら妊娠してますので、すぐに産婦人科を受診してください。

中には生理開始予定当日に測定することができる早期妊娠検査薬もありますが、早く確認するがゆえに正確性にかけることもあります。そのため、通常の妊娠検査薬で判断してください。

3.出血の色・量・日数の変化

生理のような出血が見られた場合、それが本当に生理なのか?普段の生理と比べて異なる点はないか?を確認しましょう。

違いがあれば妊娠の可能性・違いが無ければ生理、とお考えください。

(例)

  • いつもの生理よりも出血の量が少ない
  • 生理期間が普段よりも短かい

など。

なお、生理による出血と妊娠に関係する出血は見分けがつきにくく判断が難しいものです。

特に以下症状は生理による出血と間違いやすいため、以下を参考に違いをご確認ください。

着床出血

生理にまつわる症状のひとつ「着床出血」。受精卵が子宮内膜に着床したときに起こる出血のことで生理開始予定日の1週間前~数日前に起こりやすい症状。着床出血はいつ頃から来る?どんな症状や匂い?生理との違いは?」でもお伝えしていますが、生理と比べると量が少なく2~3日程度で落ち着きますので期間がどれくらい続いたか?をご確認ください。

※なお、着床出血は誰にでも起こるものではなく全妊婦さんのおよそ2%ほど。また、量が少ないためおりものと混じってしまい本人が気付かないというケースもあります。そのため、着床出血がなかったとしても異常なことではありませんのでご安心下さい。

子宮膣部びらん

ホルモンの影響で子宮膣部が膨らみただれているような状態になる子宮膣部びらん。ちょっとした刺激でも出血することがありますが、出血量自体はさほど多くはありません。出血の頻度が割とある・生理とは全く関係なく出血する・おりものが黄色い場合や量が多い・出血はいつまでも続くものではない、などの特徴を持っています。普段の生理と比べて出血の期間がどれくらい続いたか?で違いをご確認ください。

胞状奇胎

胞状奇胎は500人に1人の確率で起こるといわれる異常妊娠である胞状奇胎。妊娠を継続することはできず、放置することでガン化してしまうこともあるので早期に医療機関で処置する必要があります。40歳以上の高齢妊娠や過去に胞状奇胎を患ったことのある方に起こりやすく、不正出血を伴うことがあります。年齢が40歳以上であれば万が一があるので医師に相談してください。

子宮外妊娠

受精卵が子宮内膜以外のどこかに(主に卵管など)に着床して妊娠が成立してしまった状態である子宮外妊娠。正常な妊娠ではなく、放置するとで激しい痛み・大出血を起こす可能性があり大変危険なのですぐに病院で診てもらう必要があります。子宮外妊娠は生理と同じような時期に出血や下腹部痛が見られますが、特に普段生理痛がある人は子宮外妊娠の症状を生理と間違いやすいため、以下の特徴を参考に違いを判断してください。

[子宮外妊娠の特徴]

  • 妊娠検査薬で陽性反応が出る
  • 基礎体温が下がりきらない
  • 下腹部痛の痛みが徐々に増す
  • 出血が長く続く(普段の生理の出血期間と比べて)
  • 月経前症候群の特徴でもある眠気やだるさがおさまらない
  • わき腹が痛む

初期流産

赤ちゃんの心拍が確認される前の妊娠初期の頃に赤ちゃんの成長が止まってしまうことで起きる初期流産。特に妊娠検査薬で陽性反応が見られたものの妊娠6週目を過ぎても胎嚢が確認できない際に考えられる妊娠超初期の化学流産が代表的。ごく初期の場合、出血だけの場合があり、見た目にも生理との判断が難しいので普段の生理と勘違いすることがあります。産婦人科に行くか妊娠検査薬を使って確かめてください。

■医学的には流産ではない

初期流産は赤ちゃん側に原因がある(主に胎児の染色体異常によるもの)のでママに責任は一切ありません。そのため、仮に初期流産だったとしても自分自身を追い詰めないようにしてください。

参考出典:流産・切迫流産:病気を知ろう:日本産科婦人科学会

なお、妊娠12週未満で起こる初期流産は医学的には流産としてカウントされません。

絨毛膜下血腫

受精卵が子宮内膜に着床すると絨毛と呼ばれる組織を子宮内膜へと伸ばして根を張り胎盤を形成しはじめます。この絨毛が子宮内膜に張り付く際、子宮内膜の血管を傷付け出血してしまい不正出血が起こることがあります。このときの出血の量が多いと血液が溜まって血腫となり、時として生理と勘違いしてしまうほどの量の不正出血を起こしてしまうことがあります。なお、普段の生理の時よりも少量の小さな絨毛膜下血腫はさほど問題がない場合が多いのですが、血腫が大きくなって出血量が増えると流産の原因になるので医師に診てもらう必要があります。絨毛膜下血腫による出血は妊婦さんの動きすぎが原因の1つとなります。そのため、出血前に動きすぎた可能性がある際は医師に相談してください。

