妊娠初期に無性にカップラーメンを食べてしまうことに対して不安を感じているママは多くいます。ですが、お腹の赤ちゃんへの影響も気になりますよね?
そんな妊婦さんに向けて
- 妊娠中にカップラーメンを食べた先輩ママの体験談
- カップラーメンを食べたいときの注意点・赤ちゃんやママへの影響
についてお伝えします。
目次
妊娠中にカップラーメンばっかり食べたい!だけど大丈夫?
妊娠中は無性にカップラーメンを食べたくなるのは何故なのか?その理由と先輩ママの体験談を以下よりお伝えします。
つわりでラーメンが食べたくなる
「妊娠初期症状を見分ける21の特徴!妊娠兆候はいつから?」でもお伝えしたように、妊娠初期ではつわり症状を経験する妊婦さんは多くいます。
つわり症状がある時期は『食べたいものを食べる』べきなので、無性にラーメンがで食べたいなら我慢せずにラーメンを食べてください。ただし、食べ方に注意!詳しくは後述する「妊婦さんがカップラーメンを食べたいときに抑えたい4つの注意点」を参考にしてください
先輩ママの体験談
日常的には食べませんが、
無性に食べたくなると食べてましたよ。
塩分が多いためスープは飲まずに。ジャンクフードも、スナック菓子も、たまには食べましたよ。
妊娠初期です。毎日カップラーメンが食べたくて仕方ないです。
つわりという程ではないのですが、毎日だるくてゴロゴロしています。お腹がすくとなお気持ち悪いので、食事は簡単に作って食べてます。ご飯が苦手になり、今週はパンか麺類しか食べていません。その中でもカップラーメンが特に食べたくて仕方ないのです。
私も初期~中期にかけてツワリ等で好き・嫌いが激しくなり、カップラーメンが大好きになってしょっちゅう食べてました心配で、検診で先生に相談したら「カップラーメンでも、ツワリがあってしんどいなら食べれる物を食べて下さい、でも体重管理等には気をつけてくださいね」と言われましたよ
妊娠4ヶ月です。最近、なぜかよくカップラーメンが食べたくなってしまいます。お腹のベビーにあまりよくないというようなことを聞いたことがあるような気がしますが、やはりあまり食べないほうが良いのでしょうか?1週間に1回はどうしても我慢できなくなって食べてしまいます。
妊婦さんがカップラーメンを食べたいときに抑えたい4つの注意点
1.食べる量・回数の目安
妊娠初期に妊婦さんがカップラーメンを食べられる目安量は週2~3回程度。カップラーメンに含まれる添加物は母体や胎児に影響を与えるほどの量は入っていませんので、週2~3回食べる程度なら問題ありません。
2.栄養バランス調整する工夫
カップラーメンはほとんどが炭水化物です。栄養バランスを考えてたんぱく質やビタミン、ミネラルも一緒に摂取できるように工夫しましょう。おすすめの食品はホウレン草、タマゴ、乾燥わかめなどです。
3.塩分量を抑える(スープは残す)
カップラーメンのスープには塩分が多く含まれているため、普段の食事と合わせると塩分の摂り過ぎにつながる可能性が高くなります。スープを全部残すと一般的なカップラーメンに含まれる塩分量約6.3gに対して約2.4gまで塩分量を抑えることができます。
4.添加物
カップラーメンの添加物が気になる場合は品質印の「JASマーク」がついている商品を選びましょう。JASマークがついているカップラーメンは、ほとんどが天然由来の原料から抽出された添加物を使用していますし、国が定めた厳しい基準を合格した証になります。
▼【補足】リンが気になる
カップラーメンに含まれるリンは添加物の中でも気になると思いますが、リンはカルシウムと結合して骨や歯を形成してくれる必要なミネラルの1つです。さらに、糖質代謝を円滑にしてくれる作用もあります。過剰摂取については1日3000gを超えなければ問題ありません。※カップラーメンに含まれるリンは約120mg
「体に悪い」はチキンラーメンからはじまった都市伝説
カップラーメンが体に悪いというイメージは、1958年に大阪のサンシー殖産(現・日清食品)から日本で初めて発売されたインスタントラーメン「チキンラーメン」がはじまりです。
出典:日清チキンラーメン
チキンラーメンは空前のブームとなり、大ヒットしてからインスタントラーメンは国民食とまで言われるまでになりました。ところが、1950年代は戦後間もない時代でしたので、国の食品規制は行き届いておらず、各社メーカーから品質の悪い類似品が出回ってしまい、健康を害した人が続出してしまいました。
こういった健康被害を新聞やテレビを通じて大々的に報道されたことによって、インスタントラーメンは体に悪いという刷り込みをこの世代の人は植えつけられました。カップラーメンは塩分には注意したいですが、発がん性や身体に悪いというのは実は都市伝説です。インスタントラーメンは体に悪いというイメージは、この世代の人の子どもへ伝わり、その子どもが親になり、自分へと刷り込まれたものです。
1965年にインスタントラーメンはJAS規格に制定されて、今に至るまで数次にわたり改定が行われているので、現在は品質の悪いカップラーメンが出回ることはありません。幼少期から親に刷り込まれた「体に悪い」というイメージが実は都市伝説だったとは信じがたいと思いますが、これが真実なのです。
