急に母乳が出なくなった。』これは母乳育児中のママに多いトラブルの一つ。

赤ちゃんを育てているママはとても繊細、且つデリケートな状態。ストレス・疲れ・睡眠不足をはじめ、摂取すべき栄養分・普段の食べ物(飲み物)などほんの些細なことがきっかけで母乳が出てしまうことは珍しくありません。

そこで母乳トラブルを迎えてしまったママに向け、

  • 母乳が急に止まった際にチェックしたい合計22の原因と対策
  • 母乳体質となる体づくり

についてお伝えいたします。

急に母乳が出なくなったときに再開させる3つの原因と対策

765aa3046d42d0e76cfe89098f5393ab_s

母乳分泌の有無には体調面・精神面・体内のホルモン・ママの摂取する栄養素の影響など、いくつかの要因が重なっています。母乳が出ている最中は良いですが、急に出なくなってしまうと出なくなったことに不安・ストレスを感じて、さらに母乳が出なくなってしまう悪循環に陥いることも。一度悪循環にハマるとそんな悪循環の負のサイクルから抜け出すのが難しくなってきますので、まずはそうした不安をひとりで抱え込まないことが大切。困ったときは出産した病院に相談してアドバイスを受けるのも一つの手、他にも専門的な知識を持った助産師さんや経験豊富な先輩ママさんに話を聞いてもらうだけでも気持ちが落ち着きます。

気軽に相談できないママへ

多くのアドバイスを受けることで対策方法となるきっかけを見つけることも出来るようになってきますが、もちろん中には気軽に相談に行けない環境のママもいるかと思います。そういったママは以下にまとめた母乳が急に止まってしまったときのよくあるトラブル内容と再開に繋げるための対処法をご参考になさってください。

1.乳房を温めながらマッサージを

温かいシャワーや温タオルなどで乳房を温めるのは効果的。乳房のしこりは母乳の出に影響を与えていることが多いので、おっぱい出来てしまったしこりを温めながらマッサージをして揉みほぐしてください。このしこりは乳管の詰まりです。しこりをそのまま放っておくと「乳腺炎」を引き起こす原因になります。硬く、こわばってしまった乳房を優しい力加減でマッサージすることで乳腺炎などのおっぱいのトラブルを防ぎ、母乳の分泌を促すことにもつながります。

2.短時間でも睡眠を

母乳が出なくなる原因のひとつが睡眠不足。夜の授乳回数が多いとママはどうしても慢性的な睡眠不足状態になりがちです。そのため、赤ちゃんが眠っている間はママも出来るだけ横になって体を休めてください。この時期はたくさんの睡眠時間を確保するのは難しいことが多いですから、夜の就寝以外にも赤ちゃんが昼寝したらママも一緒になって昼寝をするなども加え、細かい時間でも寝るように心掛けてください。母乳は寝ている間に作られるものですがそれは夜に限ったことではありません。短時間でもかまいません、時間があれば眠るように心掛けてください。睡眠時間を増やすことは質の高い母乳作りにもつながってきます。

3.事前の対策

母乳が出なくなってしまったときでも慌てなくて済むように粉ミルクを準備しておきましょう。「絶対に母乳だけで育てたいから粉ミルクは必要ない!」と頑なに粉ミルクを拒否してしまうと、いざ母乳が出なくなったときに母子共に大変です。ときには混合というも選択肢も持っておいて損はありません。

  • ママが体調不良
  • 急に外出先でおっぱいをあげなければならない
  • ママが留守

いざ、こういったときに備えて粉ミルクがあれば安心です。現在ではスティックタイプの粉ミルクもありますし、粉ミルク活用ができればパパも積極的に授乳に参加することが出来るようになります。父親としての自覚を促しつつ、ママ自身の負担を少しでも減らせますので、そういった意味でも粉ミルクは活躍・重宝しますよ。