4.おりものの変化

おりものの変化は代表的な妊娠超初期症状の1つ。普段と比べ、量が増える・色が濃い、などの場合は妊娠の可能性があります。

詳しくは「黄色いおりものだと妊娠してる?妊娠超初期症状と病気の違い・見分け方」もぜひご参考になさってください。

5.生理前症状がおさまらない

妊娠超初期症状はいつから?生理前症状(月経前症候群)との違いは?」でも解説したように、妊娠初期症状の中には生理前に起こる生理前症状(月経前症候群・PMS)と似た症状が多く見られます。

通常の生理前症状なら生理が始まることで消失しますが、出血がはじまっても症状が治まらない場合は妊娠の可能性があります。

6.イライラ・憂鬱

妊娠超初期症状のセルフチェック診断!妊娠してるかも?を明確にする」でも解説したように、イライラする・涙もろくなる・急に怒る・情緒不安定、などは妊娠超初期症状のため妊娠のサインとしてお考え下さい。

7.味覚・嗅覚・乳房の感覚の変化

妊娠すると生理前症状(月経前症候群)と同様、乳房(胸)が張る・敏感になる、などの変化があらわれます。

また、つわり症状の影響で嗅覚・味覚に変化があらわれますので急に匂いに敏感になる・食べ物の好みが変わる、などは妊娠である可能性が高いです。

8.お腹の張り・お通じの変化

妊娠するとホルモンバランスの変化が影響して胃腸が弱くなるため下痢や便秘になりやすいですが、生理前も同じようにお腹がゆるくなることがあります。

生理の場合、生理後に症状はおさまりますが、出血がおさまってもお腹の調子が戻らない時は妊娠の可能性が考えられます。

参考出典:妊娠の生理|日本産科婦人科学会

9.肌荒れ・頭痛・脚の付け根の痛み

妊娠により子宮が大きくなる影響で下腹部の痛み・脚の付け根の痛みを感じやすくなります。また、生理前症状(月経前症候群)も妊娠初期症状も肌荒れ・頭痛が起こりやすいです。

それぞれの痛み・変化が同時にあらわれたら妊娠の可能性があります。

妊娠希望者は妊娠発覚から葉酸を摂取

葉酸サプリですが、私は妊娠前から飲んでいて、今は妊娠5ヶ月ですがずっと飲んでいます。
病院の栄養士さんも葉酸サプリをすすめていました。

出典: 妊娠・出産・育児 : 発言小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

妊娠希望の方であれば、妊娠の可能性が見られた時点でお腹の赤ちゃんが無事の出産を迎えるために葉酸を摂取してください。

妊娠初期に葉酸が不足すると無脳症や二分脊椎など、神経管閉鎖障害(先天性異常)のリスクが高くなることも分かっており、厚生労働省では妊娠可能性のある女性に向け、食事からの摂取に加えて付加的に1日400μgの葉酸を食事以外の栄養補助食品(葉酸サプリ)で摂取することを推奨しています。

厚生労働省

出典:厚生労働省

参考出典:厚生労働省日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要葉酸普及研究会

  • 日本の先天性異常のリスクはアメリカの8倍!

例えば、アメリカやイギリスでは葉酸摂取によって、胎児神経管閉鎖障害の発生は、この10年間で約10分の1に減少した。一方、日本では、葉酸摂取の重要性の啓発に対する効果が未だ見受けられず、この10年間で胎児神経管閉鎖障害の発生率は漸増し、アメリカの8倍、イギリスの6倍となっているのが現状である

出典:葉酸摂取による胎児異常発生予防|日本産婦人科医会

日本産婦人科医会によると日本では葉酸の重要性への理解が進んでおらず、葉酸への理解が少ない現状に大きく心配されています。

そのため、「妊娠初期に摂りたい葉酸サプリおすすめランキング|先輩ママも愛用!」でもお伝えしたように、特に妊娠初期までの期間は葉酸の摂取不足にならないよう、妊娠初期時に必要な葉酸量をサプリを活用しながら補ってくださいね。

  • 妊娠中に必要な葉酸を摂取する!

\  妊娠初期に特に必要な葉酸を摂取! /

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まとめ

生理による出血と妊娠初期症状による出血は非常に似通った部分があるため見極めが難しいもの。

ですが、少しでも「おかしいな?」と違和感を感じたり、普段の生理と違う出血が見られたら万が一を見越してすぐに産婦人科で診てもらってください。

妊娠・出産希望者さんはこちらもおすすめ!

なお、妊娠希望者さんであれば「お腹の赤ちゃんの健やかな体づくりのために、いつも取り組んでました!」で先輩ママたちのこの時期の過ごし方(取り組んだこと・避けてきたこと)をお伝えしてますので、この時期の体づくりや過ごし方でご活用ください。