妊娠7週目は心拍の確認をはじめ、赤ちゃんの成長具合が気になるとともに妊娠6週目よりもママの症状の変化が顕著になり、中にはつわりが本格化して生活に支障が出ることも。
そんな妊娠7週目における、
- つわり・おりもの等、各諸症状の変化
- 赤ちゃんの心拍確認
- この時期の悩み、心がけたい過ごし方
についてお伝えします。
妊娠7週目、ママの症状・様子
つわりが悪化・ピークを迎える
つらい症状(吐き気・嘔吐・食欲低下・眠気・だるさ、など)がしばらくは続きます。なお、つわりがピークを迎えると起き上がるのも辛い・水すら飲むことができない状態になることも。
この頃になるとつわりが起こりやすい時間帯・パターン・きっかけなどが感覚的に分かってきます。そうしたつわりが起こる「引き金」となる症状をできるだけ避けるよう心がけて過ごしてください。
妊娠悪阻に注意!
つわりが重症化すると日常生活がままならなくなる妊娠悪阻(にんしんおそ)を発症することがあります。全体の約1~5%と発症率は低いですが、発症すると食事や水分補給が出来なくなるほどに重症化して入院が必要になります。
以下の症状が確認された場合、妊娠悪阻の可能性があるので早めに産婦人科で検査を受けてください。
[妊娠悪阻のチェックポイント]
- 食事や水分が摂れないほどに吐き気がひどい
- 吐いたときに胆汁や血液が混じっている
- めまいがして立ち上がると身体がフラつく
- 数日間で体重が5%くらいの減少がみられる
- 日常生活がままならないほど寝込む
- 尿が少量
7週につわりない人もいる
つわりの種類や影響には個人差がありますが、つわりを感じるのは全妊婦さんの50~80%と言われているので「つわりが全く無い」という人もいます。出血や腹痛などの症状がなければ心配することはありません。ただし【ひどいつわりが急に治まった】場合、念のため医師に相談してください。
妊娠初期症状
- 37℃以上の微熱が続く
- 頭痛
- 胸が張る、敏感になってヒリヒリする
- 頻尿や尿漏れ
- 便秘傾向
- おりものの量が増える
- 肌トラブル
精神的に敏感になっている時期でもあるのでこれらの変化に戸惑い・ストレスを感じてしまう人も少なくありません。
関連記事 妊娠初期症状を見分ける21の特徴!妊娠兆候はいつから?
絶対過敏期
妊娠4~7週は赤ちゃんの重要な器官(心臓・肝臓・脊髄など)が形成される絶対過敏期。薬・放射能・ウイルスなどの影響が最も出るタイミングです。ママは市販薬の服用は避けてください。
基礎体温の変化
妊娠すると高温期が続きますが、もし体温が急に下がったとしても翌日にまた高温期に戻っているようなら問題はありません。また、妊娠初期による不快症状(つわりやイライラなど)の影響で不眠なりやすく、寝不足が原因で体温が一時的に低下することもあります。こちらもすぐに高温期に戻るようなら大丈夫です。
気持ちに変化・妊娠鬱(うつ)
ホルモンバランスの影響で軽い欝・意味もなく不機嫌になる・ストレスを感じる、など情緒不安定になることも。自分の好きなことをする・のんびり過ごす、などストレス対策を心がけ、ひどい場合は一人で悩まずに産婦人科で医師に相談しても良いでしょう。症状が重い場合、お腹の赤ちゃんを配慮した薬を処方してもらえることもあります。
妊娠初期流産
- 切迫流産
切迫流産は流産するリスクが高まっている状態のことで、小量の出血と下腹部の痛みを伴います。切迫流産は早めに適切な処置を行えば妊娠を継続できる可能性もあるため、万が一があっても悲観せず医師の指示に従いましょう。
- 稽留流産(けいりゅうりゅうざん)
稽留流産はお腹の中の赤ちゃんの成長が止まってしまい、まだ子宮内に胎盤などの組織が残っている状態のこと。出血・痛みなどの自覚症状がないために検診で初めて分かることが多いです。
「稽留流産の原因は母体に影響する?予防するためにはどうすれば?」でもお伝えしたように特に6~7週あたりで起こりやすいとされるのでご注意ください。
出血
胎盤がまだ未完成で子宮粘膜も充血しているため出血しやすい時期。他にも内出血やママ自身のストレスや疲れで出血、などあります。この時期の出血=流産ではありませんが、出血の量が多い・痛みを伴う場合は早めに医師に相談してください。