以上、急な対策としてはこれら3点を参考にしてみてください。続けて、一般的によくある母乳が出なくなる原因と対策についてもまとめさせていただきました。急にでなくなったときの対策とあわせて以下もご参考になさってください。

一般的によくある、母乳が出なくなる19の原因と対策

fea2fe5f08eb6ab563cf96aae66b27e7_s

1.栄養バランスの偏り

母乳育児中のママは母乳生成のためにも授乳期に必要な栄養をバランスよく補給して母乳が分泌しやすくなる体づくりをする必要があります。

母乳の生成に特に必要になる葉酸・鉄分・カルシウムをはじめとして、厚生労働省が推奨する授乳期に欠かせない栄養を補給しましょう。

『食べ物や飲み物は人によって好みが分かれるので毎日の食べ物から必要な栄養分を摂取するのが大変!』という方にはサプリメントでの栄養摂取も効果的。

こちらの記事でもお伝えしましたが、母乳生成の元となる血液を作るのに必要な鉄分・葉酸・カルシウムなどの成分は日々の食事の中でも特に不足しがちな栄養素。

母乳生成に欠かせない授乳期の栄養素を必要な量を摂取するためも、普段の食生活に加えサプリメントで充実させ、授乳期ママの体づくりで母乳の出を改善していきましょう。

参考:授乳中の母乳対策サプリメント

授乳期に必要な各種の栄養分を摂取するならプレミンママがおすすめ。

授乳期に必要な栄養と必要量を摂取できます。

\ 授乳期の母乳生成に必要な栄養を補給 /

出産後授乳期に特化したプレミンママ。葉酸120μg、カルシウム250mg、鉄2.5mg、たんぱく質0.19gに加え、母乳にも含まれ、日本人に不足しがちな栄養素であるビタミンAが700mgも配合されています。また、国内有数のNSF GMP認証にて製造されているため安全性も抜群です。

→ 詳細はこちら

2.水分不足

赤ちゃんの1日の哺乳量は約600~1000mlほど。同じようにママにも日々同じ量の水分は必要ですから、単純に考えても×2倍の水分量が必要になってきます。そのため、母乳育児中のママは普段以上に水分補給への意識を高める必要があります。

ママの水分摂取量の目安として【冬場は3L】【夏場は5L】を目指すようにしてください。なお、水分が必要だからといっても冷たいジュースや水は体を冷やしてしまうのでおススメしません。そのため、母乳育児中のママであればハーブティーなど、ノンカフェインで常温~暖かめの水分を補給しましょう。

なお、ハーブティーであれば水分補給だけでなく、鉄分・カルシウム・葉酸の摂取をはじめリラックス効果も期待できるので、気持ちが落ちづらいこの時期にもピッタリです!

母乳の出を助けるおすすめのハーブティーに関して詳しくは「母乳育児におすすめのハーブティー13選。授乳中のママの悩み対策を」の記事でもお伝えしておりますので、あわせてご参考にしてみてください。

3.血行不良

母乳は血液をもとに作られます。そのため、肩こりなどで血行不良になると体内での母乳生成にも悪影響を及ぼします。母乳育児において体内で母乳を作り出すには血行を良くし、血液の循環をスムーズにすることが大切ですから、普段の姿勢には気を付けてください。また、適度な運動・ストレッチ・湯銭に浸かる、なども取り入れて出来るだけ体を冷やさないように心がけてください。

4.冷え・貧血など

血行不良とも関連しますが、血液が原料である母乳にとって、体が冷えると血の巡りが悪くなり母乳の出も悪くなってしまいます。また、ママが貧血(=血の量不足している)の状態も良くありません。冷え対策としては、体を外側からだけなく内側からも温めてあげる必要があるので、寒くならないように上着を1枚重ねたりクーラー病にならないよう室温を調整するなどのこまめなケアが大切です。また、冬野菜(ほうれん草、ねぎ、大根、にんじん、白菜など)などは体を温める作用があるので積極的に摂るように心がけてみてください。次に貧血対策。貧血は鉄分不足にも関係しますので、牛肉やほうれん草など鉄分が豊富な食べ物を摂取するのが大切。また、あわせて葉酸の摂取も忘れずに。葉酸には造血作用があるので血の生成に大きくかかわってきます。上述したほうれん草に加え、ブロッコリーからも葉酸を摂取できるので食生活に取り入れていきましょう。なお、鉄分や葉酸を効率よく摂取したいときは上述したように専用のサプリを利用するのが効果的です。