悪いのは過剰摂取だけ(妊娠高血圧症候群に注意)
カップラーメンを食べることが悪いのは過剰摂取だけですが、妊娠後期に入ったら注意しましょう。妊娠初期のつわりの時期は食べたいものを食べるべきなのですが、妊娠後期になると「妊娠高血圧症候群」のリスクが高くなります。
すでにお伝えしたように週2~3回程度でしたら問題ありませんが、カップラーメンを毎日食べてスープも全部飲んだりを繰り返してしまうと、妊娠高血圧症候群を発症してしまいます。妊娠高血圧症候群を発症すると、流産や出産時に母体の脳の血管が切れてしまうなどの危険性が増しますので、過剰摂取だけはご注意くださいね。
妊娠初期に摂取したい栄養と整える方法
妊娠初期に必要な以下の栄養素が不足するとママにも赤ちゃんにも影響します。不足しないように摂取を心がけてください。
葉酸
妊娠初期はもちろん出産後も大切な栄養素である葉酸。葉酸は赤ちゃんの細胞分裂・増殖を促進させる・胎児の二分脊椎や無脳症などの先天性神経管閉鎖障害を予防する、など重要な働きをもっており、この時期はお腹の赤ちゃんのために毎日摂取する必要があります。
ですが葉酸は加熱に弱く水に溶けやすい性質をもっているため、調理したときに50%近く失われてしまうかゆで汁に溶け出してしまいます。さらに、食品中の葉酸は利用効率が約50%と低いため食事だけで必要量の葉酸を摂取するのは困難です。
一方の葉酸サプリは「妊娠初期に摂りたい葉酸サプリおすすめランキング|先輩ママも愛用!」でもお伝えしたように利用効率が約85%と高いため、効率よく葉酸を摂取することができます。
また、厚生労働省からも妊娠可能な女性全てに「食事から1日240μgの摂取とは別にサプリメントで1日400μg以上の葉酸摂取」を呼びかけがあり、母子手帳でも葉酸に関する記述が記載されているほど。
お腹の赤ちゃんの健やかな成長と無事の出産を迎えるためにも、妊娠初期時はぜひ葉酸サプリをご活用ください。
栄養不足・偏食が気になるママ向け!
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鉄分
血液を構成する成分の一つ「赤血球」を作り出す鉄分は、体内に取り入れた栄養素をからだ中に運ぶための重要な役割をもっています。妊娠すると赤ちゃんに栄養が送られるようにするため、多くの鉄分が必要になります。
妊娠初期は、肝臓などに蓄えられていた鉄分が使われますので、自然に血液の量が増えますが、妊娠する前から貧血気味だった場合は注意が必要です。
妊娠前から貧血気味の場合は、貯蓄されている鉄分が少ない可能性が高いので、そのまま赤ちゃんに鉄分が使われ続けると不足してしまい、貧血症状が悪化する恐れがあります。
こういった鉄分不足による貧血は、母体側に影響が出るだけでなく、赤ちゃんへの悪影響も心配されます。妊娠中の貧血が深刻化すると、早産や低出生体重のリスクが高くなリますので、鉄分はしっかり摂取するようにしましょう。
カルシウム
カルシウムは、お腹の赤ちゃんの骨や歯を形成するために、妊娠初期は積極的に摂取する必要があります。カルシウムが不足してしまうと、ママの骨や歯から足りない分が血液中に溶け出して赤ちゃんに運ばれます。そうなると、骨密度が減少して骨粗しょう症となり、将来的に寝たきりになるなど深刻な問題を引き起こす恐れがあります。
たんぱく質
たんぱく質は、赤ちゃんの脳や筋肉などを作る基礎となる栄養素です。また、たんぱく質は身体を形成する組織として身体全体の約20%を占めています。ちなみに水分が全体の約60%、炭水化物に至っては約0.5%程度です。このように、人間が生きていく上で必要不可欠な栄養素ですので、赤ちゃんが成長著しいこの時期は十分に摂取しておきましょう。
亜鉛
亜鉛は、胎児の発育に大きく影響する重要な栄養素です。赤ちゃんが不足している夫婦は、全体の約10倍の確率で胎児の奇形や発育不良になると言われています。
また、亜鉛は体内で作ることができない栄養素ですので、体内に取り入れるためには必ず食品から摂取する必要があります。ただし、継続的に亜鉛を過剰摂取してしまうと、副作用の危険性がありますので、1日30gを目安に使用量を守って摂取しましょう。
食物繊維
食物繊維は大きく分けて水溶性と不溶性の2種類ありますが、どちらも腸内環境を整える作用があるため、女性ホルモンの影響で便秘になりやすい妊娠中期に向けて、妊娠初期から摂取するように心掛けましょう。
妊娠中期の便秘は、妊娠初期のつわりで思うように水分や食事が摂れなかった場合にも、原因となることがあるのでこの時期は気をつけておきたいですね。不溶性の食物繊維は、胃の中でたくさんの水分を吸収して何倍にも膨らむので、食べ過ぎによる肥満の予防にも役立ちます。
まとめ
カップラーメンは体に悪いというのはただのイメージに過ぎません。注意したい点は、過剰摂取によって塩分を多く摂り過ぎたいことと、栄養バランスに気をつけることです。
妊娠初期は、つわりの影響で栄養バランスが偏りやすいため、食事だけではどうしても不足してしまう栄養素が出てきてしまいます。そういう場合は、栄養サプリを上手く活用してママと赤ちゃんの健康維持に役立ててください。