腹痛
子宮の成長や妊娠初期の便秘・下痢の影響で軽い腰痛を感じることがありますがこの時期は自然なこと。なお、強い痛み・出血を伴う痛みの場合は切迫流産や稽留流産の可能性があるので早めに医師に相談してください。
妊娠7週目のお腹の赤ちゃん
大きさ・状態
「7週の胎芽、大きさの平均は?小さくても大丈夫?」でも解説してますが、頭のてっぺんからお尻まで約9~14mm。重さは約4gほど。赤ちゃんは胎芽と呼ばれ、赤ちゃんが入った胎嚢という袋が確認できます。また、エコーでも赤ちゃんの姿が確認できるように。
この頃の赤ちゃんは手足の区別がつく2頭身の姿をしており、妊娠7週目の終わりごろにはお尻や首が伸びてきて徐々に人間らしい姿に近づいて成長します。
脳や臓器が発達
脳は体の成長の中では1番早く・重点的に発達しますが引き続き発達が進みます。はじめに小脳(体の動き・バランスを司る機能を持つ)、その後は下垂体(各種のホルモン分泌を司る)が発達します。肝臓・腎臓もこの時点ではまだ発達途中です。
顔や手・腕・足の発達
顔のパーツ(目の眼球・まぶた、口まわりの上あご・下あご・上唇、鼻の穴、など)が作られはじめ、においを感じるための嗅覚も作られるように。
いままで突起だけだった部分に手足が形成され、肘・肩・手首になる部分が見てわかるようになります。足は手や腕よりは発達が遅いのでまだぼんやりとした突起の形です。
生殖器・消化器の発達
徐々に外性器(体の外にあらわれる性器)の輪郭や、消化器(肝臓・胃・腸・腎臓・すい臓など)もあらわれはじめます。
赤ちゃんの心拍を確認
妊娠7週は9割のママが赤ちゃんの心拍を確認できるようになります。心拍の確認ができると、妊娠予後が高確率で良好といわれてます。
一度胎児心拍動を確認できた場合,95~99%の確率で妊娠予後が良好であるといわれている.
妊娠7週目で心拍確認ができない場合
「7週で赤ちゃんの心拍確認できない。流産?まだ可能性はある?」でもお伝えしたように、この時点で心拍確認できないこともありますが、妊娠8週目になってようやく心拍が確認できた、という人もいます。赤ちゃんごとの個性・個体差があるので翌週まで待ってあげましょう。
なお、それ以降になっても心拍が確認できない場合、稽留流産の可能性があるので医師に診てもらいましょう。
妊娠7週目でよくある悩み・トラブル
1.つわりでごはんが食べることができない
つわりで思うように食事がとれない場合、以下を意識してください。
- 小量ずつこまめに食べる
- 酸味のあるものを食べる
- 自分が「これならなんとか食べられる」というもの食べる
- 水分補給は欠かさない
- 野菜スティックを少しずつボリボリと食べる
- 生姜を食べる(胃の消化促進・血行促進をたすける)
つわりが酷いと脱水症状になることもあるので、水分補給は特に大切。食べることができなくともこまめな水分補給は心掛けてください。なお、この時期の水分補給について詳しくは「妊婦さんに良い飲み物22選。お腹の赤ちゃんにも優しい水分補給を」もご参考になさってください。
2.トイレが近い・尿の量は少量(残尿感)
子宮が大きくなると膀胱が圧迫・変形し、尿を溜める容積が少なくなるので頻尿になりがちです。また、黄体ホルモン(プロゲステロン)も頻尿を引き起こす原因の一つで、ホルモンバランスや自律神経の乱れから免疫機能が低下し膀胱炎になりやすい状態でもあります。トイレが近いときは無理に我慢せず、膀胱炎の兆候(残尿感・排尿時のチクチクとした痛み、など)がみられた場合、医師に相談しましょう。
3.妊娠初期の発熱
妊娠中は高温期が続き37℃を超えることがありますが、38℃以上の発熱になった場合は風邪・ウイルスなど感染症の可能性があります。お腹の赤ちゃんに直接影響することはありませんが子宮内の温度が上がることで赤ちゃんの心拍も上昇して負担をかけてしまいます。絶対過敏期の影響で市販薬(解熱剤・抗生剤)は飲めませんで、長引かせないためにも早めに医師に診てもらいましょう。
4.感染症
妊娠中に気をつけるべき感染症には以下が挙げられます。
- B型肝炎ウイルス