5.乳管の詰まり・乳管が開通していない

乳管が詰まってたり、しっかり開通していないと母乳の出は悪くなります。特に初産のママは乳管が開きにくく思うように授乳出来ないケースが少なくありません。そのため、乳管が詰まったときは乳管開通のマッサージを行いましょう。

  • 母乳が出ない15の原因と具体的な解決策

乳管を開通させる為のケア

  1. 乳輪の少し外側あたりに、親指、人差し指、中指の腹を当てる。
  2. 3つの指でつまんだまま、乳頭の方向へむかってしごく。
  3. 縦方向だけでなく、横、斜め全方向にもみほぐす。
  4. 乳カスを除去する。

乳頭の先を広げて白いカスがあれば無理には取らず、お風呂前に乳頭にベビーオイルや馬油、オリーブオイル(食用でOK!)をつけ、コットンでふたをし、さらにラップで保護。

10分くらいたったらお風呂で優しく洗って、ふやけたカスを取る。

おっぱいにしこりや詰まり、乳腺炎などのトラブルがない人は、おっぱいを温めながらマッサージをするといいですね。

お風呂中や、部屋でやる場合は温めたタオルをあててやると良いですよ。

しこりや詰まり、乳腺炎でおっぱいに痛い所があったり、熱が出ている場合はお風呂などで温めるのはご法度です! その場合は逆に冷やす必要があります。

なお、本当にツラいときはひとりで抱え込まず助産院でプロのマッサージやアドバイスを受けるようにしましょう。

6.ストレス

産後のママはとても繊細且つナイーブな状態です。些細なことでも気になったり・傷ついたりしてしまいます。ですが、過度なストレスは自律神経のバランスを崩し、血液の流れにも悪影響を与えるので母乳の生産・分泌を低下させてしまう原因に。こうしたストレスから自分を守れるよう、できるだけ周りに協力してもらってください。まわりの協力のもと、一人になれる時間を作るなどしてママ自身がリラックスできる環境を確保することができればストレス対策の有効な手段となります。あまりに自分自身に負担をかけ過ぎないことが母乳育児では大切、ということも覚えておいてくださいね。

7.ホルモンバランスの崩れ

母乳は「プロラクチン(母乳を作る)」「オキシトシン(母乳を出す)」という二つのホルモンの働きによってつくられますが、この2つのホルモンのバランスが崩れることで母乳が出ない・母乳の量が減る、という状態に影響します。睡眠不足・栄養不足・卵巣機能の衰え・ストレスや過労・運動不足・骨盤の歪みなど、これらはホルモンバランスを乱す原因となります。こうした部分にも気をつけるためにも、周りで家事・育児に協力してくれる人がいれば積極的に協力を仰いでください。それが母乳育児や母乳生成をスムーズに進めるポイントにもなります。

8.母乳外来に行く

特に育児経験が初めての新米ママさんはおっぱいトラブルに悩まされてしまいがち。初めてのことですからどうしたらいいのか分かりませんし「これは自分だけじゃないか・・・」と不安なってしまうこともあります。ですが、そんなときはひとりで悩まず「母乳外来」を受診してみたり、最寄りの母乳教室を活用してみてください。プロの助けを借りることも育児をスムーズに進めていくためには大切な選択肢の一つになります。

9.授乳間隔が空き過ぎることにより、母乳の分泌が止まる

授乳間隔が空くようになると「もうおっぱいを作る必要はないんだな」と体が判断して体内の母乳生産がストップしてきます。また、赤ちゃん自身が授乳よりも睡眠を優先させることもありますが、ママも一緒になってそれに便乗してしまうと授乳回数がさらに減り出します。