- C型肝炎ウイルス
- HIV感染症
- クラミジア感染症
- 梅毒
- 風しん
- 麻しん
- 水疱瘡
- りんご病
- B群溶血性レンサ球菌
- リステリア菌
5. 頭痛
ホルモンバランスの影響・妊娠による疲れや寝不足・運動不足による血行不良、などが原因となり頭痛(片頭痛・緊張型頭痛)が起こります。絶対過敏期の影響で薬を服用できないため、光や音などの刺激を避ける・頭や首筋などを濡れタオルで冷やす・パソコン・テレビを見る時間を減らす、など薬以外の方法で頭痛を緩和させましょう。
6.自転車と流産
- 自転車に乗ることで振動がお腹に伝わり余計な刺激を与える
- ペダルを漕ぐことで腹圧がかかり早産を引き起こす可能性
- 転倒の危険
など、妊娠中の自転車は控えたほうが望ましいです。
7.シップ(モーラスパップ・モーラステープなど)
2014年、厚生労働省の改定により「妊娠後期における湿布の一部を禁忌とする」と発表されました。特に避けるべきは、インドメタシン(セラスター)・ボルタレン(ジクロフェナクナトリウム)・ケトプロフェン(モーラス)、などの成分が含まれているもの。
参考出典:厚生労働省|ケトプロフェン(外皮用剤)の妊娠中における使用について
妊娠後期からの注意事項のため厳密は妊娠初期時とは異なりますが早めの段階から控えた方が良いでしょう。また、妊娠中の外用薬(湿布)の使用で胎児に動脈管収縮や羊水過少があらわれたケースもあります。
8.チョコレート嚢胞
子宮内膜症が進行すると下腹部や骨盤などに癒着が起きる、あるいは卵巣内部に子宮内膜症が起こる「チョコレート嚢胞」が見られることも。放置すると難産や卵巣破裂の可能性があるので早々に除去手術が必要になります。
9.上の子をかまってやれず、寂しい思いをさせているかもしれない…
- つわりや体調の変化でママが辛い状態
- お腹が大きくなることで思うように動けない
なかなか遊んであげることができないので自己嫌悪に陥る方もいますが、この状態がずっと続くわけではないので自分を責める必要もありません。体調が良いときにできる範囲で遊んであげる・パートナーにも一緒に協力してもらう、などしてこの時期を過ごしましょう。
10.便秘
黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が活発になり水分量の調節にも変化が見られ便秘傾向に。また、妊娠したことで食生活の変化や自律神経の乱れも影響するので食事内容の見直しも行いましょう。あまりに酷い場合は医師に相談してください。
11.肌荒れ・肌トラブル
妊娠したことでホルモンや皮脂の分泌量が変化し、肌に乾燥・かゆみ・吹き出物・肌荒れなどの肌トラブルが起こる人が増えはじめます。乾燥・かゆみは肌の保湿化粧品、吹き出物には低刺激の洗顔フォームなど使って肌の清潔さを保ちましょう。
(肌ケアの例)
- 石鹸や化粧品を敏感肌用にする
- ビタミン・ミネラル・水分を摂取すつ
- 加湿器を使用する
- メイクを控える
- 紫外線対策をする
【参考】妊娠中の保湿ケア「アベンヌ ウォーター」
なお、化粧品とは別に薬を使用したい場合、絶対過敏期の影響もあるので産婦人科で処方してもらいましょう。
12.7週目はおりものが増える・茶おり
妊娠7週目はおりものの量が増えやすい時期。下着をこまめに替える・おりものシートや布ナプキンなどを使用して清潔を保つ、などが大切。なお、普段と違う痒みを感じる・白いカッテージチーズのようなおりものが見られる場合「カンジダ膣炎」の可能性があるので早々に医師の診察を受けてください。
また、「高温期でも伸びるオリモノ(のびおり)は出るもの?」でもお伝えしているように、妊娠初期は「茶おり」と呼ばれる血の混じった茶色いおりものが出ることがあります。茶おりが出やすいのは妊娠4~8週の頃で、赤ちゃんの成長によって子宮内についた傷が原因で初期にはよく見られるもの。中には3~4週間続く人もいます。茶おりが心配な場合は医師に相談してください。
13.トキソプラズマ症
猫の排泄物を介して感染する危険のあるトキソプラズマ症は流産の可能性があります。この時期は飼い猫の排泄物に触らない(排泄物の処理はパートナーや家族に任せる。)ようご注意ください。また、感染した猫との接触も避ける必要があるので、むやみに他の猫や野良猫に近付かない様にしましょう。
14.軽めの運動
妊娠状態に問題がなくママの体調が良いときは軽めの運動がおすすめ。軽度の運動には血圧のコントロール・むくみや肩こりなどの緩和・マタニティブルー予防などのメリットがあります。他人と接触する恐れがあるような激しい運動は避け、あくまでヨガ・ピラティス・ウォーキングなどの気分転換重視の軽度の運動にしてください。
15.マタニティマーク
まだお腹が大きくなっていないこの時期、外見的な変化が見られないためにバスや電車の中で気分が悪くなっても妊娠していることが周囲には伝わりません。マタニティマークをつけることで周りの人も妊娠であることに気付いてもらえますので忘れずにつけてください。
妊娠7週目に心がけたい過ごし方
-食事面・健康面-
お肉は過熱する
上述したトキソプラズマ症は生肉から感染する危険もあります。この時期は馬刺し・ユッケなどの生肉を食べることは避け、お肉を食べる際は十分加熱調理した上で食べてください。
水銀を含む生魚
妊娠中は普段より免疫力や抵抗力が低下してるため食中毒や食あたりを避けるためにも生魚は控えるてください。また、生魚には水銀を含むものもあります。水銀はママの体内から約2ヶ月ほどで出ていくとされますがお腹の赤ちゃんはママから取り込んだ水銀を外に出すことができません。お腹の中の赤ちゃんが水銀を摂取すると生後1000分の1秒以下で音に反応する速度が遅れるとされます。生活に大きな影響が出るわけではないですが極力控えた方が良いでしょう。
動物性のビタミンA摂取量
ビタミンAは大切な栄養素である一方、過剰摂取すると赤ちゃんの奇形や先天性異常などを引き起こすリスクを高めるとされます。適量を心掛けましょう。
水分補給で脱水症状予防
妊娠中は基礎体温が上昇しるため体がほてりやすい・つわりの影響、などから水分不足になりやすく、脱水症状を防ぐためにもこまめな水分補給が大切。なお、この時期は冷たい飲み物は避け、温かい飲み物(ハーブティーなど)を飲むのがおすすめ。
カフェイン
コーヒー・緑茶などのカフェイン飲料は胎盤を通して同じ濃度のカフェインを赤ちゃんにも与えてしまいます。内臓器官がまだ不完全な赤ちゃんはカフェインを分解・排出することができません。赤ちゃんの体内にカフェインが大量に残留すると出産後の赤ちゃんに落ち着きがない・夜泣きといった影響がでるとされます。
卵巣に水が溜まる
この時期の診察で「卵巣に水が溜まっている」と指摘されるママも少なくありません。ですが、いずれ自然と吸収されて元に戻るケースが多いのでしばらく経過を観察してください。
市販薬
妊娠初期は風邪に似た症状がみられることが多いですが絶対過敏期の影響もあり、便秘薬・漢方薬・解熱鎮痛剤・栄養ドリンク・胃腸薬・整腸剤・湿布などの外用薬、などの使用は控えましょう。
葉酸不足によるリスクを避けよう!
なお、胎児が健やかに成長するためにこの時期妊婦さんが摂取しておきたいのが葉酸です。
お腹の赤ちゃんの成長が著しい妊娠初期時に葉酸が不足すると無脳症や二分脊椎など、先天性異常のリスクが高くなることが分かっており、厚生労働省からも妊活中の女性や妊娠初期の妊婦さんには葉酸の摂取が推奨されています。
出典:厚生労働省
葉酸は緑黄色野菜などの食材にも含まれていますが、妊娠時に必要な1日の葉酸量は普段の食事だけで補うことが難しいため、厚生労働省でも妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月までは普段の食事から摂取できる葉酸に加え、付加的に1日400μgの葉酸を食事以外の栄養補助食品(葉酸サプリ)で摂取することを推奨しています。
参考出典:厚生労働省「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」
参考出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要」
参考出典:葉酸普及研究会
- 日本の先天性異常のリスクはアメリカの8倍!