ミルクでの育児と違い母乳育児の基本は赤ちゃんが飲みたいときに飲ませる頻回授乳です。授乳回数が減ってくると母乳の分泌が止まってくるので、母乳の分泌を減らさないためにも(特にまだ授乳初期の赤ちゃんには)出来るだけおっぱいをあげるよう心掛けてください。また、あわせて日頃から搾乳するなどの対策も行っておきましょう。

なお、搾乳に関しては詳しくは「正しく母乳を搾乳する方法。搾乳後の保存・活用までを総まとめ。」の記事でもお伝えしてますので、あわせてご参考になさってください。

10.ミルクを足したために母乳分泌量が減り、出なくなった

母乳が出なくなる原因のひとつがミルク。母乳のほかにミルクを追加して与えてしまうと赤ちゃんもそれに慣れてしまい母乳を飲まなくてもミルク足されるからそれでいいと錯覚してしまうこともあります。こうなると、赤ちゃんは「母乳を一生懸命飲む」ということをしなくなる(サボりだす)ので、その結果、母乳を飲ませる間隔も広がり「9.授乳間隔のあけすぎるにより母乳の分泌が止まる」でお伝えしたように母乳分泌の働きが鈍くなる原因となります。

11.赤ちゃんの母乳の飲み方が下手

  • しっかりとおっぱいをくわえているように見えても実はちゃんと吸えていなかった。

特に生後1、2か月頃の赤ちゃんはまだおっぱいを吸うことに慣れていないので母乳の飲み方が下手な状態です。そのため「実は吸えていなかった」ということがあります。母乳の飲み方に慣れていない赤ちゃんの場合、赤ちゃんの唇が内側に巻き込まれていたりくわえ方が浅いとしっかりおっぱいを吸えません。特に以下のポイントには注意して見てあげましょう。

  • 赤ちゃんの口と乳頭の向きががまっすぐになっているか?
  • 乳輪までしっかりと赤ちゃんの口の中にかくれているか?
  • 赤ちゃんの唇がアヒル口のようにしっかりと開いているか?

また、授乳後しっかりと吸われていれば乳首は丸い形になっていますので授乳後の乳首の形もあわせて確認しておきましょう。

12.差し乳に変化している

授乳初期は授乳までの間に自然と母乳が作られるのでおっぱいがカチカチになってしまうことが多く、これを「溜まり乳」と言います。ですが、8ヶ月頃にもなると赤ちゃんが吸い付く刺激を受けてから母乳が出る(生成される)「差し乳」へと変化してきます。差し乳への変化に気づかず溜まり乳の意識でいると母乳分泌に影響が出てきますので、8ヶ月頃をめどに体や母乳の具合を確かめると良いでしょう。なお、たとえ差し乳になっていたとしても赤ちゃんの体重が順調に増えていれば問題なく差し乳での授乳に切り替わっているといえますので、赤ちゃんの体重の変化も判断の1つとしてください。

13.夜の授乳を休んだ

夜の授乳はママにとってかなりのストレスと疲労をもたらします。出来れば夜中はぐっすり眠りたい、体を休ませたい・・・そう思うのが自然なこと。ですが、夜間の授乳では母乳の分泌量は日中の3倍にもなるので、夜の授乳を数日間でも休むと急激に母乳の出が悪くなることがあります。特に初期の母乳育児期間のおける夜間の授乳が果たす役割は大きなものになるので夜間の授乳が普段と比べて減ったかどうか?を確認してください。