例えば、アメリカやイギリスでは葉酸摂取によって、胎児神経管閉鎖障害の発生は、この10年間で約10分の1に減少した。一方、日本では、葉酸摂取の重要性の啓発に対する効果が未だ見受けられず、この10年間で胎児神経管閉鎖障害の発生率は漸増し、アメリカの8倍、イギリスの6倍となっているのが現状である
なお、日本産婦人科医会によると日本では葉酸の重要性への理解が進んでおらず、その影響でアメリカの8倍、イギリスの6倍も先天性異常が発生している現状となっており、葉酸への理解が少ない現状が大きく心配されています。
そのため、「妊娠初期に摂りたい葉酸サプリおすすめランキング|先輩ママも愛用!」でもお伝えしたように、特に妊娠初期は葉酸不足にならないよう妊娠初期時に必要な葉酸量をサプリを活用して補ってくださいね。
- 参考:おすすめ葉酸サプリ
\ 妊娠初期に必要な葉酸を摂取できる!ベルタ葉酸サプリ /
-生活・環境面-
母子手帳
赤ちゃんの心拍が確認できたら、いよいよ待ちに待った「母子手帳」。お住まいの自治体の役所窓口に妊娠届出書を提出することで交付してもらえます。妊娠中は妊娠の経過やママの状況の記録として、出産後は赤ちゃんの身長・体重・予防接種などの記録として、母子手帳は長期に渡って使用するとても重要なもの。母子手帳ケースなどに入れて大切に管理しましょう。
妊娠報告のタイミング
赤ちゃんの心拍が確認できると流産の危険性もぐっと低くなり、正常妊娠と考え出していい頃です。このタイミングで両親への報告を行い、何かと大変なママのフォローを相談しても良いでしょう。なお、親しい友人・職場の同僚などへは安定期に入ってから報告すると良いでしょう。
中には赤ちゃんが欲しくてもなかなかできない人・不妊治療中の人もいます。安易な妊娠の報告はそんな人たちを傷付けてしまうこともありえますから相手との関係性をよく考えた上で報告をしてください。
仕事場・周りに協力してもらうよう相談
妊娠はママの体にはつわりをはじめ大きな負担がかかり、仕事や私生活も何かと不便を感じやすいもの。そんなとき無理は禁物。仕事をしている人は上司に相談をしてできる限りシフト調整してもらう・仕事内容を調整してもらう、などフォローや負担の軽減など理解してもらいましょう。「周りに迷惑をかけてしまう・・・」などと気にすることなく、お腹の中の赤ちゃんの安全と順調な妊娠生活を送ることを最優先に生活していきましょう。
妊婦健診を受けよう
妊娠11週頃までは流産が起こりやすい時期が続くのでまだ油断はできません。そのため、1~2週間に1回は妊婦健診を受けてください。
[参考:妊婦健診を受ける目安]
- 初診の妊娠判定~妊娠11週目頃:1~2週間に1回
- 妊娠12~23週目(妊娠4~6ヶ月)…4週間に1回
- 妊娠24~35週…2週間に1回
- 妊娠36週~出産まで…1週間に1回
定期的にママとお腹の赤ちゃんの健康状態を確認
妊婦健診はママと赤ちゃんの健康状態を確認するもの。問診・尿検査・体重測定・血圧測定・腹囲と子宮底長の測定・むくみの検査・超音波検査・内診などを毎回行うことで、万が一に問題があったときでも早期の発見ができるために大事に至らずに済むことができるために定期的に受診しておきましょう。
妊婦健康受診票を活用
妊婦健診時には自治体で妊娠届けを提出すると母子手帳とともにもらえる「妊婦健康受診票」という健診費用を助成してくれる補助券を活用しましょう。妊娠は病気ではないので健康保険が適応されません。そのため、妊婦健康受診票を活用することで金銭的にも助かります。(なお、助成内容は市区町村ごとの異なるので事前に確認しておいてください。また、妊婦健診の費用は医療控除対象ですので、申請を希望する方は領収書をなくさずに保管しておいてください。)
【参考】子宮頸部細胞検査もしよう
妊娠初期に行うことが可能な検査に子宮頸がんの検査をしてくれる「子宮頸部細胞検査」があります。子宮頸がんはヒトパピローマウイルスが原因で性交渉の経験がある女性なら年齢に関係なく発病する可能性があります。妊娠前はなかなか検査する機会がなかったという人はこの機会に検査してみても良いでしょう。
まとめ
妊娠7週目のお腹の中の赤ちゃんはどんどん人間らしい姿に近付き、心拍確認ができたらまずはひと安心というところ。ですがママにとってはつわりのピークや体調への影響など何かと辛い時期でもあります。この時期の過ご仕方1つで今後のより安定した妊娠生活に繋がりますので、お腹の中の赤ちゃんの存在を支えに乗り切っていきましょう。
無事の出産を目指して
なお、これからの時期のママとお腹の赤ちゃんの過ごした方については、「お腹の赤ちゃんの成長具合と話しかける際に大切なポイント」でも解説しているので、ぜひ合わせてご参考になさって下さい。
【参考】
この一週後は「妊娠8週目は出血・流産・心拍確認を。つわりや初期症状はどうなる?」で紹介しています。
この一週前は「胎嚢が小さいと流産の原因?妊娠5週6週の平均的な大きさは」で紹介しています。