14.授乳の姿勢に注意しましょう

授乳する際は授乳姿勢にも気をつけたいところ。不自然な姿勢で母乳を与えていると、ママの体の血行が悪くなり、母乳の分泌にも悪影響を与えてしまいます。また、授乳姿勢は赤ちゃんがおっぱいを飲みやすい・飲みにくいにも影響してきます。特に注意が必要なのが「添い乳」。横になったままなので一見楽な姿勢に見えるかもしれませんが、添い乳は肩こりや肩が冷える原因にもなってしまいますから注意したい授乳姿勢の一つでもあります。そのため、いつも同じ授乳姿勢をとらない・赤ちゃんが飲みやすい授乳姿勢に気を付ける、など正しい授乳姿勢を日頃から意識するのが大切になります。

15.母乳の分泌を抑制してしまう薬を飲んでいる

母乳育児中に薬を飲まなければならないような場合、医師にきちんとその旨を説明して母乳や赤ちゃんに影響のない薬を処方してもらいましょう。一例として母乳育児中に影響する可能性がある薬を挙げておきます。お医者さまは事前に授乳中の旨を伝えておけば処方されることはないものですが知識としてぜひ知っておいてください。

・経口避妊薬
女性ホルモン剤で主に避妊に用いられます。

・エストロゲン製剤
更年期障害の治療薬に用いられます。

・シプロへプタジン
パーキンソン病や排卵障害に用いられます。

・レボトバ
子宮収縮促進、子宮出血の治療薬。

・プロモクリピチン
口内炎、湿疹、ニキビの改善に。

・ビタミンB6
パーキンソン病の治療薬を中心に用いられます。

・エルゴメトリンマレート
花粉症やアレルギーに関わるくしゃみ・鼻水などの対症療法薬。アレルギー症状の緩和作用をもちます。

16.下着による圧迫

補正下着やワイヤー入りのブラジャーなど、体の締めつけがキツい下着はママの乳腺を圧迫し、母乳の生産を阻害してしまう恐れがあります。また、血流が悪くなることは体の冷えの原因にもつながり、母乳の出にも影響しますので、母乳育児中は出来るだけゆったりとした下着や衣服を身に着けるよう心がけましょう。

17.母乳のために避けるべき飲み物

母乳育児中は出来るだけカフェインを含む飲み物は避けるようにしましょう。カフェインの摂り過ぎは赤ちゃんの不眠や夜泣きなどを引き起こす原因になります。例えば、コーヒー・コーラ・紅茶・緑茶などはカフェインが含まれていますので母乳育児中は注意しましょう。また、果汁100%の飲み物は果糖類の摂りすぎになるおそれがあるので、あわせて控えておきましょう。

18.母乳のために避けるべき食材

母乳育児中は乳製品の摂りすぎに注意しましょう。乳製品には脂肪分が多く、場合によっては乳腺炎の原因になるおそれもあります。また、油脂類が多い食べ物(ラーメン、菓子類など)も同様に乳腺トラブルの原因になることもあるので控えておきましょう。この時期はバランスの良い影響補給が大切です。例えば海藻類や根菜類は母乳の質を上げる手助けにをしてくれますから積極的に摂るのをおすすめします。詳しくは「【授乳中のママ必見!】母乳がよく出る食べ物・飲み物11選をご紹介」こちらの記事もご参考になさってください。

19.頻回授乳

母乳が出なくなったとき一番に必要なのは「赤ちゃんに吸ってもらうこと」です。赤ちゃんが乳首を吸う刺激が脳に伝わることでママの体が乳児の存在を認識して母乳を分泌する、というホルモンの反応が起こります。そのため、出来るだけ赤ちゃんにおっぱいを与える回数を増やしてください。最初は出ないかもしれません、ですがそこであきらめずに授乳を続けていくことで一度出なくなってしまった母乳が再び出るように体が反応しはじめてきますよ。

おっぱいは張らなくても出る?

d0dffede384190f0b3bce16ebab6ad41_s

これまでお伝えしてきた原因とは別に、実は母乳トラブルではないのですが心配になってしまうこととして「おっぱいの張り」の悩みもあります。

  • なんだかおっぱいが張らなくなってしまったけど
    もう母乳が出なくなってしまったの?これってトラブル?

そんな風に不安に感じてしまう人が少なくありません。

「おっぱいが張る=おっぱいが出る」というイメージが強いため、おっぱいの張りが軽いとそれだけ母乳も少ない、と勘違いしてしまう方が多いようです。ですが心配しなくても大丈夫!張らなくてもおっぱいは十分に出ます。

張りが無くなるのは自然現象

実は出産後1ヶ月も過ぎてしまうと大半のママのおっぱいはあまり張らなくなる傾向にあります。赤ちゃんがおっぱいを飲んだあと十分に満足しているようであれば、それこそしっかりおっぱいを飲んだ良い証拠。張りがなくとも赤ちゃんの満足感があればしっかりと授乳できています。また、上述したようにおっぱいが出ないと感じたらとにかくおっぱいを与えるようにしてください。それこそ『赤ちゃんが泣いたらすぐ与える』くらいで大丈夫。おっぱいは赤ちゃんに吸われることで出るものです。張らなくなったからといってミルクに切り替えてしまったら本当に母乳が出なくなってしまいますし、それはもったいないです。

  • 赤ちゃんが泣くタイミングが早まっていないか?
  • 体重の増減はどうか?
  • 機嫌よくしているかどうか?

などと照らし合わせながら考えていくようにしてください。

また、おっぱいを与える前にミルクを与えないようミルクよりもおっぱいを先に与えるように心掛けてください。赤ちゃんにとってママのおっぱいはとても重要な栄養源。出来るだけ長く母乳を与えられるように頑張っていきましょう。

経産婦でもまた出るようになる?

98b7580b3149413b036f6ed1a29271ab_s

初産のママだけでなく「経産婦」のママだって母乳に悩みを持つ方は多いです。

出産経験を重ねるほどおっぱいが出るようになる?それともまたは出なくなる?世間ではいろいろ言われることもありますが、実際問題として出産経験を重ねるとおっぱいの張り自体は軽くなる傾向にあることが多く、特に苦痛になるほどの張りが出ることは稀(まれ)。

「ひとり目の時はおっぱいがカチカチに張っていたけど、二人目の時は全然張らない」そんな経験をしたことがある方は少なくありません。

ですが、おっぱいが張らないからといって母乳の分泌にトラブルがあるわけでありません。おっぱいが張らなくとも母乳はしっかり作り出されています。

一方で、経産婦さんでも毎回しっかりとおっぱいが張る、という方もいますので経産婦さんの母乳の有無は体質による影響が強いです。

そのため「経産婦はおっぱいが張らない」「おっぱいが張らないから出ていない」といった勝手なイメージに左右されないようにしてください。こうしたイメージにとらわれてしまうと繊細で敏感な状態のママは余計なストレスや不安を抱え込んでしまうことになります。ストレスは母乳育児のトラブルの素。不安を抱えることで余計におっぱいは出にくくなってしまいます。周りに左右されずにおおらかな気持ちで母乳育児や子育てを楽しむようにしていきましょう。

– 【補足】

なお、お伝えしてきたように初産・経産婦に限らず母乳の悩みはママの体質の問題にも影響されるので「気合・根性でなんとか頑張る!」といった精神論だけでは解決しにくい面があります。

まとめ

ママのココロとカラダの健康は母乳の質に大きく影響します。それはそのまま赤ちゃんの成長にも影響していくのです。そのことをしっかり理解していただき、もし急に出なくなったときでも決して焦らず、こちらでお伝えした各種の原因を調べて一つ一つ対策を進めてみてください。

母乳トラブルは体質による影響も多いですから不安になり過ぎず、自分に自信を失わないよう取り組んでいきましょう。

母乳の出に悩んでいるならこちらの記事もおすすめ

母乳 ハーブティー

母乳の出に悩むママにおすすめの水分補給方法である母乳ハーブティー選びにぜひご覧ください。

→ 母乳育児を目指すママ向けおすすめハーブティーはこちら